横須賀総合医療センター心臓血管外科

お気軽にコメントいただければ、一般の方の質問にも心臓血管外科専門医が答えます。

頂いたコメントは原則公開させていただきます。

2022-09-25 06:17:29 | 心臓病の治療
 いつもご覧いただいてありがとうございます。
 今までは、個人的な内容などがある場合は、公開しない場合もありましたが、頂いたコメントに対して返答をコメントする場合、公開しないと返信コメントが届かないようですので、今後はいただいたコメントは原則公開させていただきます。

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救急車を求柩車と勘違いしている医者が多い苦悩

2022-09-07 16:13:40 | 心臓病の治療
 苦しい、助けて、と苦痛を訴えて119番をコールし救急車で病院に搬送されたのに、高齢とかいう理由だけで、積極的な治療をせずに看取ろうとする医者が多すぎます。苦痛を取るのも重要な治療なのに、こうした医者は自然に軽快しなかった場合は積極的な治療をしないということを家族に説得しようとします。救急車を「求柩車」と勘違いしているのではないでしょうか?多くのこうした医者は残念ながら内科医です。自分のやりたい部分だけつまみ食い治療をして急変したら看取る、これって救急医療と言えるのか理解に苦しむことが昔から多く、いっこうに減らないのはなぜでしょうか。老人が増えすぎているからでしょうか。
 少なくとも心臓血管外科医は病気を治す診療科なので、常識ではありますが、不可逆的な状態になるまでは積極的に治療を試みるのが普通です。DNARの同意書が意図も簡単に蘇生も何も必要のない段階で本人ではなく家族から取得され免罪符のように扱われてしまっていること、なんとかならないものかと日々残念さを感じます。
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循環器領域でブルズアイというと

2022-09-05 04:31:03 | 心臓病の治療
 Bull's eye=ブルズアイ(牡牛の目)はもともと弓兵の練習標的の真ん中を牛の目のように赤く塗ったことがその呼び名の由来だそうですが、そこから一般に射撃などの的、またはそれを射抜くことを一般に刺します。
 循環器領域では、心筋シンチグラフィーの虚血マップを指します。これは左室心筋の立体的な地図を心尖部を中心に平面円に表した地図で、心筋のどの部分が虚血になっているかを色分けして表したものです。
 若手の心臓血管外科ドクターが誰もこのブルズアイのこと、知らなかったので、今回記載しました。時々心臓血管外科のドクターは他診療科のこと、何も知らない、って思うことが多々あり、こうしたことも教育の必要がある、と常々思っています。

 他に同心円状の像を呈する肝臓腫瘍を表す超音波検査検査の表現でブルズアイサインという言葉があり、これは主に転移性肝がんの一つの特徴のようですが、真菌性膿瘍でも同様の画像が得られたり、確定診断するものではないようです。
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下肢創傷処置・管理の講習 フットケア外来加算のための必要な施設基準

2022-09-01 14:28:12 | 心臓病の治療
 横須賀市立うわまち病院心臓血管外科では以前からフットケア外来、靴外来を継続的に実施しておりましたが、今年の4月からフットケア外来に関する保険診療加算が認められるようになり、そのための施設要件として下肢創傷処置・管理のための講習会を受講した医師が常勤で勤務していなければなりません。
 筆者は血管外科学会からの案内でこちらの講習を受講し、無事に修了し、病院としては9月1日から保険算定されることになります。
 今回の講習ではフットケアの重要性が非常によく分かりましたし、足に対する意識が個人的にも変わったように思います。当院では心臓血管外科以外に形成外科、外科、循環器内科の担当医が受講し修了しております。
 現在靴外来、フットケア外来は常勤医の移動を機に形成外科にお願いしており、また、下肢の血流評価、血管内治療は主に循環器内科が担当しておりますが、1月からまた末梢血管専門の血管外科医が赴任予定ですので、引き続きトータルなケアを提供していく予定です。
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