アメリカのフイルムメーカー「コダック」が破産しました。時代の流れを感じます。
日経新聞から引用すると---<経営危機に陥っていた米映像機器大手イーストマン・コダックは19日、米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用をニューヨークの連邦地裁に申請したと発表した。約130年の歴史を誇るコダックは写真フィルムで一時代を築いた米国を代表する名門企業だが、デジタルカメラの普及など市場の変化への対応が遅れ、業績低迷から抜け出せなかった。> ということだそうです。
昔、カメラを触り始めたころ(半世紀近く前!)、コダックはブランドでした。
モノクロの時代、コダックの高感度フィルム「トライX」を使うプロやハイアマチュアに対して、ぼくらはもっぱらフジの「ネオパンSS」で撮っていました。
カラーになってからもコダックのリバーサルフィルム「コダクローム」「エクタクローム」は、色の再現性や、色領域が広いということで、プロに使われていたようです。写真コンクールの入賞作品の撮影データでも「エクタクローム○○」というのが目立ちました。
ただ、あの黄色い箱のフィルムを扱う店が少なくて、自分自身はあまり使っていませんでしたが。
そういえば、コニカも、アグファもあったなあ…
問題はカメラですね。
コダックは1975年に世界初のデジタルカメラを開発したと言われますが、その後高機能のカメラを出したという印象がありません。なにか大衆向けのインスタントカメラばかり出してたような…。
この辺は不思議に思っていたところです。フィルムにこだわっていたのでしょう。
デジタルカメラ全盛の今、コダックの破産は業界の趨勢の中で、しかたがないのかもしれません。
ただ、往年の名声を思うと、哀しいです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます