哲ノート

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幽霊貸し家 -浪曲木馬亭木馬亭八月-

2024-08-07 23:05:22 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
8月夏真っ盛り、でも暦の上では「立秋」の日、いつものように浅草・木馬亭で浪曲を堪能します。

「浪曲木馬亭定席」 八月定席千秋楽は主任が東家三楽師匠でひさびさなんで・・・と、木馬亭にさっそく行ったんですが代演という事になっていて、富士琴美師匠になっていました。

今日とっても“蒸し暑い日”で熱中症アラートも発生している中ですが、木馬亭内は開演時で7割方の入り、浪曲マニアの集う木馬亭ですから、蒸し暑くとも影響ない入りで、はじまりはじまり・・・

開口一番は東家一太郎師匠(最近ひいきにしています)のお弟子さんで東家一陽さんの登壇で「一休 嫁入り」

終始愛嬌のある振る舞いでいいんですが、やはり余裕がないせいなのかたんたんと同じリズムで・・・もうちょっと抑揚のある節と啖呵で、もうちょっと声が出るといいのになぁ・・・なんてかんじで鑑賞、「これから、これから・・・。」

つづいての登壇は天中軒すみれさんで、「季節に関係なく・・・」で義士伝から“ごぞんじ”「中山安兵衛婿入り」(婿入り続きですが、まあいいか)

やはり先にあがった一陽さんとは違って、(つづいてなんで対比しちゃうんですが)ハリのある啖呵と節を組み合わせて、噺のながれも抑揚持ちながらですから、知っている演目ではありますが噺の筋が分かりやすく、聴きやすいですね。

「峠の別れ」「幡随院長兵衛 売り出す」中入り後「真柄のお秀」(国本はる乃さんとは開演前挨拶させていただきました)「講談 墨俣の一夜城」「幽霊貸し家」そして「燃える絆」(富士琴美師匠)で終演



今日は澤雪絵師匠の「幽霊貸し家」が初聴でしたが、なかなか聴きごたえあってよかったですね。

出展は山本周五郎氏の作品なんでしょうか、歌舞伎にも同題目があるので、それに浪曲の啖呵と節を組み合わせてまるで歌劇のような作品に・・・

任侠とか義士・武士、哀愁漂うものが浪曲のイメージのある中で、庶民の生活の中でのコミカルなところに焦点を当てた浪曲の演目で、なんでもないんだけど、小ネタで面白いものでした。

最後に「いい幽霊お貸ししますよ・・・」なんてもんで演目が終わりました。



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