ネコのお気に入り 籐椅子

以前住んでいた家が
やがて解体される

それで
引っ越し先でも使う物は
選んで運んでいる

今週は いよいよ
不用品の搬出が始まった

リサイクル屋さんも来て
いろんな物を物色し
えっ、こんな物も！と
思う物まで
実にいろんな物を持って行った

そしてまた あす
2回目の不用品搬出があるので
昨日 住んでた家に行き
物品の整理をしたが
その中に飴色の籐椅子（とういす）が
目につき 二人で相談した

これはきっと
リサイクル屋さんの目に止まり
引き取られていくと思うけど
どうしようか と思案した

全体を拭き上げたら
もとの綺麗な飴色が戻ってきた
少し補修すれば使えるね と
妻は 笑顔で言った
後で邪魔になったら
自分たちで処分できるしね
とも二人で話し
結果 ずっと前に置いていた
引っ越し先の家の
所定の場所に置いた
すなわち 出戻りだ

すると スミレが
目ざとく見つけ
匂いを嗅ぎ さっそく飛び乗り
それから しばらく
椅子の下で佇んでいた

そして 今朝
スミレは その籐椅子が
すっかり気に入ったようで
椅子の上で ずっと憩っている

生活の再設定

引っ越し先の家が
リフォーム完成間近だったが
いろんな理由で
ぐずぐずと先延ばしにしていた

だけど
あの激震が
この地も襲い
住んでた家は半壊となり
否応なくリフォーム中の家に
引っ越しすることになった

きっと
あの地震と共に
今は亡き両親の後押しが
あったのかもしれない

そして
あの地震から一年
引っ越し先の家の屋根も直り
リフォームの壁も
やがて いよいよ完成する

もと住んでた家は
来月に解体されるから
私ら夫婦は
春になって
毎日のように日用品やら
書籍やらを運んでいる

前の家より
幾分狭くなったこの部屋は
以前より 生活を
よりコンパクトにしなくてはならない
いいきっかけにはなった

本棚に入るだけの書物
パソコンとカメラは
必要なだけ
プリンターも必需品だし
前から欲しかったコンポは
3月に新しく仲間入り

後は 山のような写真と
セッセと集めた文具類を
精選して減らしたい

家が変わる
部屋が変わる
生活も変わる

あと何年生きるかしらないが
家内と愛猫スミレと
悔いのない余生が送れたら
それはまたとない果報だろう

ps 2017、4、24 草稿
DVD映画「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」（高畑充希 〜さやか、岩田剛典〜樹 主演）さやかのいつもの生活が いつの間にかガラリと変わり
もう前の生活には 中々戻れない
二人で一緒に生きていきたい（樹）
ずっと ずうーっと一緒にいようねっ！（さやか）と二人は思う
二人が ずうーっと仲良く暮らせますように！（カエル

熊本のブルーインパルス

キィーン‼︎
ゴ、ゴォー‼︎

熊本の空を飛ぶ
6機のブルーインパルス

今日は 約束の日

何日か前に
宮城 松島の基地から
揃って飛んで来たのだろう

昨日は 予行の日で
それでも
本番並みの綺麗な白線を
何本か引いて帰っていった

今
6機のシャープな機体から
真白のラインが生まれ
碧空をバックに
鮮やか一直線や輪っかが
次々に描かれてゆく

屋根の上の大工さんたちが
修理の手を止めて
薫風に吹かれ
どこまでも蒼い空を見上げ
感嘆の声をあげ
デジカメのシャッターを押す

次の日の朝刊には
6機と枝分かれのラインが
大きな写真で掲載され
母子のコメントも載っていた

私は 昨日
ジェット機の轟音を聞いた時
かつての戦争と
現在のシリアの内戦を想起した

そして
化学爆弾兵器ではなく
空母ミサイルではなく
危険なスクランブルではなく
見る者に 感動などを与える
平和な世界であって欲しいと
心の中で祈った

2017.4.23 草稿

本震の悪夢 4月16日に

かなり揺れた夜の地震から
夜も開けて
幾ばくかの不安はあったが
こちらは 当面大きな被害もなく
わりと 呑気に
前震後の1日を過ごした

ところが
次の日の16日に
針が進んで間もなく
あのようなとても激しい揺れが
再度訪れようとは
どこの誰が予期しただろう

あれから 一年
私たちは それぞれに
被災の傷を負い
それぞれの歩みで
生活の再建に取り組んできた

私ら夫婦は
幸いに 家の半壊と
屋根の損壊ですんだが
いかんせん 私らは若くもなく
震災後の片付けと
家の修理 それに
これからの生活の見通しなど
あれこれ考えると
心身に幾ばくかの変調もきたす

一年は越した
明日からも
もう一日 もう一日と
日々を積み重ねながら
また次の年を迎えたいものだ

追記 ここ数日 毎朝の腰痛や 両手の甲のかゆみ 足の麻疹 などに悩まされている 被災された人たちの中には 私より もっとしんどい症状の人が 大勢おられる 今日は 久し振りに街中に出かけ 通りの催し物を見て 心和んだ

稲掛け（稲木）

昨日
NHK朝ドラ「ひよっこ」で
「稲掛け」の様子が
細かく描写されていた

かなりリアルで
少年時代の稲刈りを
懐かしく想い出した

ボクは
田んぼで掛けておけば
夜露や雨に濡れるかもしれないのに
何でわざわざ
野ざらしにするのだろうと
訝しく思ったものだ

それを予期してか
父は 稲掛けすれば
稲穂に栄養が溜まり
天日に晒すことで
旨味も増すのだよ
と我ら兄弟に説明した

その父も
数年前に他界し
今はこの世にいない

その真偽は定かではないが
毎年食べるウチの米は
本当に美味しかったと思う

ps 2017.4.9 草稿 最近 晴れ間と縁遠い菜種梅雨の真っ只中に？います 暫く雨雲の多い空を眺めることになりそうです 今日は 屋根の修理が 久しぶりに行われるのでしょうか？

ツクシの佃煮

ツクシの佃煮
今年は
早くにツクシを見つけて
記念の写真を撮った

そして
NHKのローカル番組に
投稿したら 紹介された
また 記念になった

それから 日にちが経って
もうツクシは出てないかもと
思って 川沿いの土手を見たら
長く伸びたのが何本も出ていた

ボクは嬉しくて
よく伸びていて綺麗な土筆を
握れない位に幾つも摘んだ

帰宅後
カミさんに ツクシ料理を
おそる恐る頼んだら
いいよ! って 快諾してくれた

今年も 一回限りの土筆料理を
二人で 美味しく頂いた

芽吹く

今年の春は
目覚めが遅く
桜の開花宣言も
日一日と遠のいている

こちらの桜のいくつかは
とっくに咲いてはいるのだが
冬並みの寒波に
他の多くの桜の花が
足踏みしているのだ

この公園では
かたい蕾の桜の横で
ケヤキらしい樹の枝先が
柔らかい黄緑色に芽吹いてる

この前始まった
我が家の屋根の修理も
随分進んで 明日には
瓦がみんな剥がされて
二階の屋根まで 板葺きとなる

そうして 花祭りの頃には
コロニアムとかいう建材で
屋根は全て覆われるだろう

樹々は芽吹き
サクラや草木は
ようやく訪れた春に
赤 黄 白などの素敵な花々を
精一杯に咲かすだろう