つれづれ写真ノート

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パナのフルサイズ・ミラーレス発表へ

2019年01月31日 | カメラ

パナソニックのフルサイズ・ミラーレス「LUMIX S1」「LUMIX S1R」がまもなく発表になります。

ひと足早く1月31日、噂サイトの「軒下デジカメ情報局」に、製品の写真とスペック概要が出ていました。

パナソニックのフルサイズ・ミラーレス「LUMIX S1R」(軒下デジカメ情報局より)。

 

すでに報じられているように「LUMIX S1R」は高画素モデル。「LUMIX S1」は程々の画素の廉価版モデルです。

「LUMIX S1R」のスペックは、軒下デジカメ情報局によると以下の通り。

 LUMIX S1R
•4730万画素フルサイズセンサー・ローパスフィルターレス
•5.5段分の効果があるボディ内5軸手ブレ補正
•6段分の効果があるDual I.S. 2
•4K60p/50p動画
•連写性能:9コマ/秒(AFS)、6コマ/秒(AFC)
•30コマ/秒の6Kフォトと60コマ/秒の4Kフォトモードを搭載
•576万ドットEVF
•ファインダー倍率は0.78倍から0.74倍または0.7倍に調整可能
•210万ドットの可動式背面液晶
•ISO:50-51200(拡張感度含む・最大標準ISOは25600)
•防塵・防滴・耐低温-10度
•ハイレゾリューションモードを使用して1億8700万画素(16,736 x 11,168)の画像を作成可能
•人間、猫、犬、鳥を検出するAdvanced Artificial Intelligence Technology
•サイズ:148.9 x 110.0 x 96.7 mm
•重さ:898g
•海外価格:ボディ3,399英ポンド、標準ズームキット4,199英ポンド

 

「LUMIX S1」のスペックは以下の通り(軒下デジカメ情報局より)。


LUMIX S1
•2420万画素フルサイズセンサー
•ハイレゾリューションモードを使用して9600万画素(12,000 x 8,000)の画像を作成可能
•ISO:50-204800(拡張感度含む・最大標準ISOは51200)
•サイズ:148.9 x 110.0 x 96.7 mm
•重さ:899g
•海外価格:ボディ2,199英ポンド、標準ズームキット2,999英ポンド

 

ハイレゾモードと動画がすごい

個人的に"飛びぬけているスペック”だと思うのは、静止画のハイレゾリューションモードと動画性能(4K 60p/50p)。

とくに「LUMIX S1R」の、『ハイレゾリューションモードを使用して1億8700万画素(16,736 x 11,168)の画像を作成可能』というのには驚嘆しますね。

1億8700万画素って、どんな画像!

富士やハッセルブラッド、フェーズワンといった中判カメラも真っ青。

 

ちょっと前に報じられていた デジカメinfo / L-rumors (いずれも噂サイト)による、パナソニックのハイレゾモードとは、

『手ブレ補正機構を活用して、センサーを移動させながら8枚の画像を連続して自動的に撮影し、高速処理の新しいビーナスエンジンによって1枚の画像に合成する。合成された画像は、ディテールが忠実に再現され、美しく非常にリアルな画像として保存される。このモードは、繊細なディテールの風景や美術品の撮影に理想的だ』

『動いている被写体が含まれている状況を考慮して、ブレを抑制するための機能を使用することができるので、ユーザーは、通常の写真のモードと同様にハイレゾモードを使用することができる』

とのこと。

センサーを動かして8枚撮影するのに時間がかかるので、基本的に動く被写体ではムリだと思いますが、たとえばスタジオでファッション写真を撮影するときにも使えるんでしょうか~

モデルに動かないでいてもらい、BVLGARI とかシャネルのファッション写真をハイレゾモードで撮れたら、大伸ばしの広告にも耐えるでしょうから、かなり需要があると思います。

 

また、8Kモニタでデモンストレーションをするのにもピッタリ。「さすがパナソニック!」ということに…

でも1億8700万画素の画像データ量は相当“重い”と思います。普通のパソコンで扱えるのかな?

 

動画の4K 60p / 50p もすごい。

富士「X-T3」も4K 60p に対応していて『4K / 60P 4:2:2 10bitのHDMI出力と4K/60P 4:2:0 10bitのカメラ内SDカード記録に対応』と、なかなか良さそうなのですが、それに劣らない、これまで動画に力を入れてきたパナらしく、高スペックに仕上げてきた印象です。

 

576万ドットEVF という精細なファインダーも、実際に見てみたいですね。『防塵・防滴・耐低温-10度』というハードな環境に耐える頑丈さも良い。

連写や手ブレ補正については、高水準ながら、他のメーカーも力を入れてきている状況では、まずまずというところ。

 

重厚!なミラーレス

しかし、です。

ボディーが重すぎませんか?

『898g 』という数字がバッテリー、メモリーカード込みなのか不明ですが、いずれにしても、フルサイズミラーレスではソニー、ニコン、キヤノンのどれよりも重い。ボディーの寸法も大きい。

 

比較のため、ソニー、ニコン、キヤノンの代表的なフルサイズ・ミラーレスと一眼レフの寸法・重さを並べてみました。

ソニーα7R III
寸法(幅×高さ×奥行き)約126.9×95.6×73.7mm、
質量 約657g(バッテリー、メモリーカード含む)/約572g (本体のみ)

ニコンZ7
寸法(幅×高さ×奥行き)約134×100.5×67.5mm
質量 約675g(バッテリー、メモリーカード含む)/約585g(本体のみ)

ニコンD850
寸法(幅×高さ×奥行き)約146×124×78.5mm
質量 約1005g(バッテリー、メモリーカード含む)/約915g(本体のみ)

キヤノンEOS R
寸法(幅×高さ×奥行き)約135.8×98.3×84.4mm
質量 約660g(バッテリー、メモリーカード含む)/約580g(本体のみ)

キヤノンEOS 5D IV
寸法(幅×高さ×奥行き)約150.7×116.4×75.9mm
質量 約890g(バッテリー、メモリーカード含む)/約800g(本体のみ)

 

「LUMIX S1R」(898g)は一眼レフより重いです。ニコンD850ほどではないけれど、キヤノンEOS 5D IVより重い。

外観も、オーソドックスで角ばったデザインのせいもあって、「これ、一眼レフじゃないの?」と思うぐらいゴツイ。とくに厚みがありますね(96.7 mm)。

“重厚な”ミラーレス…

 

同時に発表されると見られるレンズも(写真を見た限りでは)あまりコンパクトではなさそう(軒下デジカメ情報局参照)。

 

ウ~ン、これで売れるんかなァ~

 

個人的にはパスか

ちなみに、自分が使っている「キヤノンEOS 6D II」の寸法・重さは、

寸法(幅×高さ×奥行き)約144.0×110.5×74.8mm
質量 約765g(バッテリー、メモリーカード含む)/約685g(本体のみ)

 

もう年なので、個人的にはこれより重いカメラは持ちたくない、というのが正直な気持ち。

なので、せっかくのパナのフルサイズ・ミラーレスも、重さだけで「パス」かナ…

ただ、展示されたら一応触ってみる予定ではあります。