つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

4Kスライドショーを作ってみた(春のバラ)

2018年05月18日 | 

大阪にいくつかあるバラ園のうち、長居植物園靱公園中之島バラ園を巡って写真を撮ってきました。

さきに紹介した長居植物園以外のバラ園はこんな感じ…

 

靱公園バラ園

「ニュース」という品種。赤と紫の花が混じって咲く面白いバラです。

 

イングリッシュローズ「シャリファ・アスマ」。

上品で香りのよいバラ。

 

「ストロベリー・アイス」。靱公園バラ園にはたくさん植えられていて、とても華やか。

 

「セレッソ」。

長居植物園にもありましたが、“ベビーピンク”とでもいうのでしょうか、ピンク色が何ともいえず愛らしいバラ。

ブライダルブーケにも合いそう。

 

中之島バラ園

「チャールストン」。

中央公会堂から道路をはさんだ辺りに咲いていました。ここから川沿いに、素敵なバラの小道が続き、広いバラ園に通じています。

 

中之島バラ園のメインスポット。「ピエール・ドゥ・ロンサール」(左)と「アンジェラ」が咲き乱れるベンチがあります。

 

記念撮影には最高。スマホで自撮りする人たちが絶えません。

 

4Kスライドショーに挑戦

さて、3か所のバラ園で撮った写真を素材にして、4Kのスライドショーを作ってみては… と思い付きました。

キヤノンEOS 6D II は、タイムラプスムービーを除いて、通常の4K動画は撮れません。しかし静止画を集めたスライドショーなら、4K相当の画素数の写真さえあればいいわけで、作るのは簡単です。

 

というか、“高解像度”のイメージがある4Kといっても、画素数は 3840×2160 (4K UHD)で、800万画素あまり。

大昔のコンデジで撮れるレベル。

それをスライドショーにするソフトも、無料のソフトが提供されています(4K Slideshow Maker など)。

 

ただ、機能的には、色々制約も… そこで、今使っている「EDIUS Pro 9」で、映像的なバリエーションを試しながら手さぐりで製作してみました。

 

素材

写真は、3か所のバラ園で最近撮影した中から128枚を用意(結果的に使わなかったカットもあります)。

4Kの動画を作るには、3840×2160 の画像で良いのですが、スライドショーの中でズームアップ、ズームアウト、横移動、回転する場面を考えて、1~2割大きめの画像も用意しました。

上にスクロールする場面も欲しいと、タテ位置の写真も。

 

BGM は、かねてから使いたいと思っていた 「YouTubeオーディオライブラリ」の「 Pendulum Waltz 」(Audionautix)。

なお、この曲は著作権フリーで使えますが、YouTubeにアップするさい、所定の帰属表示を明記する必要があります。

 

EDIUS Pro 9の設定

まずプロジェクト設定で、自分用の4K動画のためのプリセットを新規作成。

YouTube用なので4K 60Pまでは不要かと思い30Pに。また10bitもいらないですよね… と8bitに。

ただ、「カラースペースBT2020」というのはネットで読んだ「[Get on the EDIUS]Vol.01 EDIUS Pro 9で4K HDR GoGo!〜来るべき未来を考える」という、かなり難しい記事で、

 『HDRではない4K SDRならBT.2020もしくはBT.709だ。』というくだりがあったので試したもの。

通常使われるBT.709よりBT.2020のほうがカラーのダイナミックレンジが広く再現、つまりきめ細かくなるようです。

こうして作ったプロジェクト設定の詳細は、以下の通り(よくわからない項目も多い!)。

 

編集については、通常の動画ファイルを取り込むのと同様に、用意した写真を取りこみ(登録)、タイムラインにドラッグドロップしてつなげていきます。

一枚の写真の表示時間は、曲に合わせて3~4秒程度にしました。

ワルツの曲なので、それらしく回転するシーンも。「レイアウター」機能で角度を20度程度に指定して作成。ただ、持っているパソコンがパワー不足で、回転シーンを再生すると「ガガガ… 」とひっかかる感じ。少しエフェクトをかけると、これも重い。やっぱり4K動画の情報量はハンパではないですね! もっと高性能なパソコンが必要です。

 

なんとか、4Kスライドショーらしいものが完成。最後にファイルとして出力することになります。

しかし、ここが難しい。

「ファイルへ出力」を選びますが…

いっぱいあり過ぎて、どの設定を選べばいいのか分からない…

 

迷いながら、今回は一応、QuickTime のGrass Valley HQX というのを試してみました。

あまりにも高画質な出力方法を選ぶと、YouTube が受け付けてくれないケースもある模様です。

 

作ったのは約4分の動画ファイルでしたが、出力の時間自体はそれほど長くはない印象。

ただ、でき上がったファイル(.mov)をみて「さすが4K」と。

ファイルサイズは28.6 GB も! 4KではないHDだと、同じ4分の動画で1 GBあまり。20数倍もデカいファイルになっていました。

 

いったん出力すると、その設定が「最近使ったエクスポーター」として残ります。

しかし、「何なのこれは… 」。

8 bit に抑えたつもりが「10 bit 4:2:2 オンライン(最高画質)」となっています。

まるでハイエンドの4K動画用カメラで撮ったような表示。そこまでの高画質はいらないのですが…

 

(というわけで、ここまでの手順は、最善の方法としてお勧めできるものではありません。ご承知ください。)

 

YouTube アップに長時間

最後に、できあがった動画ファイルをYouTube にアップ。結論としてうまくはいきましたが、かなり時間がかかりました。

「残り13分」の表示が出たあたりで散歩に出て、1時間後に帰ってくるとまだ同じ表示のまま。

もう一度やり直すと、今度は「アップロード待ち」の表示。

晩飯を食べて戻ってみると、ほぼ終わりに近づいていたのでヤレヤレ。

結局あれやこれやで3 時間近くかかったのでは…

4K の送信と、YouTube 側での再エンコードに時間がかかるようですね。

 

 

できあがった4Kスライドショー、画質はどうでしょうか。

YouTube のページからは、フルサイズでご覧頂けます。(できればチャンネル登録を)