つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

「Windows 10 」強制アップグレード問題

2016年06月11日 | 家電

マイクロソフトの新OS「Windows 10」への無償アップグレード(7月29日終了)が“強制”されていると、問題になっている件、NHKニュースウオッチ9や新聞各紙でも報道されました。

日本マイクロソフトが6月10日、品川本社でWindows 10についての説明会を開いたのがきっかけ。

説明会では、同社業務執行役員の三上智子氏(Windows&デバイス本部長)が、セキュリティ強化など「Windows 10」のメリットを色々強調。しかし、出席した報道各社が聞きたかったのは、もっぱら無償アップグレード“強制”トラブルの方。

これに対してマイクロソフト側は、「強制ではない」「アップグレード回避や、元のOSに戻す手段がある」と説明。無償アップグレードに関する問い合わせに対応する人員を6月末までに通常の4倍に増やすことを明らかにしました。

(詳しい質疑応答はIT pro by 日経コンピュータ 参照)

 

性能より手段が問題

昨年7月登場したWindows 10は「最後のWindows」になるそうです。

「Windows 11」や「Windows 12」は登場せず、マイクロソフトはWindows 10を定期的に改良していく方針。

特長としては、新しいユーザーインターフェースと、セキュリティーが強化されていること。

 

性能自体は良いのでしょうが、個人的には現行の「Windows 7」のままで十分なので、様子見していました。

だいたい、マイクロソフトのOSはこれまで出来が悪いバージョンもあったので…

 

個人的な感想を言うと、

 ・ XP---使いやすく、息の長いOS

 ・ Vista---いたずらに表示に凝って、動作が重すぎ

 ・ 7 ---動作が軽く好評。今も企業を中心に根強い人気

 ・ 8 ---ユーザーインターフェースを刷新、タッチ対応にしたが大不評

 ・ 8.1---あわてて元のインターフェースに一部戻したもののデザインがイマイチ

という感じでしょうか。

 

こういう経過から、警戒心が強くなり、すぐWindows 10に飛びつく気にならないんですよね。

ところがマイクロソフトは、むりやりWindows 10にさせる“強硬手段”に出ました。

 

4月ごろから、デスクトップにこんな表示が出るようになりました。

 

さらに、こちらが頼んでもいないのに、勝手にWindows 10 にアップグレードする日時が決定されています。

普通の人は、まずこれでアタマに来ますね。

 

そのままだと、Windows 10 がインストールされるので、オロオロ。

「予定の変更」を選ぶと…

 

選択できる日時は数日先までしかありません。

はて、どうしたものか… 

 

ネットでも、困惑した経験談や、「こんなもの、ウイルスと同じだろ!」という批判があふれています。

いつの間にかWindows 10 をインストールされてパソコンの具合が悪くなったというケースも多々。不具合の例を調べてみると、ウイルスソフト絡みのほか、ビデオカード、キーボード入力、その他の機器を動かすドライバなどに問題がある場合が多いようです。

また、Windows10にした後に、非常に重い自動メンテナンスが始まり、終了まで2時間から3時間かかるという報告も。

 

こうしたトラブルに、何日もわずらわされるのはご免です。

私の場合、楽しく写真生活を送れればそれで良いので…

 

そこで、日時を先送りしたり、「スケジュールを設定しない」を選んでいるうちに、いつの間にか上記のやっかいな表示は出なくなりました。

ただしつこく、以下のメッセージは出ます。その都度、右上の「×」でペケポン!

もう、「うるさい!! 」という感じ。

 

この強引さ、執拗さ。マイクロソフトはやりすぎではないでしょうか。

 

問題は国会でも取り上げられることに。

5月30日に、民進党の藤末健三参議院議員から、『パソコンの基本ソフトウェアの半強制的アップグレードに関する質問主意書』が提出されました(質問主意書の内容参照)。

これに対して6月7日に総理大臣名の答弁書が出ており、それによると『御指摘の「半強制的に同意を求める契約形態」の意味が必ずしも明らかではないが、仮に消費者が同意した使用許諾書の中に、消費者の利益を一方的に害する条項が含まれている場合は無効になる』という内容(答弁書=PDF参照)。

 

何やら、ポイントがずれた感がなきにしもあらず…

 

Windows 10にしない方法

6月10日の日本マイクロソフトの説明会では、Windows 10アップグレードを回避する方法も改めて説明されました。

 

しかし、わかりにくいですね。

 

根本的な方法として、マイクロソフトでは6月10日、デスクトップに出る更新を促すメッセージ自体を止める手順も公開しました(IT pro by 日経コンピュータ)。

手順は、マイクロソフトのブログ記事「Windows 10 へのアップグレードを抑止する方法」を参照のこと。

でもこの方法、真黒な例のコマンドプロンプト画面での操作になるので、危険性も伴います。あまりおススメしませんね~

 

寡占企業の強引さ

なんでマイクロソフトがこんなに強引な商法をして平気なのか、それはパソコンのOSシェアでの寡占からでしょう。

現在、Windowsのシェアは依然90%を維持。Mac OS XやLinux に流れるユーザーも増えているとは言うものの、わずかです(マイナビニュース参照)。

マイクロソフトとしては「色々問題があっても、ユーザーは結局Windows 10 へアップグレードせざるを得ないだろう」と思っているに違いありません。

この姿勢が気に入りませんね~

 

画像処理ソフトのアドビも、Photoshop の単体販売をやめ、有無を言わせず月額制のクラウド版(Photoshop CC)だけにしてしまいました。経費で落とせるデザイン事務所などは良いかもしれませんが、個人にとってはユーザーでいる年数が増えるほど課金がかさむ、嫌なシステム。

でもメジャーなソフトゆえに、文句は言えません…

 

検索エンジンのグーグルも、完全に寡占となったあかつきには、何やら強引なシステムをユーザーに押しつけてくるのでは…

そんな予感もします。

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