唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
ヒューマノイドは日本の独擅場
ご存知の通り、産業用ロボットの世界シェアの80%を日本が占めるなど、日本はロボット大国なのであるが、産業用ではないロボット、取り分けヒューマノイド(人型ロボット)に関しては日本の独擅場(どくせんじょう)なのだと云う新聞記事(日本経済新聞2009年年4月26日)を目にした。
日本では鉄腕アトムや鉄人28号(アトムよりは随分機械っぽいが)の影響なのか、ヒューマノイドに対する抵抗感が少ないというよりはむしろ親近感を持ち、ホンダのASIMOのような二足歩行のヒューマノイドの研究が進み世界のトップを走っているようだが、欧米ではこのヒューマノイドの研究が大きく立ち遅れているようである。
その主たる原因が「宗教」にあると云う説明に多くの日本人は驚くに違いない。「どうしてロボット開発に宗教が関係するの」と。それがおお有りなんだな。ヒューマノイドは開発が進めばより「人」に近いものになっ行く。つまり、人が人(に似たもの)を作ることになって来るわけであるが、この「人が人を作る」ことに欧米人、つまりは多くのキリスト教徒が抵抗を持つわけである。
総人口の99%が非キリスト教徒である日本人においても、一般教養として「キリスト教では神様が人を創ったことになっている」事を知っている。一日目に光によって昼と夜とを分かち、二日目に空と海と大地とを創り、草と実をつける果実を芽生えされ、太陽と月と星を創り、魚と鳥を創りそして6日目に家畜と他の獣、そして自分にかたどった人を創った。神による「天地の創造」である。
つまり、キリスト教信者には「人は神が造ったもの」「人を創ることが出来るのは神様だけである」と云う思いが数千年来刷り込まれているのである。「人は人を作れない」「人は人を作ってはいけない」と。ヒューマノイドはあくまでも人の形をしたロボットであり、「人」ではない。そう考えれば何の問題も無いように思えるのは非キリスト教国で生まれ育った人間が思うこと。キリスト教国で生まれ育った人間にとって、それは神への挑戦であり神を冒涜する行動に他ならないのだろ。
そんなわけで欧米ではヒューマノイドの研究が進んでいないのだという。ヒューマノイドに欠かせない二足歩行や両手両腕のしなやかな動きは、老人や病人介護の大きな力となることだろ。健常者の肉体労働負担を軽減するデバイスへも応用できる。いいじゃないか、ライバルがいない間に日本人が得意な模倣(人の動きと思考を模倣するという意味だ)と改善で世界に冠たるヒューマノイド大国になれば。世界中から感謝と共に迎えられる日本オリジナルの技術になることは間違いないのだから。
例によって記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、常磐露草(ときわつゆくさ)。昭和初期に観賞用として移入された南米原産の植物ですが、今では野生化しそこここで見ることが出来ます。
日本では鉄腕アトムや鉄人28号(アトムよりは随分機械っぽいが)の影響なのか、ヒューマノイドに対する抵抗感が少ないというよりはむしろ親近感を持ち、ホンダのASIMOのような二足歩行のヒューマノイドの研究が進み世界のトップを走っているようだが、欧米ではこのヒューマノイドの研究が大きく立ち遅れているようである。
その主たる原因が「宗教」にあると云う説明に多くの日本人は驚くに違いない。「どうしてロボット開発に宗教が関係するの」と。それがおお有りなんだな。ヒューマノイドは開発が進めばより「人」に近いものになっ行く。つまり、人が人(に似たもの)を作ることになって来るわけであるが、この「人が人を作る」ことに欧米人、つまりは多くのキリスト教徒が抵抗を持つわけである。
総人口の99%が非キリスト教徒である日本人においても、一般教養として「キリスト教では神様が人を創ったことになっている」事を知っている。一日目に光によって昼と夜とを分かち、二日目に空と海と大地とを創り、草と実をつける果実を芽生えされ、太陽と月と星を創り、魚と鳥を創りそして6日目に家畜と他の獣、そして自分にかたどった人を創った。神による「天地の創造」である。
つまり、キリスト教信者には「人は神が造ったもの」「人を創ることが出来るのは神様だけである」と云う思いが数千年来刷り込まれているのである。「人は人を作れない」「人は人を作ってはいけない」と。ヒューマノイドはあくまでも人の形をしたロボットであり、「人」ではない。そう考えれば何の問題も無いように思えるのは非キリスト教国で生まれ育った人間が思うこと。キリスト教国で生まれ育った人間にとって、それは神への挑戦であり神を冒涜する行動に他ならないのだろ。
そんなわけで欧米ではヒューマノイドの研究が進んでいないのだという。ヒューマノイドに欠かせない二足歩行や両手両腕のしなやかな動きは、老人や病人介護の大きな力となることだろ。健常者の肉体労働負担を軽減するデバイスへも応用できる。いいじゃないか、ライバルがいない間に日本人が得意な模倣(人の動きと思考を模倣するという意味だ)と改善で世界に冠たるヒューマノイド大国になれば。世界中から感謝と共に迎えられる日本オリジナルの技術になることは間違いないのだから。
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例によって記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、常磐露草(ときわつゆくさ)。昭和初期に観賞用として移入された南米原産の植物ですが、今では野生化しそこここで見ることが出来ます。
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