つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

堺のだんじり Part Ⅰ

2012年10月08日 | 行事・歳時記

秋祭り、だんじり(地車)の季節です。

だんじりといえば、NHKの朝ドラ「カーネーション」にも登場した、大阪・岸和田市が有名。しかし近畿地方のたくさんの町でも、年に一度の大事な祭礼行事として行われています。

今年の岸和田のだんじりは9月15日、16日に、その他の多くの地区は10月6日、7日に行われたようです。まだこれからという地区もあります。

16日の夜、堺市・登美丘地区のだんじりを見てきました。

 

地区内を練り歩くだんじり。大人も子供も祭り装束で綱を引き、威勢のいい掛け声は遠くまで届きます。

 

だんじりの装飾。精巧な彫り物がほどこされ、まさに伝統工芸品。

岸和田のだんじりでは「億」の値がつくものもあるとか。

 

南海高野線北野田駅前に集まった各地区のだんじり。それぞれ趣向をこらした派手なパレード(演技)を競いました。

若い人たちのエネルギー、盛り上がりがすごかったですね。

スチールより動画を主体に撮ったので、後日紹介したいと思います。

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撮影カメラ   ソニー DSC-RX100

  


雨の愛染まつり

2012年07月01日 | 行事・歳時記

大阪の夏祭りで一番最初の愛染堂(勝鬘院)の「愛染まつり」(6/30~7/2)。初日の宝恵駕籠 (ほえかご)パレードを見てきました。宝恵駕籠に浴衣姿の愛染娘たちを乗せて、谷町筋を練り歩く、にぎやかで楽しいお祭り風景です。

パレードに先立って午後1時半から、「あべのキューズモール」3階のスカイコートで出発式がありました。

12人の愛染娘たち。

公募で300人以上の中から選ばれた10人と外国人枠の2人。「より多くの人に福と愛を授けられる愛嬌のある女性」が採用基準だそうです。

 

さらに“祭り大好き娘”として公募された愛染女組(手前、緑の衣装)が出発式を盛り上げます。

 

このあと、大阪夕陽丘学園による浴衣ファッションショーがありました。

華やかで、現代的ですね。

 

色とりどりの浴衣がずらり。夏本番のムードを演出。

 

愛染娘の“決意表明”。

 

ショッピング街「あべの地下センター」では、買い物客やカメラマンに囲まれ、大変な人気。

 

威勢の良い掛け声とともに、宝恵駕籠 パレードがスタート。


     愛染さんじゃ~、
           ほ~えっか~ご
     べっぴんさんじゃ~、
           ほ~えっか~ご
     商売繁盛、
           ほ~えっか~ご

     (歌い出しは愛染娘、「ほ~えっか~ご」は担ぎ手がはやします。)

あいにくの雨でしたが、掛け声は梅雨空を吹き飛ばす勢い。あっけらかんと明るくて大阪らしいですね。

 

愛染女組も宝恵駕籠を引き、谷町筋を練り歩きます(車輪がついた駕籠でした)。

 

愛染堂によると、宝恵駕籠の名前の由来は、江戸時代の年号「宝永(ほうえい)」。この宝永年間に芸者さんが駕籠に乗って愛染祭にお参りに来ていたのを再現しているとか。十数年前までは愛染娘ではなく、大阪市内の芸者さんが乗ってパレードしていたそうです。

 

愛染娘の笑顔で街が華やぎます。

 

沿道の観客に応える愛染娘。すごい人出。報道関係やアマチュアカメラマンの姿も目立ちました。

 

カメラに手を振ってくれました。

 

パレードが愛染堂の境内に到着すると、多宝塔の前で恒例の「駕籠あげ」が行われました。屈強な担ぎ手によって、掛け声とともに愛染娘の乗った駕籠が高々と掲げられ、ぐるりと一回転します。

揺れる駕籠の上で愛嬌をふりまく愛染娘。パレードの最高潮。

 

駕籠はものすごい重さがあるそうです。担ぎ手がそれを渾身の力で支えて回します。

男たちの迫力と愛染娘の華やかさ。まさに日本の伝統、ここにあり。

 

 愛染娘12人全員が“あがり”ます 。全員をご紹介できないのが残念ですが、みんな表情が素敵。高く持ち上げられる気分は最高のようですね。

 

 なんて晴ればれとした笑顔。支える方は御苦労さまです。

 

 撮った中で最高の笑顔がこの娘さん。元気一杯!

