梅雨空

梅雨空眺め
共に歩んだ
十数年のいろんなことが
走馬灯のように
浮かんでは消えてゆく
　　ピアノ曲　乙女の祈り
　　上松美香のガリート・ガントーレなどを
　　 i Pod で聞きながら

病院の行き帰りの道
車窓から　梅雨空が見える

空いっぱいに　
うす黒い雨雲が広がっているけれど
よく眼を凝らして見れば
白い雲もある

もしかして　あそこは
ちょっとだけでも
青い空がのぞくかも知れない

やがて６月も過ぎ
７月の顔が見える

七夕には　何書いてお祈りしよう

早く　モコちゃんが元気になりますように！


PS　２００９.６.２８　草稿　　先ほど蝉（クマゼミ？）の初鳴きを聞きました
他に願うのは　地球環境（の改善）や世界の平和　そして　家族や世界のみんなの平穏な生活かな

暑がり それとも 寒がり？

暑くなれば　早く涼しくなれと思い

いっそ寒い冬の方がましと　勝手なことを言い

梅雨になれば　早く明けないかなと願い

晴れが続くと　少しは雨でも降って欲しいと乞い

寒くなれば　早く暖かくなれと乞い願い

いっそ暑い夏の方がましと　また勝手なことを言い

それでも

もしも　年中　春や秋の日和が続いたならば

きっと　暑いか寒いか　季節の刺激が欲しいと

調子のいいこと　天を仰いで願うに違いない

ところで　そういうお前は　どちらが好きなんだ

PS 2009.6.27 草稿　
私は　どちらかというと　寒がりだから　冬よりも夏の方が　体質には合っているようだ
秋口から　早春まで　布団や暖房を愛用することが多いし　冷房でも　手足などが冷えて困っているから
でも　さすがに真夏の暑さには閉口してしまう　近年の暑さは尋常じゃないような気がする

今　愛犬が不調で　今日は　お昼に病院に行った
犬は　原則的に寒冷地に生息していたようだから　冬の方が元気だ　高温時は　見ていて可愛そうだ
やがて来る七夕に　愛犬の快復を願って　短冊に書こう！

断 線

私たちは
たった１本の線でつながっていた

けれど　その頼みの綱が　
突然　途切れた

かろうじて　私たちをつないでいた糸が
ぷつぅんと　切れた

そのいきさつは　何でもないことだけれど
話せば長く　個人的なことだから
人さまに説明しても　何ら得るものはないでしょう

でも　私たちにとっては
掛け替えのない１本の電話線

できるものなら　切ることはなかったのに
行きがかり上　しばらくはつながないことにした

お互いの誤解が解け　許し合えたら
再開も可能であろうと　期待をかける

線は確かにあるのだけれど
今は　まだ
私たちの気持ちの線が　ぷつんと切れたまま

断線は　いつ　誰が　修復するのでしょうか

PS　２００９.6.２４　夏至を過ぎて　これは　恋人同士　家族　友人同士など　いろんなケースで起こりうることではないかと思います　私も　ある事情で　断線状態になっています

叩けば直る

いつから我が家で働いてくれたか
思い出せないくらいの昔から
今までずっと頑張ってきたTVが
最近　とうとう調子を悪くしている

ケーブル配線やコネクタなんかを点検したが
とんと原因が分からない…

すると　何を思ったか　かみさんが
TV本体の横を　ドン！と　叩いた
そういえば　子どもの頃は
ラジオやTVの調子が悪くなると
家族の誰かが　よく機器の箱を
ドンドンと叩いていたっけ

最近　電器店に行けば
エコポイントの特典とかいって
新規の液晶TVなんかを
店員さんが　熱心に勧める

もう何度叩いただろう我が家の
よれよれ２０型ブラウン管TV

明日は　お店の夏のセール
涼みがてらにちょっと寄って
冷やかしにでも行ってみようかしら

手頃で良いものあれば幸いだけれど…

カエル 失格

カエル　失格

カエルは　池や小川にて

ただ鳴いていさえすれば

それで良かったのかもしれぬ


でも　慣れぬ文字を使い

自分の思いを　たどたどしい文で

いろんな相手に伝えようと試みる

まるで　風車に向かうドンキホーテのように


百年前に　この世に生まれ

「人間失格」などを著した太宰　治は　

戦前　戦後に生きた己の人生を辿り

かつ　社会の矛盾やつながりを

一見やさしそうな文体で　深く追求した


社会に厳しく　そして　己には　

もっと厳しく向き合い　果ては

知り合いの女性と玉川上水に入水した

文豪　それは　かの　太宰　治


夫唱婦随で仕上げた名作の数々は

今も若い人やいろんな人たちに愛読されている

かつて　学生のころ　愛読者の一人だったカエルは

今　彼程に　己に厳しく向き合っているか？！


「カエル　失格！」

草葉の陰から　そう呟いて　

文豪は　笑っているかもしれぬ


PS　２００９.6.1８草稿　６月１９日の桜桃忌に想う