哲学的な顔をして

今日　昼間
玄関を見ると
愛犬が寝そべっていた

手（前足）を枕にして
何　考えてんだか
眼（めえ）瞑（つむ）り
ただ　じっとして
ドアの方を向いて
いつまでも　寝そべって

何　考えてるんだろうね
と　妻に語りかけたら
彼女は
何にも考えていないんじゃない
と　笑って答えた

そりゃそうだね
と　ぼくも　返しながら
存在そのものを
愉しんでいるかもしれないね
と　誰に　言うこともなく呟いた


PS　ヒトって　どうして　ただ存在することを許さないのだろう　いいや　許されないのだろう　私たちは　この地球で　大きな顔して生きてく代わりに　何か大きなものを棄ててきたのかもしれない　愛犬の幸せそうな顔を見て　そんな他愛もないことを考えた
　今夜　TV映画「涙そうそう」を観た　沖縄を舞台にした妻夫木聡と長澤まさみ主演の映画だ　（気持ちの上での）兄妹という設定は　韓国映画「春のワルツ」を思いだした