 

宝恵駕籠は、紅白の布、ちょうちんや風船、朝顔、それに「愛染かつら」の造花で飾られています。「愛染かつら」というのは愛染堂にある縁結びの霊木。愛染堂のホームページから引用させてもらうと…

『樹齢数百年といわれる巨大な桂の木に、ノウゼンカズラのツルが巻き付き、桂とカズラが一体となったその姿は、まるで仲の良い男女が寄り添っているように見えることから、カップルの縁を取り持ってくれる「恋愛成就・夫婦和合の霊木」として何百年もの間、この地で親しまれています。』

とのこと。なるほど、それでノウゼンカズラの造花が使われているわけですね。愛染娘の髪飾りや、お寺の花守りもこの花でした。

花守り。お守りとしては珍しいものです。

 

撮影後、愛染さんにお参りしました。愛敬・人気・縁結びの明王さま。

 

お寺の在り方が古くさくなく、ホームページも親しみやすいです。愛染まつりのチラシは竹久夢二風のデザインで気に入りました。ホームページ(PDF)をご覧ください。

そのチラシに「愛染まつりにおまいりして、その行き帰りの途中で雨に降られる事を愛染パラパラといいます。愛染パラパラに降られたその二人は結ばれるという言い伝えがあります。」と書かれていました。

 

この日の雨も、誰かの幸せにつながったかもしれませんね。

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撮影カメラ・レンズ

  Canon  EOS KissX4  

      TAMRON  AF 28-300mm 3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical[IF]Macro

撮影データ

  シャッター速度優先AE   1/80秒(地下街)~1/125秒(屋外) 

  ISO感度  400

  露出補正  +2/3~+2

   画質  RAW

  ホワイトバランス  オート

  ピクチャースタイル  スタンダード 

    画像処理   雨天のため色調が少し寒色系に偏っており、Digital Photo Professionalで色温度調整。その他、トリミング、コントラスト調整

 


奈良・大安寺の竹供養と笹酒

2012年06月24日 | 行事・歳時記

奈良市の大安寺で6月23日、「竹供養・がん封じ夏祭り」がありました。

古くから日本人の生活と文化に大きな恩恵を与えてきた竹に感謝し、竹の霊を慰める法要です。また、この日は癌封じの祈祷が終日営まれ、薬効があると言われる笹酒を笹娘がふるまいます。

 

大安寺。聖徳太子の祈りの道場から始まったとされる、日本でも最古のお寺の一つ。奈良時代には広大な敷地に伽藍が立ち並び、渡来僧や大宮人が行き交い、天平文化の華を咲かせました。現在は癌封じの寺として知られています。

 

境内に並ぶ笹娘。背中にさした団扇には奈良大文字の「大」の字が。

団扇は境内で販売されていて、売上金は奈良大文字送り火の保存のための費用にあてられるそうです。

 

笹酒をつぐ笹娘。浴衣にたすき姿がいいですね。

 

次々に訪れる参拝客。

 

拝観と笹酒合わせて500円。受付で竹製の器(ぐい飲み?=写真)をもらって入り、それにお酒をついでもらいます。器は大小、形も色々。自由に選んで、そのまま持ち帰れます。

私も頂きましたが、青竹のすがすがしさに加えて、お酒も冷やされていておいしかったです。

 

笹娘。若さはいいなあ。

 

ネイルアートもお愛嬌。

 

「お酒はこちらです~」と明るい声。

 

青竹から注がれるお酒の清浄さ。

 

滴るしずくが涼しい。

 

お酒を飲めない人、こどもや車を運転してきた人には「笹水」が用意されていました。

こちらは優雅な古代衣装で。

 

お酒でなくとも、こちらもなかなか風情があります。

 

午後1時から竹供養が始まりました。尺八を吹く虚無僧を先頭に境内を進みます。

 

尺八の演奏。さすがに竹の祭り。

 

本尊の前に竹をそなえ、供養法要を行った後、境内の竹林にしめ縄を張り、祭壇を設けて供養し、育成を祈願します。

アマチュアカメラマンの多さに驚きました。残念ながら絵にはなりません。

 

