今回のテーマ少しだけ奥が深いかもしれません。深いといっても能無し親父の考える事ですからしれてますけどね。簡単に書けば気の合わない人とはとことん気が合わないって事です。
相対する2つの性質の代表が「水」と「油」ではないだろうか。この2つの働きは実は身近なところに存在する。それが皮膚。皮膚について少し調べてみた。
人体の表面をおおう「皮膚」は、内臓の保護や体温調節、水分の保持など、人体の正常な維持にとても重要な役割を担っている「人体最大の臓器」です。その表面積は1,6㎡、重さは全体重の約16%を占めています。
この皮膚の一番外側にある「表皮」の厚みはわずか0,2mm。それがさらに4つの層に分かれており、中でも最も重要な役割を果たすのが、表皮の一番外側に位置するたった0,02mmmの「角層」で、「角質層」とも言います。
その表面は油と水とが乳化状態にある薄い膜でおおわれており、油は脂腺より分泌される皮脂により、水は角層を通して蒸発する水分と汗によって構成されていますが、このような乳剤性の膜のことを皮脂膜といっており、これが後で述べますように大変重要な役割を果たしています。
また、皮膚の角層には大きく2つの機能があります。その一つは体内の水分の蒸発を防ぎ、乾燥肌にならないようにする保湿作用であり、いま一つは、異物が体内に入り込むのを防ぐバリア機能です。(テクニカルレポートより引用)
この記事の中に「油と水とが乳化状態にある薄い膜・皮脂膜」とある。これはいったいいかなるものか?想像してみたいと思う。その前に皮脂膜の働きについてのっけます。(テクニカルレポートより引用)
皮脂膜のはたらき
1.皮膚をやわらかくし、皮膚や毛の表面になめらかさとつやをあたえています。
2.外界よりの刺激、とくに湿度や温度の急激な変化に対して皮膚を保護しています。
いまもし皮脂の分泌が少なくなったり、あるいは絶えず洗剤や石けんなどで洗い落とすことを繰り返しますと、この皮脂膜がなくなってしまうので、皮膚の水分は蒸発しやすくなり、その結果、上の図のように、表皮における角層の水分含有量は10%以下(正常は10~20%)となり、皮膚表面のつやはなくなり、皮膚は乾燥してきます。
この状態を荒れ性の皮膚といっていますが、これがさらに高じると皮膚表面はがさがさになって皮がむけるようになり、かゆみを訴えたり、あるいは「ひび」や「あかぎれ」を生じて炎症を起こすことになります。
3.外界よりの物質の吸収を調節している
皮膚を水またはお湯の中につけてすぐに引き上げると、はじめは水をはじきますが、長時間つけておくとついに皮膚は白くふやけてきます。これは最初皮膚表面の油分によって水がはじかれますが、乳剤性の膜であるためにやがては水分が皮膚に吸収されるためです。しかしながら、この場合水分は角層までで、決してそれ以下の層に侵入することはありません。
また、皮膚の表面にクリームなどを塗布しますと、その中に含まれる成分が油に溶ける場合(例えばビタミンA、DおよびE、各種ホルモン類など)には容易に皮膚から吸収されますが、水溶性で油にとけない場合(例えばビタミンB1、B2およびCなど)には殆んど吸収されません。そして、この場合の主な吸収経路は毛孔→毛嚢となっています。
4.アルカリ中和能を有する
皮膚の表面はPH 5,0~6,5(平均5,75)で通常酸性を呈していますが、それは汗の中に含まれている乳酸や皮膚表面の脂肪酸によって与えられるものです。
このように皮膚の表面が酸性であるために外部より作用するアルカリをある程度中和することができます。 これを皮膚のアルカリ中和能といっていますが、強アルカリが作用すると、皮膚はこれを中和しきれずに腐食されます。
5.皮膚表面の細菌と自浄作用
皮膚の表面は常に全く無菌状態ではありません。皮膚のひだ、毛孔、皮膚に生じた小さい傷などはいずれも細菌にとって理想的な棲みかとなっています。
しかしながら、皮膚表面が酸性であることでこれら細菌の発育はおさえられています。ところが、皮膚が傷ついたり、ただれたりしてアルカリ性の体液が流れ出て皮膚表面がアルカリ性となり、皮膚が乾燥度を失うと、細菌が容易に繁殖して化膿しやすくなります。
6.ビタミンD形成作用
角層に遊離する脂質の中にビタミンD前階物質が含まれており、これが皮膚表面で紫外線の作用によりビタミンDとなり、皮膚から吸収されます。ビタミンDは骨の発育に欠くことのできないものですが、そのほか身体の健康を維持するために重要な役目を果たしています。
7.体温調節にあずかる
周囲の温度が高くなるにつれて発汗が著しく亢進しますが、汗が蒸発する際に1ccについて580カロリーの気化熱が皮膚表面から奪われ、外界温度の上昇に伴う体温の上昇を防いでいます。
