つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

パナ「LUMIX GX8」を触ってみた(2)

2015年08月20日 | カメラ

4K動画、4K PHOTO が撮れるパナソニックのミラーレス一眼「LUMIX GX8 」が8月20日に発売。

8月16日に発売を記念してパナソニックセンター大阪で行われた、森脇章彦氏の トークセミナー 『4K PHOTO の魅力と活用』を聞いてきました。

 

写真家・森脇章彦氏の トークセミナー 『4K PHOTO の魅力と活用』。

 

事前予約制で、前の方の予約席は一杯。後ろの、当日用の席で聞きました。

パナソニックのイベントで森脇氏の話を聞くのは、2013年9月1日、グランフロント大阪・コングレコンベンションセンターで開かれた「LUMIX GX7」デビューイベント以来(2013年9月2日記事)。

 

森脇氏のトークは軽妙で面白いですね。

「ぼくはライカ型のカメラが好き。で、ライカ型のカメラが好きな人は、だいたい一眼レフ型のカメラが大嫌いなのよね…」

というところから「LUMIX GX8 」の4K PHOTO の話になりました。

 

4K PHOTO

4K PHOTO は「われわれ(プロ写真家)がアドバイスして生まれたもの」と森脇氏。

パナソニックは、ずっと以前から五輪の公式スポンサーだったこともあって、2020年東京五輪にはすべてのパナソニック製カメラで4K映像が撮れるようにしようと、多額の開発費をかけてきたとのこと。五輪をきっかけにした4K、ついで8K の市場開拓に相当な力を入れているようです。(パナソニックは2017年から2024年までのオリンピックのワールドワイド公式パートナー契約に調印済み=2014年2月6日プレスリリース参照)

 

4K PHOTO のメリットは30コマ/秒という圧倒的なコマ数。現在のハイエンド一眼レフでも12コマ/秒の連写が限界なので、大まかに言って4K PHOTO で撮れる3コマのうち、2コマは一眼レフが撮れない勘定。

鳥が飛び立つ映像などを使って「この、翼が良い形になった瞬間。一眼レフでは撮れないですね」と解説。

シャボン玉遊び、結婚式での新郎新婦のジャンプ、鉄道写真など色々な作例を使って、プロやハイアマではない普通の人が「瞬間」を簡単に撮れる4K PHOTO の良さをアピールしていました。

 

おもしろかったのは、パンフレットにも書いていない、4K PHOTO を撮る高齢者向きのモード。

次の3つのモードがありますが…

 ・4K連写   シャッターボタンを押している間、連写が続く。
 ・4K連写(S/S)   シャッターボタンを押すと連写開始、もう一度押すと終了。
 ・4Kプリ連写   シャッターボタンを押した瞬間の前後1秒を連写。

「4K連写(S/S)」が高齢者向きなのだそうです。

というのは、シャッターボタンを押しているあいだ連写が続く「4K連写」は、若い人はいいけれど、指が震えがちな高齢者だと画像がブレブレに。

シャッターボタンを押すと連写開始、もう一度押して終了する「4K連写(S/S)」のほうが失敗が少ないというわけです。

 

   *補足すると、4K PHOTO はシャッター速度の設定も大切。(取扱説明書によると、被写体ブレを抑えて撮るには、モードダイヤルを「S」(シャッタースピード優先)に。晴天の屋外でのシャッタースピードの目安として1/1000 秒以上を推奨しています。)

 

手ブレ補正機能

レンズ(2軸)とボディ(4軸)の6コントロールによる手ブレ補正機能「Dual I.S.」の実力は、シャッタースピード1/6秒でブレていなかったという、祇園祭宵山の写真で解説。

かなり効果がありそう。

それと、ボディ内手ブレ補正だけだと、高速連写についていけないのだそうです。

(秒間4.5コマ、5コマになった瞬間、ボディ内手ブレ補正がOFFになるとか!? 。他のメーカー製のことだったかもしれません… こういう話、あまり聞いたことがなかった…)

LUMIX GX8 」の場合は、メカシャッターによる連写は最高約8コマ/秒ですが、「Dual I.S.」の手ブレ補正は効いているとのことでした。

 

手ブレの話題から、余談で三脚の話も。

国内でよく売られている、上にゴムの付いた雲台は、カメラがゴムで振動するので良くない。買うならアルカスイス互換の、金属でガッチリ止めるタイプが良いそうです。

 

お勧めレンズ

カメラのほか、新しいパナソニック製単焦点レンズの話もありました。

 

AF の速いパナソニックレンズを紹介する森脇章彦氏。

 

「AF がむちゃくちゃ速い」と見せてもらったのが、マクロレンズの「LUMIX G MACRO 30mm / F2.8 ASPH. / MEGA O.I.S.」(35mm判換算60mm)。

もうひとつは、「女性の要望で作られた」という、美しいボケ味で最短距離が31cmまで寄れる「LUMIX G 42.5mm / F1.7 ASPH. / POWER O.I.S.」(35mm判換算85mm)。

どちらも良さそうなレンズでしたね。

 

お土産

アンケートに答えて、もらったお土産。

「GX8」のパンフレットと、ハ―ビ―・山口氏が「GX8」で撮った作品。

 

パナソニックセンター大阪では、ハ―ビ―・山口氏の写真展が開かれています(9月16日まで)。

 

ハ―ビ―・山口氏が「GX8」を使い、長崎とマラッカで撮った作品(パナソニックのGX8ギャラリー参照)。

 

----------------------------------------------------------------------------------------------

撮影カメラ    ソニーRX100

----------------------------------------------------------------------------------------------

関連サイト

  ・森脇章彦氏ツイッタ―



最新の画像もっと見る

コメントを投稿