この後、新しい竹を植樹。「亀甲竹」という名前だそうです。

 

ちなみに竹供養の催しは、この日に近い陰暦5月13日が「竹酔日(ちくすいじつ)」と呼ばれるところにちなんで行われています。

中国の俗説で、この日に竹を植えればよく育つと言われています。普段は気難しく、植えても育ちにくい竹が、この日は酔ってボーっとしているので、そのすきに植えてしまうとか。

俳句では「竹植うる日」として夏の季語(現代ではなじみがないため載っていない歳時記もあります)。芭蕉の句に「降らずとも竹植うる日は蓑と笠」。

 

コンサートもありました。

奈良市内のホールや寺院などで開かれている「ムジークフェストなら」(6/14~6/24)という音楽イベントの一環。古い寺院の趣と西洋音楽の不思議な響きあい…

 

アジサイも咲いていました。

 

こういう通好みのアジサイがここにあるとは… 

 

手書きだるまのおみくじ。表情が違っていて面白い。

 

参拝客がおみくじを読んだあと、手水鉢にぐるりと残していったようです。

なんとなくユーモラス。

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撮影カメラ・レンズ

  Canon  EOS KissX4  

      TAMRON  AF 28-300mm 3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical[IF]Macro

撮影データ

  絞り優先AE (F4.5~8  風景・花)

  シャッター速度優先AE (1/125~1/250秒  行事) 

  ISO感度  200~400

  露出補正  0~+2/3

   画質  RAW

  ホワイトバランス  オート

  ピクチャースタイル  スタンダード

    画像処理  ほとんどなし (一部色温度調整)

 

 

 


住吉大社の御田植神事

2012年06月15日 | 行事・歳時記

水田の早苗が風にそよぐ季節。大阪・住吉大社の「御田植(おたうえ)神事」を見てきました。

豊作を祈願して、毎年6月14日に行われている神事です。大社の社伝によれば、約1800年前、神功皇后が大社を造られた後、長門の国(現在の山口県西部)から植女(うえめ)を召して御田(おんだ)を作られたのが始まりとのこと。

全国の田植まつりの中でも特に盛大で華やか。国の重要無形民俗文化財に指定されています。

 

この日は午後1時から第一本宮前で、神事に携わる人たちが集まり「本殿祭の儀」。早苗が神前に供えられたあと、8人の植女に手渡されました。

そして全員が行列を組んで大社の敷地南側にある御田に移動し、田植えの神事へ。その数、宮司以下約300人。

私はといえば、御田の入場券(1000円)を買って先に入っていたので、「本殿祭の儀」は見られずじまいでした。撮影の場所取りを優先したので…

御田には無料の観覧場所もありますが、有料はテント内の席で、神事の解説や「綿の花」のお守りももらえます。

 

住吉大社。住吉三神を祭る第一、第二、大三本宮と神功皇后を祭る第四本宮があります。住吉造と呼ばれる古い様式の社殿はいずれも国宝。

 

苗が植えられる「御田(おんだ)」。約2300平方メートルと、かなりの広さ。中央に舞台が設けられ、ここで田植えの間に色々な行事が行われます。

 

神事に先だって、神牛による田植え前の代かきが行われました。

いまではほとんど見られなくなった風景ですね。

神牛は「牛さん」と呼ばれ、観客に大人気。

 

神事にあたる女性らが到着。黙々と代かきを続ける「牛さん」。

 

 行列が到着すると、全員が御田の周囲を回ります。

奴(やっこ)を先頭に、風流武者、雑兵(子供たち)、楽人、神職、八乙女、稚児、御稔女(みとしろめ)、植女(うえめ)、御神水、替植女(かえうえめ)、奉耕者、田植踊と住吉踊の少女ら…

それぞれの役割は場内放送で紹介されていました。

一番目を引くのは植女の姿。

早苗を手にした植女。

 

言い伝えによれば、長門の国から来た植女は旧社領の堺・乳守(ちもり=現在の地名にはありません)に定住して代々奉仕。その後、遊女になったとのこと。そして遊女たちが実際に田に入っていた時代から、時がたつと、替植女に苗を渡して、代わりに田に入るのは農家の婦人等になったようです。