人体において体温の80%は皮膚より失われますが、そのうちの14%は発汗によるものです。
このほか、周囲の温度が高い場合には皮膚の血管が拡張して血流を盛んにし、皮膚表面より体温を放散しやすくし、周囲の温度が低くなると皮膚の血管は収縮して血流がわるくなり、体温の放散は減少します。
このように、皮膚は血管を拡張させたり収縮させたりして体温を調節しています。
8.体臭のもとをつくる
ざっと8項目書かれているが、わずか0.02ミリの薄い膜が大切な役割を果たしているのはいうまでもない。
そこで皮脂膜の主成分はなんだろう?と疑問が沸く。
ヒト皮脂膜の構成(D.T.Dawning) 成分 量(%)
トリグリセライド 19.5~49.4
ジグリセライド 2.3~4.3
脂肪酸 7.9~39.0
スクワレン 10.1~13.9
ワックスエステル 22.6~29.5
コレステロール 1.2~2.3
コレステロールエステル 1.5~2.6 のようだ。
これらの成分はすべて水に溶けないし、混ざらない。にもかかわらず皮脂膜の中では水と油成分が同時に存在している・・・・これは、奇跡以外のなにものでもなのか?・・・。
厳密には、他の成分(たとえば、たんぱく質組成の角質とか微生物)の働きが相反する性質の2つの物質を繋ぎとめているように見える。
簡単にいえば、他の不純物によって、小さく小分けされ、お互いの仕事がしやすく並べられているともとれる。
さて、この現象は人間社会全体にもいえるのではなかろうか。性格の合わない者通しが無理に交わろうとするからイザコザや争いが起こる。
純粋な油と水は10000回も攪拌すれば一見は混ざったように見えるが、時間が経てばやがて同じ性質同士が集まり始める。
試験管(地球)の中でも同じように、相反する性質の存在を一見、混ざったように見せるには攪拌を続けなければならない。
話がかなり飛んでしまったが、油と水とが乳化状態にある薄い膜・皮脂膜のなかでは、相反する2つの性質の物質が他の物質の手助けを借りて程よい距離に存在する。
意見の合わない人同士は程よい距離を置くというのも大切だと改めて確信した次第です。
こまごまと書いたけれども、この世界は相克だらけ。男と女にプラスとマイナス書けばきりが無い・・・ほどほどの距離を見つけるのも大切なことなのかもしれない。
ここまで書いたら、乳化状態というのがカギのような気がして来た・・・。疑問はつきないなぁ・・・で今日は終了。長くなりました。
相対する2つの性質の代表が「水」と「油」ではないだろうか。この2つの働きは実は身近なところに存在する。それが皮膚。皮膚について少し調べてみた。
人体の表面をおおう「皮膚」は、内臓の保護や体温調節、水分の保持など、人体の正常な維持にとても重要な役割を担っている「人体最大の臓器」です。その表面積は1,6㎡、重さは全体重の約16%を占めています。
この皮膚の一番外側にある「表皮」の厚みはわずか0,2mm。それがさらに4つの層に分かれており、中でも最も重要な役割を果たすのが、表皮の一番外側に位置するたった0,02mmmの「角層」で、「角質層」とも言います。
その表面は油と水とが乳化状態にある薄い膜でおおわれており、油は脂腺より分泌される皮脂により、水は角層を通して蒸発する水分と汗によって構成されていますが、このような乳剤性の膜のことを皮脂膜といっており、これが後で述べますように大変重要な役割を果たしています。
また、皮膚の角層には大きく2つの機能があります。その一つは体内の水分の蒸発を防ぎ、乾燥肌にならないようにする保湿作用であり、いま一つは、異物が体内に入り込むのを防ぐバリア機能です。(テクニカルレポートより引用)
この記事の中に「油と水とが乳化状態にある薄い膜・皮脂膜」とある。これはいったいいかなるものか?想像してみたいと思う。その前に皮脂膜の働きについてのっけます。(テクニカルレポートより引用)
皮脂膜のはたらき
1.皮膚をやわらかくし、皮膚や毛の表面になめらかさとつやをあたえています。
2.外界よりの刺激、とくに湿度や温度の急激な変化に対して皮膚を保護しています。
いまもし皮脂の分泌が少なくなったり、あるいは絶えず洗剤や石けんなどで洗い落とすことを繰り返しますと、この皮脂膜がなくなってしまうので、皮膚の水分は蒸発しやすくなり、その結果、上の図のように、表皮における角層の水分含有量は10%以下(正常は10~20%)となり、皮膚表面のつやはなくなり、皮膚は乾燥してきます。
この状態を荒れ性の皮膚といっていますが、これがさらに高じると皮膚表面はがさがさになって皮がむけるようになり、かゆみを訴えたり、あるいは「ひび」や「あかぎれ」を生じて炎症を起こすことになります。
3.外界よりの物質の吸収を調節している
