ゴキブリがどうした!

 今日の神奈川新聞にこんな記事が。
 「給食用トレーにゴキブリの死骸 平塚市立小」平塚市は13日、市立富士見小学校の学校給食用トレー1枚に体長1.2センチのゴキブリ1匹の死骸が付着していたと発表した。他の食器類に直接触れておらず、同校は児童の健康に影響はないと判断し、給食は通常通り行ったという(以下、省略)。(2009年4月14日付神奈川新聞24面より)

 時折、同様の記事を見かけることがある。給食のおかずの中にビニール片が混入していたとか、米飯の中に小石が混入していたとかの類である。いい加減にしろ!今や食材の多くがビニールで梱包されている。入らないほうが良いに決まってはいるけれど、その切れ端が混入することだってあるだろう。米飯の原料である米は、石油を原料にして工場で作られるわけではない。田んぼで、土の上で育てられた稲に実った米を炊いたのが米飯だ。小石が混じっていたって不思議はない。

 そのうちに、「○○小学校の今日の給食に出されたアジフライに小骨一本が混入する事故があった。怪我をした児童はいなかったが、教育委員会は事態を重く見て緊急記者会見を行った」とか「□△小学校の今日の給食時に、教室内に「蠅」が一匹飛んでいるのを担任教師が発見し、教育委員会を通して保健所と警察に通報。同校は教育委員会の指示により同校全クラスの給食を取りやめ全児童を緊急下校させた。その後保健所は自衛隊の協力を得て同校の全教室を緊急消毒した。同校の児童、教職員に健康被害はなかった」がなんて記事が登場するかも知れない。

 日本人の清潔癖もついにここまで来たかと云う思いである、食品が安全であることに越したことはないが、時に腐敗していたり、異物が混入していることもあること、つまり自分の身は自分で守らねばならないことを教えることも必要なのである。トレイにゴキブリの死骸が一匹ついていたくらいで発表する行政も行政なら、そんなどうでも良い事を報道する神奈川新聞もどうかしているぞ!


 今日の一枚は例によって記事本体とは何の関係もない碇草(いかりそう)。二輪草は恩田の森の幾箇所かで見ることが出来ますが、碇草を見ることの出来るのはこの雑木林だけです。
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