ずっと前
パソコンを点検していた時
小さなネジを床に落としたことがある
それは
虫眼鏡で探さないと見つからないような
3ミリ位のごくごく小さなネジだった
普段ならば たとえ失くしたって
別にそんな影響はないようなネジだった
自分以外の人にとっては
関係のない何でもないようなネジだった
でも ぼくにとって そのネジは
一個でもなくてはならない大事な部品だった
そのネジがないと
その周辺の部品が ちゃんと固定されず
そのパーツの据わりがなんとも危うくなるのだ
たった2,3ミリの何の価値もないようなネジだけど
今直ぐには手に入らないし
自分の手では 一個さえも作れない そんな
なくてはならない小さくて大事な部品だった
しばらく慌てて探して 床の上で見つけた時は
さながら宝石か貴重品を探し出したような気がした
PS この私たちの国では 少し前までは そんな小さなネジ一本でも 大事に扱う人が多かったように思う
でも 最近は 目立たない「もの」はもちろん 「人」も 何がしかの能力や輝きがないと 大事に扱ってもらえない風潮が この社会を覆いつつあるような気がする…
「もったいない」「みな大事」そんな社会になればと願う 自戒を込めて…