秋の文芸(令和五年*その壱)結婚記念日に
( 公園の切り株とクマゼミ 2024/8/7 )
🍂妻に言う今日は記念日暑かった
四十四年も前のあの日も
※9/3 今日は私らの結婚記念日だった
44年前のあの日も とても暑くて
妻は 着物の中に 保冷剤を何個も
入れていたそうだ 田舎での式で
妻には いろいろと大変な思いをさせてしまい 今でもすまないと思っている 😓
🍂太陽は虐めるがごとジリジリと
人地を焼きて気持ちは冷えて
※9/3 近年の日照りは 半端ない
同じ太陽だけど 容赦ない陽射しだ
44年前のグアムの日射しを思い出す
地球を虐める人類に対して お日様が
リベンジをしているかに思える 大地を焼いて その上に棲む生き物や人類を焼き 大地を覆う草木まで 日射や大雨で痛めつけている 今年(令和6年)の果樹は 日焼けしたり 色付きがなかったり 糖度や旨みまで低下しているそうだ 人の勝手な思い入れ(太陽への畏敬の念や憧れ)は 冷えて来つつある?
🍂火のやうな弾を受けたる兵士らは
心火のごと奮い立たせて
※2022/9/3 露軍によるウクライナ侵攻は 半年過ぎても決着は付かず 宇国では どこかで 誰かが 火のような銃弾や爆弾の犠牲になっていてとても痛ましいと思う
先日(2024/9/下旬)露軍によるウクライナ侵攻が 2年7ヶ月目を過ぎた 国境地帯では まだ拮抗状態にあるようだ(ウ軍の善戦とはいえ かなり疲弊してきていて 場面によっては苦戦もしているようだ 今後の推移が気になる)
🍂手にあまる核兵器など手に持って
途方に暮れる未来が見える
※9/3 原爆や水爆の主体は あくまで放射能物質である 放射線は 直接あるいは間接的に 人体や生物・植物の表面を破壊し傷つけ 内部にまで到達して 内臓や遺伝子などまで傷つけて 長期間悪影響を与え続ける面を持つ
先日のニュース(2024.10.11)で ノーベル財団は ノーベル平和賞(授与)を 日本原水爆被害者団体(日本被団協)に選定した(と報道された) この受賞が 核兵器の廃絶や拡散の抑止力の大きな役割を担えればと願う(けれど 現実の方は 中々前進しないどころか 後退しているような気がする)
🍂なほざりにされし我らはメラメラと
怒りのマグマ溜め込んでをり
※9/3 日本では 失われた30年で 経済も社会も 世界の潮流に いつの間にか取り残されていた 何でもが先端であれば、先頭であればいいというものでもないけれど やはり多くの国に追いつかれ追い抜かれてゆくと 一抹の寂しさを覚える 自国の進路の確固たる信念があれば それはそれでいいと思うけれど 国(や企業)の施策が 先の見通しもなく ぼんやりとフラフラと進むのは 国民として大変困る 穏やかで我慢強い国民も かくもジリ貧状態や 物価高、医薬品不足などが続けば 堪忍袋の緒が切れるかもしれない?
🍂火のような陽射しもやっと鎮まりて
草むらに聞く虫たちの声
※9/3 今年の夏も暑くて しかも
長かった 近年は 春と秋が短くて
当地は 夏の季節が滅法長くて
下手すると半年近くが 夏の陽気だ
大雨、洪水、台風、竜巻、落雷、
異常高温、熱中症、熱帯夜、電力逼迫、
水不足、作物や家畜の高温障害、
今日は 昼前にもかかわらず 曇天だからか 河川敷のあちこちで 秋の虫たちが コロコロ、リリリー、チチチ‥と コオロギやキリギリス?たちが 涼やかな声で鳴いている 夕方頃には ツクツクボウシの
切なげな声も 木立から漏れ聞こえる
🍂赤とんぼ野分の予感騒ぐ虫
嵐の前に餌食い溜めて
※9/3 台風が近づきつつある 辺りは徐々にざわついてくる 変化に敏感な赤トンボや虫たちは 落ち着かず まずは当面の餌を食い溜めようと行動する
🍂来て欲しい秋はようやく訪れて
だけど嵐はお呼びでないよ
※9/3 台風は秋を引き連れてくると 子どもの頃に聞いていた 確かに今度の台風は 待ち望んでいた秋を連れて来た だけど 強い風雨の嵐は 正直お呼びではない できたら爽やかな風と お湿り程度の降雨があればいい‥と都合の良いことを‥😅
🍂堤防でタヌキの親子よく見れば
新参の貌ハクビシンなり
※9/4 地域猫の世話で 堤防を歩いていると 目の前に見慣れぬ親子連れが 堤防道を横断している 猫や犬とは違う体型と貌の、もしかしてタヌキ? でも よくよく見るとお猿のような‥ あっ、もしや最近話題のハクビシンでは? ネットで調べると どうやらそのようだ
ps 2023.9.3〜 草稿 2024.10.18 追記、改稿など *今回は テーマに重いものがあったので 作品やコメントは難産だった