( 画像は「はらぺこあおむし」5/27 )
「はらぺこあおむし」の作者である
エリック=カールさんが
5月23日に 91歳で亡くなった
とのニュースが
ラジオから流れてきた
えっ、あの絵本の作者の⁈
と 散歩中の私は
思わず呟いた
震災後の引っ越しで
処分してないなら
本棚にあるはずだと
夜に探したら 見つかった
先日 新しい本箱を買って
本の整理をしたばかりだから
頭の隅に記憶していたようだ
絵本は 横に細長い大判だ
表紙には
デカくて長い青虫が
こちらを向いている
全部で28ページ程の
幼児から楽しめる絵本だ
本文は もり ひさしさん訳で
全てひらがなとカタカナの記述で
小学校の低学年から読めるし
内容も 用紙に穴があったり
幅の違うページやカラフルな絵、
繰り返しの場面があるなど
子どもたちがワクワクしそうな
話(ストーリー)の展開で
親子での読み聞かせにも
ピッタリの素敵な作品だと思う
私も ある仕事で
この絵本を 子どもと一緒に
何度も使ったことを
今でも懐かしく思い出す
作者のカールさんは
1929年にアメリカで生まれ、
西ドイツで育っているそうだ
その後 アメリカに戻り
アメリカでの生活を続けた
この絵本は 日本では
1976年に 初版本が
偕成社(かいせいしゃ)から
出版されている
1985年には 絵を全て描き直し
1989年に 改訂新版が出され
私は 2001(平成13)年に
購入して 今に至っている
今度 孫娘が来たら
この絵本を読んで聞かせようと思う
ps 2021.5.27 草稿
先ほど 全文をあらためて
読み直して懐かしく思い出した
そして コロナ禍で閉塞的な
現在の雰囲気を
原色一杯のこの絵本は
素敵な時間に変えてくれるだろう
ps2 追記
今まで大変お世話になりました
ありがとうございます
ここにあらためまして
カールさんのご冥福をお祈りいたします
1969年にアメリカで出版された原書の「The Very Hungry Caterpillar(はらぺこあおむし)」の初版本の奥付には
「Printed in Japan」と印刷されている
朝日新聞のネット記事によれば
この一部変則的なページがあるため
印刷はアメリカの会社ではなくて
日本の偕成社と印刷会社が
引き受けた経緯があるそうだ
カールさんは4年前の2017年に来日した際、NHKのインタビューで、鮮やかな色彩の原点について、幼いころのドイツのナチス政権下での体験に言及し、「私は戦争を経験し、悲しい時代を過ごしました。その時の悲しさを絵本を通して喜びに変えている」と話していました。(NHK NEWS WEB 5/27)