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影武者

2020-07-05 13:40:21 | 学問

黒澤明の名作に影武者がある。

武田信玄は、カリスマ的な、戦国の名将であった。

天下を目指して、甲州から、常に、京に上って、号令を発しようと欲していた。

周辺の、勇将、上杉、今川との戦いに明け暮れていたが、ようやく、機会を得て、京に発進したときは、

既に、年老えた頃であった。

万一の場合ことを考えた信玄は、もし何かあったら、影武者を立てて、その場をしのごうと考えて、京へ

発した。

天下を、同じく目指していた織田信長は、これを阻止すべく、立ち上がった。

彼は既に、信玄の余命は長くはないと察知していた。

信玄の居ない武田勢は、臆するに足らずと、立ち向かったのである。

信玄は、京へ上る途中で、没するのである。

これを聞いた信長は、武田軍に立ち向かうのであるが、武田軍は、影武者を表に出して、対峙するのであ

った。

信玄がいないと信じて、襲い掛かった、織田勢は、輿に乗った信玄を見て、戦意を失い、逃げ帰るのであ

った。

その隙に、武田勢は、甲州に引き返した。

 

前置きが長くなったが、本論に入ろう。

カリスマ的な指導者といえば、海の向こうの彼の国にもいる。

世襲した権力で、国民を牛耳っている。

権力者に、若し、何かあったら一大事である。

隣接した国の友人に聞いて見たことがある。

彼の国の指導者に、何かあったら、大変なここになると。

彼は、平然として、あそこには、常に、5,6人の影武者が存在している。

対策は十分打っているだろうと答えた。

最近の報道を見ていると、何か起こっていると思えて仕方がない。

指導者ではなくて、血を引いた、先代の娘が、実権を握りつつあるように思える。

勿論、本人ではなくて、周りの権力者たちが、そうしようとしているのではないかと思えて仕方ない。

日本の政府、マスコミは、この辺を、どのように捉えているのではあろうか。