明治維新の際、御田植神事は大きな危機に。明治政府が御田を民間に払い下げたことから、御田そのものの存在が危うくなってしまいました。

その時、民有地を買い、御供田として奉納したのが大阪・新町廓(今の大阪西区にあった花街)。以来、植女は新町廓の芸妓が奉仕することになったそうです。

現在は(財)上方文化芸能協会からの奉仕に変わっています。

花笠に付いているのは「綿の花」の造花。雷よけ、魔よけのお守りです。

 

かわいいお稚児さん。

 

凛とした巫女姿の八乙女。飾り物は花菖蒲。

 

御稔女が舞うときにかぶる龍神の冠。

 

住吉踊に参加する少女たち。みんな楽しそう。

 

神事が始まりました。

 

 

神職によるお祓い(上)のあと、奉耕者の代表・大田主(おおたぬし)が舞台の四方から御神水を田に注ぎます(右)。

 

 

 

 

 

 

 

舞台へ上がる植女と替植女。

 

植女から替植女へ早苗が渡され、替植女は田に下りて植え付けを始めます。

 

風流花笠を中心に舞う八乙女の「田舞」。ゆるやかな中にも厳粛さを感じさせ、8人の動きがぴったりそろっています。

 

舞の間にも植え付けが次々に進みます。

 

龍神の冠をかぶり、豊穣を祈願して舞う御稔女(みとしろめ)。

 

植え付けには男性の奉耕者も加わって。

 

赤いたすきが早苗田に映えます。美しい日本の原風景。

 

風流武者行事。侍大将の、武運長久を祈る勇ましい所作。

 

広い御田が早苗でだいぶ埋まってきました。

 

田のまわりで、ホラ貝の音が響き渡るなか、紅白に分かれた雑兵役の子供たちが棒を打ち鳴らす「棒打合戦」を展開。

次いで少女らの田植踊、住吉踊と続き、2時間にわたる多彩な行事が終わるころ、ちょうど植え付けも終了していました。

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撮影カメラ・レンズ

  Canon  EOS KissX4  

      TAMRON  AF 28-300mm 3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical[IF]Macro

撮影データ

  絞り優先AE (F8  建物・風景)

  シャッター速度優先AE (1/125~1/400秒 行事) 

  ISO感度  100~200

  露出補正  +1/3~+1

   画質  RAW

  ホワイトバランス  オート

  ピクチャースタイル  スタンダード

   画像処理  Digital Photo Professionalで明暗、色濃度など調整

 


藤森神社の駈馬神事

2012年05月10日 | 行事・歳時記

京都市伏見区の藤森神社で5月5日に催された駈馬神事を見てきました。

1200年前から伝わる伝統行事。神社の参道馬場を疾走する馬上で、さまざまな馬術の技を披露する、勇壮なものです。

大勢の観客が見守る中、参道入り口から拝殿へ向け疾走開始。

 

馬上で古くから伝わる技を競い合います。

 

戦いのなかで生まれた、日本独特の技。以下、神社のホームページによる詳しい説明を引用させていただきます。

  ◇ 駈馬の技(わざ)◇

  一、 手綱潜り   敵矢の降りしきる中、駈ける技
  二、 逆乗り(地藏)   敵の動静を見ながら、駈ける技
  三、 矢払い   敵矢を打払いながら、駈ける技
  四、 横乗り   敵に姿を隠して、駈ける技
  五、 逆立ち(杉立ち)   敵を嘲りながら、駈ける技
  六、 藤下がり   敵矢の当たったと見せて、駈ける技
  七、 一字書き   前線より後方へ情報を送りながら、駈ける技
  

    ※ 他にも数種の技がありましたが、現在は行われていないそうです。

「一字書き」。

 

「横乗り」。

 

「逆立ち(杉立ち)」。

 

「矢払い」(蜘払いとも呼ばれるそうです)。

 

馬の速さはすごいもので、一瞬のうちに目の前を駈けぬけます。砂塵が舞い、迫力満点。

技を終えてもなかなか馬の勢いが止まらず、拝殿の前までで止めるのが一苦労のようでした。

 

技を披露したあと、スタート地点に戻る乗り手。

技は親から子へ伝えられ、三代にわたる例も。祭りの花形です。

 

