フォト&クラフト工房Gorou's (写真、カメラ、万年筆、腕時計、etc.)

写真、特に沖縄の・・・ カメラ、万年筆、腕時計など蒐集、修理復活などなど・・・写真と物の世界に嵌っています。

リュウズ頭のストーン、トルマリンの取り付け

2016-08-27 00:10:00 | 腕時計

レディースのクォーツ、リュウズの頭にトルマリンの取り付け

 前回紹介したレディースのクォーツ、ジャンクで手に入れたもののリューズのストーンが取れていたので、手元にあったグリーンのトルマリンを着けることにしました。
 トルマリンは、ピンクやグリーン、ブルーなどの色があり、結晶すると電気を通すので電気石とも呼ばれています。硬度は7-7.5で、ルビーやダイヤモンドに比べると軟らかい、つまり傷つきやすい石ということです。

 4.9ctあります。タンザニアさんです。全くの原石なので、デコボコで傷だらけです。ヒビがたくさん入っているので、丸々研磨して使うことはできません。いわゆるクズ石ですね。
 でもリュウズの頭の石は、数ミリなので、このような原石からカケラを取り出して使うことができます。
 金メッキとグリーンの石は、合いそうです。

 

 

 リューズの頭の径は1.5mmなので、その径のラウンドの石を加工しなければなりません。先のBlogでは時計のフレームが金なので、それに合わせて赤いルビーを考えていたのですが手元にありません。グリーンのトルマリンの原石があったので、これから1.5mm相当の破片を切り出して使うことにしました。

 
 まずはポンス台を使ってヒビに沿ってタガネを入れて、原石から適当な大きさのカケラを取り出します。

 



 4mm程のカケラが取れました。1.5mmのラウンド形にしたいので、さらに半分に割ります。

 

 上手く径2.0mm程に二つに割れました。割れた瞬間、石が飛んでしまうことがあるので注意します。せっかく割ったのに、何処かへ飛ばして見つからない・・・まあ、よくあることです。

 柄のついたコンパウンドで研磨します。とにかく小さいので、始めはピンセットで、仕上げは直接指で押さえてまーるくしました。

 


 
まだガタガタしてますが、形は整ってきました。接着を兼ねてUVレジンでコーティングしますので、艶も出るし表面も滑らかになり、この程度で十分だと思います。

 ちょっと出っ張り過ぎてますが、紫外線に当てて固化させると少し収縮します。

 

こんな感じに仕上がりました。

 

 文字盤は白蝶貝でなかなか高級感があります。
”Guy Laroche”(ギ・ラロシュ)フランスのブランドです。

 

 形を整える程度であれば、ダイヤモンドやすりやコンパウンドなどでできますが、キレイにカットするのであれば、回転式の研磨機(砥石)が必要です。特にルビーやダイヤモンドは非常に硬いので、研磨剤としてダイヤモンドパウダーを使います。

 ジュエルも好きなので、研磨機を手に入れ、原石を加工してアクセサリーなどを作りますか・・・
 

 

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コメント
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