上を向いて歩こう、じゃなくて・・・

 こういう歌詞の歌が大昔に流行ったけれど、人とはちょっと違った新鮮な写真を撮りたければ「上を向いて撮ろう」である。ただし、上を向いて歩いて、転んだりクルマにぶつかったりしてはつまらないので、周囲や足元の安全を確認してから上を向くようにしましょう。

 小さな子供が可愛いのは、大人の目線で見下ろしているから。自分が腰を落として子供の目線で撮れば、更に子供よりも地面に近いところから見上げて撮れば、今まで見たことのない新鮮な写真が出来上がる。子供を下から見上げて撮れば、可愛らしさよりも腕白さが強調される。

 愛犬は常に見下ろすもので、その限りでは可愛らしいものであるが愛犬の目線よりも低いところから見上げれば、時に獰猛な生き物にも見える。ありんこだって、目線よりも高いところを歩かせマクロで大きく捕らえれば、こちらが食われてしますのではないかと思うほどの怪獣に見えるはず。

 自然写真も同じ。いつも同じ目線で遠くを見るのではなく、時に立ち止まって真上を向いてファインダーをのぞいてみよう。首は痛いし腕はプルプル云い出すし足元はふらつくはで、結構辛い姿勢での撮影となるけれど普段目にしない新鮮な一枚が撮れること間違いない。重ねて云うけれど、最初はフラフラするから誰かに身体を押さておいてもらったほうがいい。それと、プラス1.5~2.0くらいの思い切った露出補正が必要になるのでお忘れなく。


 今日の一枚は、雑木林の中で真上にレンズを向けて撮った一枚。ほらね、ちょっと新鮮な感じがしやしませんか?
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