駈馬は午後1時と3時の2回。今回は粘って2回とも撮影しました。

被写体としては、動きが大変速いだけに難しいですね。流し撮りも試みましたが…

案外、コンパクトデジカメの方がいいかもしれません(ピントが合う範囲が深い)。

一眼レフなら被写体に追従するAFが正確で連写速度が速いものが有利。もちろんプロ用、たとえばキャノンの1DXなら申し分ないでしょうが…

 

駈馬神事は同神社の「藤森祭」の一つ。参道では武者行列もありました。

 

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撮影カメラ・レンズ

  Canon  EOS KissX4  

      TAMRON  AF 28-300mm 3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical[IF]Macro

撮影データ

  シャッター速度優先AE  (1/60~1/250秒)  

  AFモード  ワンショット AF (*AIサーボAF使わず)

  ISO感度  100~400

  露出補正  +2/3~+1

   画質  RAW

  ホワイトバランス  オート 

  ピクチャースタイル  スタンダード

   画像処理  Digital Photo Professionalで明暗、コントラスト、色の濃さ調整

    *AIサーボAFについて   動く被写体に追従するオートフォーカスですが、使い慣れていないのと、直前に試したところピントがあやしかったので、使いませんでした(もう少しクセを知ってから使ってみようかと思っています)。なので、今回はワンショット AF。馬が来るまでに手前の参道で「置きピン」したうえで撮っています。

 

 


京都・城南宮 曲水の宴

2012年05月01日 | 行事・歳時記

京都・城南宮で4月29日、平安王朝の雅を再現する「曲水の宴」が催されました。

宴の舞台は、神苑の「平安の庭」。新緑の木漏れ日のもと、遣水(やりみず、小川)がゆるやかに曲がりながら流れる美しい庭園です。

遣水と、水干(すいかん)姿の童子。

 

琴の音が静かに流れています。

 

平安時代の貴族の装束に身を包んだ7人の歌人に、歌題が示されます。この日の歌題は「池の水にうつる」でした。

色とりどりの衣装が美しいですね。男性は狩衣(かりぎぬ)、女性は小桂(こうちき)姿。

 

 

遺水の近くに着座した歌人。

 

硯で墨を磨りながら、和歌の想を練ります。

 

宴の間に披露される白拍子の舞。

 

川上に控えた童子が朱塗りの盃にお神酒を注ぎ、羽觴(うしょう、おしどりの姿の盃台)の背にのせて流します。

 

最初の羽觴は見送り、和歌を短冊にしたためます。

 

山吹の花が咲く中、ゆったりと雅な時間が流れます。

 

和歌を詠んだ後、目の前に流れてくる羽觴を取り上げ、盃のお酒をいただきます。

 

和歌の短冊が集められ、披講の席で朗詠されます。

 

高々と朗詠。新春に宮中でおこなわれる歌会始のようです。

 

観覧席は超満員。源氏物語の世界にしばしひたり、「よかったねエ~」という声があちこちで聞かれました。

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撮影カメラ・レンズ

  Canon  EOS KissX4  

      TAMRON  AF 28-300mm 3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical[IF]Macro

撮影データ

  絞り優先  (F5.6~F8.0)  

  ISO感度  200~400

  露出補正   +1/3~+1

   画質  RAW

  ホワイトバランス  オート 

  ピクチャースタイル  スタンダード

  画像処理  Digital Photo Professionalで明暗、コントラスト、色の濃さを調整

 


下鴨神社の流し雛

2012年03月03日 | 行事・歳時記

桃の節句の3日、京都・下鴨神社で流し雛がありました。

京に春の訪れを告げる恒例の催し。

地元の京人形商工業協同組合が主催、下鴨神社の境内を流れる御手洗川で行われます。

雛人形の起こりは、災厄を祓うために人形(ひとがた)を身代わりにして川や海へ流したことから、といわれています。

平安時代には、すでに「流し雛」の習慣があったとのことです。

下鴨神社の流し雛は、わらであんだ「桟俵(さんだわら)」の上に人形をのせたもの。

同協同組合のホームページによると、着物は和紙で作り、顔は土を丸め胡粉を塗ってあるそうで、素朴でほほえましいもの。

先着100人には無料でこの流し雛が配られ、その後からは有料になります。

 