皮膚を水またはお湯の中につけてすぐに引き上げると、はじめは水をはじきますが、長時間つけておくとついに皮膚は白くふやけてきます。これは最初皮膚表面の油分によって水がはじかれますが、乳剤性の膜であるためにやがては水分が皮膚に吸収されるためです。しかしながら、この場合水分は角層までで、決してそれ以下の層に侵入することはありません。
また、皮膚の表面にクリームなどを塗布しますと、その中に含まれる成分が油に溶ける場合(例えばビタミンA、DおよびE、各種ホルモン類など)には容易に皮膚から吸収されますが、水溶性で油にとけない場合(例えばビタミンB1、B2およびCなど)には殆んど吸収されません。そして、この場合の主な吸収経路は毛孔→毛嚢となっています。
4.アルカリ中和能を有する
皮膚の表面はPH 5,0~6,5(平均5,75)で通常酸性を呈していますが、それは汗の中に含まれている乳酸や皮膚表面の脂肪酸によって与えられるものです。
このように皮膚の表面が酸性であるために外部より作用するアルカリをある程度中和することができます。 これを皮膚のアルカリ中和能といっていますが、強アルカリが作用すると、皮膚はこれを中和しきれずに腐食されます。
5.皮膚表面の細菌と自浄作用
皮膚の表面は常に全く無菌状態ではありません。皮膚のひだ、毛孔、皮膚に生じた小さい傷などはいずれも細菌にとって理想的な棲みかとなっています。
しかしながら、皮膚表面が酸性であることでこれら細菌の発育はおさえられています。ところが、皮膚が傷ついたり、ただれたりしてアルカリ性の体液が流れ出て皮膚表面がアルカリ性となり、皮膚が乾燥度を失うと、細菌が容易に繁殖して化膿しやすくなります。
6.ビタミンD形成作用
角層に遊離する脂質の中にビタミンD前階物質が含まれており、これが皮膚表面で紫外線の作用によりビタミンDとなり、皮膚から吸収されます。ビタミンDは骨の発育に欠くことのできないものですが、そのほか身体の健康を維持するために重要な役目を果たしています。
7.体温調節にあずかる
周囲の温度が高くなるにつれて発汗が著しく亢進しますが、汗が蒸発する際に1ccについて580カロリーの気化熱が皮膚表面から奪われ、外界温度の上昇に伴う体温の上昇を防いでいます。
人体において体温の80%は皮膚より失われますが、そのうちの14%は発汗によるものです。
このほか、周囲の温度が高い場合には皮膚の血管が拡張して血流を盛んにし、皮膚表面より体温を放散しやすくし、周囲の温度が低くなると皮膚の血管は収縮して血流がわるくなり、体温の放散は減少します。
このように、皮膚は血管を拡張させたり収縮させたりして体温を調節しています。
8.体臭のもとをつくる
ざっと8項目書かれているが、わずか0.02ミリの薄い膜が大切な役割を果たしているのはいうまでもない。
そこで皮脂膜の主成分はなんだろう?と疑問が沸く。
ヒト皮脂膜の構成(D.T.Dawning) 成分 量(%)
トリグリセライド 19.5~49.4
ジグリセライド 2.3~4.3
脂肪酸 7.9~39.0
スクワレン 10.1~13.9
ワックスエステル 22.6~29.5
コレステロール 1.2~2.3
コレステロールエステル 1.5~2.6 のようだ。
これらの成分はすべて水に溶けないし、混ざらない。にもかかわらず皮脂膜の中では水と油成分が同時に存在している・・・・これは、奇跡以外のなにものでもなのか?・・・。
厳密には、他の成分(たとえば、たんぱく質組成の角質とか微生物)の働きが相反する性質の2つの物質を繋ぎとめているように見える。
簡単にいえば、他の不純物によって、小さく小分けされ、お互いの仕事がしやすく並べられているともとれる。
さて、この現象は人間社会全体にもいえるのではなかろうか。性格の合わない者通しが無理に交わろうとするからイザコザや争いが起こる。
純粋な油と水は10000回も攪拌すれば一見は混ざったように見えるが、時間が経てばやがて同じ性質同士が集まり始める。
試験管(地球)の中でも同じように、相反する性質の存在を一見、混ざったように見せるには攪拌を続けなければならない。
話がかなり飛んでしまったが、油と水とが乳化状態にある薄い膜・皮脂膜のなかでは、相反する2つの性質の物質が他の物質の手助けを借りて程よい距離に存在する。
意見の合わない人同士は程よい距離を置くというのも大切だと改めて確信した次第です。
こまごまと書いたけれども、この世界は相克だらけ。男と女にプラスとマイナス書けばきりが無い・・・ほどほどの距離を見つけるのも大切なことなのかもしれない。
ここまで書いたら、乳化状態というのがカギのような気がして来た・・・。疑問はつきないなぁ・・・で今日は終了。長くなりました。