あべのハルカス美術館(大阪市阿倍野区)で開催中の「ジブリの立体建造物展」。
正月三が日も過ぎた1 月4 日、そろそろすいているかな、と思って見に行きました。
なんと、大行列!
チケットを買うのに15 分、それから入場まで25 分待ち。平日なのに、これほど人がつめかけるとは。
「宮崎駿は偉大だなァ~」と改めて感嘆。(ジブリは宮崎監督だけではないですが…)
スタジオジブリのアニメ作品に登場する、架空の建造物に注目した展覧会で、ジブリのホームページによると、次のように各地を巡回。
2017.12.02(土)- 2018.02.05(月) あべのハルカス美術館(大阪府)=開催中
2016.10.08(土)- 2017.01.09(月) 熊本市現代美術館(熊本県)
2016.07.15(金)- 2016.09.25(日) 豊田市美術館(愛知県)
2016.04.16(土)- 2016.06.26(日) 長野県信濃美術館
2014.07.10(木)- 2015.03.15(日) 江戸東京たてもの園
どうやら、大阪は最後らしいですネ。なので、そう目新しい話題ではなく…
入り口を入ると、「不思議の町の屋台」という、妖しくも郷愁を誘うセットがあり、続いて「風立ちぬ」「借りぐらしのアリエッティ」「思い出のマーニー」「耳をすませば」「ハウルの動く城」「魔女の宅急便」「紅の豚」… と、ジブリ作品の世界が展開していきます。
展示品は、制作に使われた背景画やスケッチ、代表作の立体模型など。なかでも「千と千尋の神隠し」に登場する湯屋の模型は高さ3 メートルの巨大なもので、この展覧会の目玉。窓に灯りがともり、その中から人の声やゴトゴト、ジャーという音が聞こえてきます。なにやら不気味。明治時代初期に多く建てられた和洋折衷の「擬洋風(ぎようふう)建築」というのだそうです。
個人的に一番見たかった、「となりのトトロ」でサツキとメイが暮らした家の模型は、少し前の日本の暮らしを細部まで精密に再現。想像していた通り、オジサン世代には郷愁あふれる、良いものでした。
「天空の城ラピュタ」の模型は、複雑な迷宮のよう。
どれもこれも、徹底したリアリズム!
背景画も、本当に丁寧に描きこまれていました。
館内は撮影禁止で、何も撮れなかったのが残念…
代わりに、出口にあったショップの写真を載せておきます。
ショップにあったジオラマ。
ジブリグッズ。
作品に登場するキャラクターを描いたタイル。
大阪限定グッズも。
会場の外には、「千と千尋の神隠し」の湯屋の大きなパネル。記念撮影コーナーになっていました。
引退宣言を撤回した宮崎駿監督。今は次の新作長編アニメ「君たちはどう生きるか」の制作にあたっています。
どんな新たな世界を見せてくれるのか、楽しみです(宮崎監督は「3、4 年かかる」と言っていますけど…)。