キヤノンの最新機種を発売前に体験できる「CANON GRAND PRESENTATION 2016 in OSAKA 」が3月12日、13日に、大阪・梅田の「グランフロント大阪」で開催。
12日に見てきました。
「CP+2016」で見てきたのに、また飽きもせず… と言われそうですが、撮影体験コーナーでフェンシングの実演があると聞いて、面白そうなので…
「デジカメWatch」にも載っています。こちらは12日の開幕直後にアップ。さすがにレポートが速いですね。
「CANON GRAND PRESENTATION 2016 in OSAKA 」。
「EOS-1D X Mark II」や「EOS 80D」の撮影体験コーナーで行われていたフェンシングの演技。
一瞬の素早い動きを高速連写で撮影、動体補足性能を確かめてもらおうというもの。
まずは「EOS-1D X Mark II」で試しました。
レンズは24-70mm。
こんな感じで撮れました。
AF/AE追従で約14コマ/秒の連写はすごいです。
もっとも、フリッカーレス機能がオンになっていて、そのために多少連写速度は遅め、という説明を受けました。
フリッカーレスは、人工光源による露出ムラ・色ムラを抑える機能。オリンピックでも、屋内スポーツでは使う頻度が増えそうです。
それでもすごい高速連写ではあります。
次は「EOS 80D」を体験。
レンズは前回の記事、「CP + 2016」Part 4 (キャノン/ニコン)(3/9)でも書いたとおり、新機軸の設計による「EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM」。キットレンズのひとつになっています。
フェンシングの演技と「EOS 80D」の再生画像を並べてみました。
「突き」の瞬間。
約7コマ/秒の連写(フリッカーレス機能オンのため、少し遅め)で、「EOS-1D X Mark II」とさほど遜色ない絵が撮れました。
「EOS 80D」は、被写体の動きの予測精度に優れたAIサーボAF IIを搭載。測距エリアはオールクロス45点と、動きものを撮るのに強くなっています。
体験コーナーにいたキヤノンの人に、動体撮影ではどんな設定がいいのか聞いたところ、次のような答えでした。
・野球のバッターのように位置が決まっているときは、AFではなくマニュアルフォーカスで連写。
・今回のフェンシングやサッカーのように被写体が激しく動く競技は、「AIサーボAF」で連写がよい。時には「ワンショットAF」も。「AIフォーカスAF」は使わなくてよい。
・測距エリア選択モードは「ゾーンAF」が簡単。「1点AF」は選手の目にピントを合わせたい場合に。
ゾーンAF の設定。
フェンシングで、右側の選手の上半身にピントを合わせたいケース。
ただ、どうしても肩が手前にあるため、肩にピントが合ってしまう場合が多いようです。
この辺は難しい…
「EOS 80D」のハンズオンコーナー。
プリンターのコーナー。
プロフォトグラファー向けインクジェットプリンターの新製品で、A2対応の「imagePROGRAF PRO-1000」のほか、各種プリンターのデモが行われていました。
超望遠レンズ体験コーナー。
ふだんは手にすることの少ない超望遠レンズを試せます。
身の程知らずにも、「EF600mm F4L IS II USM」を付けた「EOS-1D X Mark II」を試してみましたが…
「お、重い!」
最初、持ち上がらず。
体勢を整えて、ヨイショと構えてみると、フェンシング選手のどアップがファインダーに飛び込んできました。
アップで素早い動きを追うのは至難の技。
とても、まともな絵柄で写し止めることができません。
報道カメラマンになっていたら、こんな重いレンズとカメラを持たされて、毎日怒られていただろうな… (ならなくて良かった)
こちらは新しい高級コンパクトカメラ「PowerShot G7 X Mark II」。
洗練されたデザインが良いと思います。
レンズはF1.8-F2.8と明るく、35mm判換算で24-100mm(光学4.2倍ズーム)。新・映像エンジン「DIGIC 7」を搭載。
レンズの鏡筒を分解展示していました。こんなにたくさんの部品からできているんですね。
「PowerShot G7 X Mark II」で撮った作品(撮影は工藤智道、榎並悦子氏)。
精細感があり、わずか1インチのセンサーでこんなきれいな作品が撮れるのは驚き。
個人的には、愛用している「ソニーRX100」とかぶるので、いまのところ見送りですが、率直に言って良さそうなカメラだと感じました。
会場にはメディアメーカーのサンディスクのブースもありました。
「EOS-1D X Mark II」が記録メディアとして採用した、CFast 2.0 高速連写のデモをやっていたのですが、これがなかなかのもの。
「今まで、オリンピックの100メートル競技をスタートからゴールまで連写で記録し続けるメディアはなかった」そうですが、CFast 2.0なら可能との話。
「CP+2016」でも、ニコン「D5」「D500」が採用している XQDカードのデモを、Lexar が同じような感じでやっていました。
いずれ、新しい記録メディアの時代になるでしょうが、果たしてどちらが主流になるのか…
「CANON GRAND PRESENTATION 2016 in OSAKA 」では、製品の体験コーナーの1階上の部屋で、写真家のセミナーも2日間にわたって開催。
山友也氏の「EOS 7D Mark II ・ EOS 5Ds でしか撮れない感動の鉄道写真」を聞きました。
部屋に入れないほどの超満員。最後列の立ち見で。
これが最高に面白い内容。
失敗談も交えて、独特の広島弁がさく裂。
最後は「男はつらいよ」の替え歌を歌いながら、スライドショー「鉄道カメラマンはつらいよ」を披露。会場は大爆笑の渦。
山氏はホント、写真界のエンタテイナーだなァ。
おみやげにもらったパンフレットや手帳など。
キヤノンは、「EOS 80D」での動画撮影を積極的にアピールしているようですね。
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撮影カメラ ソニーRX100