手巻き、クォーツのスモールセコンド腕時計
スモールセコンド腕時計の紹介です。昔は時計の中心軸に、時針、分針、秒針の3針をまとめるのが技術的に難しく、秒針を別に配置したスモールセコンドタイプの時計が主流でした。
私は、そのクラシックなスモールセコンドタイプの腕時計が好きで、手巻きだけでなく新しいクォーツも、いつの間にかこんなに集まって・・・しまった。
右の黒いトレーに入っているのがクォーツのスモールセコンドで、左は手巻きのスモールセコンドです。迷宮の私の部屋から、発掘してきました。こんなにあったとは・・・・・
手巻きは古い物がほとんどですが、多少動きは渋いものの、一応稼働しています。クォーツは、電池切れがありますが、全て稼働品です。
その内のいくつかを、修理の状況も含めてご紹介いたします。
手巻きのスモールセコンドです。
右上は、前回ご紹介したホウロウ製の文字盤のスモールセコンドです。遅れ気味で安定しません。完全な分解掃除が必要のようです。
クロノメーター・アドバンスと表記されています。
フレームは腐蝕していて凸凹です。文字盤も汚れいますが、時間表記の数字は金属プレートが貼り付けてあり、こちらは腐蝕していません。
ゼンマイの巻上げは少々ガタツキがありますが、しっかり正確に動いています。スイス製です。
時針、分針はブルーです。鉄を焼くと冷める時にブルーに変色します。これは表面が酸化してできる錆びですが、湿気で発生する赤錆と違って、酸化による腐食を防いでくれます。昔の腕時計の針は、湿気による錆を防ぐために針を焼いて錆防止の加工を施していました。例えば昔のブレゲ―社の、ブルーの針です。
リュウズの位置が12時になっているスモールセコンドです。古い腕時計でたまに見かけるデザインです。
「Revival」と表記されています。これもスイス製です。
1日数分程度の遅れで稼働しています。作られてから多分50年以上?経過しているにも関わらず非常に正確です。昔の時計、特にスイス製はとても丈夫です。
左/ メーカーの表記がありません。多分スイス製。稼働しています。
右/ クロノメーター「ALPROSA」スイス製です。稼働しています。
左/ 古いエルジン(ELGIN)大変遅れる。テンプの周期を変える緩急針の調整範囲を超えて遅れてしまいます。多分オリジナルではないと思いますが、金属バネのベルトが気に入っています。
右/ ハミルトン(HAMILTON)文字盤の左下、汚れではなく塗装剥がれです。/稼働
左/ ブルーの針の「CROWN」クロノメーター、スイス製です。チープな金属ベルトが着いています。
右/ 「SECUNDUS」スイス製です。稼働しています。
左/ カールソン(CARSON)最近の時計、イタリア製です。新しい時計では珍しい手巻きです。稼働。
右/ 古いセイコー(SEIKO)/文字盤の汚れが酷いですが、ムーブメントはしっかりしています。稼働
左/ DOLMY、スイス製です。稼働
右/ ブローバ(BULOVA)ゼンマイ切れ。目いっぱい巻いたら「パチン・・・!!!」
左/ クロノメーター、動きが渋いです。リュウズがグラグラしていて、Oリングを入れた方がよさそうです。
右/ ベンラス(BENRUS)巻き芯空回り気味だけど、一応稼働。古い時計は、巻き芯の歯車が摩耗して、ガタが来ているものが多いです。巻芯の歯車部分は、ゼンマイを巻くのにテンションが掛かります。粘度の高いオイルをさしておきます。
クォーツのスモールセコンドです。
左から銀無垢の「Ckristian Gearges(クリスチャン・ジョルジュ)」PARIS、文字盤がアンバーのスモールセコンド「Fragra(フレグラ)」です。二つともブランドのレディースです。でも古いスモールセコンドは、男物でもこのくらいの大きさですので、男性が着けてもよいと思います。
右の写真、スクエアの「Aramis」スモールセコンド。日本製です。リュウズの頭にブルーの石がはめ込まれています。右はスイス製の「Liebe」大きくて重い、ちょっと変わったデザインの時計です。スモールセコンドが、三時の方向に着いています。二つともメンズです。
左/ セイコーのクォーツです。かなり古いものです。フレームのメッキが剥げて、ベルトもチープです。セイコーもこんなのを作っていたんですね、昔は。
右/ ハミルトンのクォーツです。手巻きの腕時計とまったく同じデザインで、クォーツでの復刻版ですね。洗練された、よい時計です。
こうして見ると手巻きのスモールセコンドは、古い SWISS MADE が多いですね。私の好みなのですね。
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