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天に水まく人

2010年08月26日 22時40分45秒 | Weblog

天に水まく人がいる
たった一人ではささやかだけれど
誰もしないよりよほどいい
それに 誰かが共感して
共に水まいてくれたらもっといい

私やあなたが水まき始めたら
きっと きっと 誰かも水まきを始めるだろう
いいこと見たら 誰かがきっと真似したくなるだろう

いやなことより だれもがずっと真似したくなるだろう

だから 私は 今日から天に水まく
明日も 誰も水まかなくても 私はまこう
明後日は もしかして 誰かが水をまくかもしれない
見返りなくても 気持ちいいことは 心地いいことは
きっと誰かが 自分もしてみようと思うだろうから
何といったって この私が とても心地よい

今日 水をまいたら いつかきっと
この庭に可愛い花が咲くだろう
あした水をまいたら いつかはきっと
あの公園に綺麗な草花が咲くでしょう
あさって水をまいたなら いつかそのうち
あの野原一杯に 可憐な野草が花開くでしょう

水をがぶ飲みしたらそれっきり
水を独り占めしたら誰も笑わない
花を摘んでしまったら 来年はほとんど咲かない
水や花を奪うことよりも 水を与えることで
抱えきれないほどの天の恵みを受け取るでしょう
花を分け合うことで 溢れるばかりの笑顔に出会うでしょう
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天に唾吐くこと

2010年08月15日 00時53分21秒 | 社会と生き方
天に唾吐く人がいる
その場 その時を取り繕うために
天に唾吐く人がいる

いずれそのうち 
吐いた唾が 回り回って 
我が身に戻って 降りかかるだろうに

天に唾吐く人を見て
注意する勇気を起こすのは
それはそれで難しい

でも それでも 誰かが
勇気を持って 注意をしなけりゃならぬ
その人のためにも 自分のためにも

人の体や心を傷つけてはならぬ
人や皆のものを奪ってはならぬ
幼き心から人を蔑み嫉妬し除け者にしてはならぬ
人の気持ちや考えを 無闇に封殺してはならぬ
政治や仕事を私物化してはならぬ
人の幸せを勝手に奪ってはならぬ
動物や生き物たちを理由もなく傷めてはならぬ
花や木を我が物顔に倒してはならぬ
人の人生を訳もなくねじ曲げてはならぬ
自分の考えを一方的に押しつけてはならぬ
社会のルールや習慣をすべて無視するのは如何なものか
この世のものや建物を粗末にはするな
この世の歴史や人の歩みを疎かにはすまい

もしかして 
天に唾吐くことになるかも知れない
そんな諸々のことを 日々心して暮らしたいものだ
 ああ かくいうこの私も
 もしかして 天に唾吐くことをしでかしてはいまいか
 ああ 今振り返れば
 後悔や恥ずかしいことばかりが浮かんでくる
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水遊び

2010年08月14日 17時11分27秒 | Weblog


犬との散歩の帰り道
可愛いビニールプールが眼にとまった
中には 子供用の浮き輪が3個浮かんでいた

きっと もっと暑くなった昼間に
姉弟(きょうだい)で楽しく水遊びをするのだろう
カラフルな丸いプールと浮き輪が
いつ子どもたちが来るかと待っている

僕が少年の頃
真夏の水遊びは
近くの小川や池
そして 水風呂でしたものだ

黒く煤けた五右衛門風呂に
手押しポンプで 竹筒を通して
風呂釜に少しずつ水を流し込むのだ
交代し交代し ようやく水満ちて
僕らは 早速裸になって 水風呂に入った

クーラーなんてなかった頃
プールなんかもなかった頃
扇風機なんかもなかった頃
僕らは 暑い夏を
川や池で 時には海で
そして 時々水風呂で涼を求め
木陰や木の上 団扇で涼んだ 

畑で採った西瓜やメロン 
それから ブドウなどを食べ
たまには アイスなんかも買って
暑さをしのいだ

蝉撮りに興じる時期は
最高に暑くて 30度を超せば
すごく暑くてニュースになった

各家庭に扇風機が普及し 
やがて クーラーが行き渡りだすと
いつの間にか 最高気温が
競うようにグングン上っていった

今の子どもたちが 私の歳になった時
どんな水遊びや夏の風景を想い出すだろう
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うつせみ(空蝉)

2010年08月01日 01時40分11秒 | Weblog

我が家も 父が建てて はや四十数年

庭木も育ち 蝉も卵を産み繋(つな)ぎ

夏が訪れる度に 蝉が蛹(さなぎ)からかえる

家の外壁や 梅の木 ぼけの木 

ブルーベリーの木にも 夕方から早朝にかけて

蛹が這い上り 密かに脱皮しているようだ


ぼくが少年の頃 真夏の夕方や朝方に

大きな木や家の壁などのそばの地面で

指先位の小さな穴を探しては

蛹や羽化寸前の蝉を探しては捕まえて

家に持ち帰り 家の壁や蚊帳などに掴まらせて

神秘的な羽化の様子を じっと観察していた


誰が創ったか 誰がプログラミングをしたか

その余りの見事さに ボクたちは息をのみ

ため息をついて しばらく見入った


暗い土の中で 5年も10年も過ごし

命がけで 翡翠のような羽を伸ばし

大人の体に変身した蝉たちは

食べもせず 命を繋ぐことに専念し

あっという間に我が命を全うする

わが子たちが 成長するのを見届けもせず…

PS 2010.8.1  草稿 後で改稿する予定です 悪しからず
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