消費税が上がる前の3月末日に15箱を買い溜めしたタバコは5月11日に全て消費した。家と畑小屋とバッグの中に残っていた分を足して2箱あったとして、私のタバコ消費量は40日で17箱ということが判明した。1日8~9本となる。朝1~2本、10時、12時、2時、4時、晩酌しながら3~4本なので、だいたいそんなもんだ。
同じく3ケースを買い溜めした発泡酒、これは今週5月26日で2ケースを消費した。56日で48缶となる。休肝日があったので、これもだいたい計算通り。
「計算通りに生きて何が楽しいんだ?」と波乱万丈を好む人は思うかもしれないが、私がそうしたいと思ってやっていること。「そうしなければいけない」などとはちっとも思っていない。大きな病気に罹るとか働けないほどの怪我を負うとか、大きな恋煩いに罹るとかでも無い限り、私の日常はこれからもそのように進んでいくだろう。
大学生の頃、今でも付き合いがあり、たびたび来沖する埼玉の友人Kと、去年、今年の年末年始を沖縄で過ごした小豆島の友人Oの2人は確か、当時からタバコを吸わなかったが、他の友人たちは、その多くがヘビースモーカーであった。アパートの部屋でマージャンなんかやっていると、タバコの煙で部屋中が煙くなったくらいだ。
大学を卒業して沖縄に住むようになった宮崎出身のKは、今の職場に就職して間もない頃だったから30年くらい前になるだろうか、強いタバコであるショッポ(ショートピース)愛好家だったのにきっぱり禁煙した。鹿児島の友人Nはもっと前に辞めたと思う。ただ一人、宮崎の友人Iだけが今も吸い続け、ヘビーであり続けている。私はもう30年ほども前からニコチンの弱いタバコになっているが、彼は今でもショッポだ。
私は今収入がほとんど無いのでお休みしているが、一昨年まで参加していた模合(モアイ:正当な理由のある飲み会)、その仲間には過去に脱会した人を含めだいたい15名の男子がいた。その中でタバコをやっていなかったのは2人、たしなむ程度に吸っていたのが2人で、後はヘビースモーカーだった。しかし、それらのヘビーも一人辞め二人辞めして、ついには私を含め愛煙家は4名だけとなってしまった。少数派となった。
少数派は職場でも肩身が狭くなり、前いた会社ではもう20年くらい前から事務所内禁煙となっていたし、金曜日だけ通っている職場もそれと同じ位前から室内禁煙となった。酒飲みながらタバコを吸うのが楽しみである飲み屋でも、禁煙の店が出てきた。
私も、禁煙の飲み屋さんではもちろん吸わないが、そうでない飲み屋でも一緒している友人たちがタバコを吸わない人達だけの場合は、なるべく遠慮している。もちろん、人の家に行って、そこが吸わない家であれば、吸うことは無い。
私は、1日、2日の間タバコを吸わなかったからといって禁断症状が出るわけでもないし、精神的にも吸えない事がそうきついとは感じない。ただ、自由は欲しい。私の日常では、私はタバコ吸い放題である。家の中で吸い、畑で吸っている。「これから一生、一本たりともタバコを吸うな!」と命令されたら、それは大きな心の負担となる。
自分の生活する場所で、労働で疲れた体と心を労わって、何の遠慮もなく煙を吐く。嫌煙社会でもその程度の自由は許されていいはず。1日8~9本の少吸う派はそう思う。
記:2014.5.30 島乃ガジ丸