午前11時過ぎから式典がありました。

式典に先立って、お姫様役の十二単のお披露目。

まず神職から雛を流します。

「殿・姫」役のカップルが雛を流します。この日のメイン。古式ゆかしく、みやびです。

舞妓さんも雛流し。

そして園児たちも。

園児たちの歌の発表。

式典の後、一般の人が次々に雛を流します。大勢の人が詰め掛けていました。

子供が健やかに育つように、あるいはそれぞれの願いを託して、御手洗川に流します。

この日は文字通り春の陽気。お天気に恵まれ幸いでした。

 

下鴨神社と言えば葵祭の舞台。これはその祭りの名物「申餅(さるもち)」を140年ぶりに復元したものだそうです。境内のお休み処で出されていました。

お茶付きで300円。色合いが上品ですね。

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撮影カメラ

  Canon  EOS KissX4   TAMRON  AF 28-300mm 3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical[IF]Macro

撮影データ

  絞り優先AE  (F8.0 )  

  ISO感度  200

   画質  RAW

  ホワイトバランス  オート

  ピクチャースタイル  スタンダード

 


三十三間堂の通し矢

2012年01月19日 | 行事・歳時記

新成人らの通し矢(大的大会)が行われた15日、京都の三十三間堂へ。

全国から、大学の弓道部員など約2000人が参加するという大きな催し。京都の新春の風物詩としても有名です。

江戸時代は、長さ120mある三十三間堂の端から端まで「通し矢」をしたそうですが、今は半分の60mで行われています。

この日は境内が無料公開。そのせいもあってでしょうか、すごい人出。とくに一番よく見える西側の観客席(上の写真手前)は押すな押すな状態。

出場の仲間を携帯やスマートフォンで撮ろうとする学生、脚立持参のアマチュアカメラマン、ふつうのおじさん、おばさん…。黒山の人だかりです。

午前中は男子の部、午後は女子の部です。よくニュースで取り上げられるのは、なんといっても華やかな女子のほう。

1時間ぐらいかけて、ようやく前列に出られました。

凛とした日本の美。出場者には晴れ舞台ですね。

カラフルな袴。これも日本の色。

心を落ち着けて矢をつがえ、的を狙います。

みんな真剣。すがすがしい。

順番を待つ出場者。豪華な衣装も見ものです。

いやあ親のほうは大変だろうなと、余計なことを考えてしましました。


撮影データ

 Canon EOS KissX4

 TAMRON  AF 28-300mm 3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical[IF]Macro

 画質  RAW

 マニュアル露出   F4.0~5.6   1/100秒  (いつの間にかモードダイヤルが回転して「M」に。弓を構えるときは静止状態ということで1/00でもいけるだろうと考えましたが、やはり細かい手ブレが出ます。とくに人混みの中なので、1/250以上でシャッター速度優先AEが良かったと思います)

 ISO感度  主に200、一部100(当日は曇り空。本来400が適当。画質を優先してムリしました)

 ホワイトバランス  オート

 ピクチャースタイル  スタンダード

 


大阪・今宮戎神社の「十日戎」

2012年01月18日 | 行事・歳時記

今宮戎神社の「十日戎」は、大阪らしい活気にあふれた祭りです。例年、前後3日間で100万人を越える参拝者があるそうです。

9日の「宵えびす」に行ってきました。

「えべっさん」の縁起物がいっぱい。「招き猫」みたいな飾りが目を引いていました。

 

こちらの飾りもすごいですね。

神社の入り口は入場制限されていました。中へ入ると人の流れに押し流されるまま。

ようやく福娘さんの前にきました。

みんな可愛いですね。

今年の福娘は3000人近い応募者の中から選ばれた50人。留学生も含まれています。

 

お揃いの着物、頭には金の烏帽子。笑顔が素敵な人が多いです。

AFで撮ったので、手前の笹にピントが合いがち。顔のピントが少し甘くなってしまったようです。ごめんなさい。

でも福娘の笑顔に会うと、何か良いことがありそうな気持になります。

縁起ものをかかげて帰る参拝者。今年こそ、福が来ますように。


撮影データ

 Canon EOS KissX4

 TAMRON  AF 28-300mm 3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical[IF]Macro

 画質  RAW

 シャッター速度優先AE   1/125

 ISO感度  主に400、一部100

 ホワイトバランス  太陽光

 ピクチャースタイル  スタンダード (福娘はDigital Photo Professionalで「ポートレート」に変更)