横須賀うわまち病院心臓血管外科

お気軽にコメントいただければ、一般の方の質問にも心臓血管外科専門医が答えます。

フランチェスコ・モロジーニ

2023-06-26 21:39:58 | 心臓病の治療
 今、横須賀港にはフランチェスコ・モロジーニという名前のイタリア海軍の最新艦艇が来ています。日本の国旗を掲げ、夜間のライトアップはマルゲリータのように赤、白、緑とイタリア国旗をイメージしたものとなっています。

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七夕

2023-06-25 10:10:00 | 心臓病の治療
七夕の短冊

七夕の季節がやってきました。筆者の提案で始めた七夕飾りですが、たくさんの願い事ががかれています。短冊の一枚一枚に人の願い事を垣間見るのも楽しいです。七夕が過ぎたら神社に奉納して焼いてもらい願い方が叶うように祈祷します。
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6回目のワクチン接種

2023-06-25 07:34:40 | 心臓病の治療
 一昨日、COVID19用ワクチン6回目の接種をしました。今までのファイザーと違って、初めてモデルナのワクチンを接種しましたが、軽度の筋肉痛だけで発熱や全身症状なく経過しました。筆者は昨年一度職場で感染しており、実際の感染を含めると7回目のウィルス暴露となるので、体が慣れてしまっているのかもしれません。
 最近感染者が増加しているようで、入院患者さんも増えていると聞いておりますが、幸い軽症者が多いようですね。それよりインフルエンザ、RSウィルス、ヘルパンギーナなどの市中感染が増えていると聞き、そちらのほうがちょっと心配です。
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心臓外科医は噂好き

2023-06-23 06:13:13 | 心臓病の治療
The community of cardiac surgeons in Japan is so small that even the slightest rumour can quickly spread throughout the country. In particular, as cardiac surgery involves a large number of treatment devices, a lot of related companies have opportunities to come into contact with cardiac surgeons, and rumours and gossip often spread on these occasions. They are like bees swarming over flowers, becoming vectors that sprinkle rumour pollen all over the country. Scandals and troubles at other hospitals make good targets for such gossip, and cardiac surgeons tend to be more interested in the bad stories than the good ones. Of course, I am one of these gossipy surgeons.
 I have many opportunities to interact with surgeons from other institutions, and in these conversations, I usually think it is important to have a lot of these gossip sources in addition to the topic of surgery. Having a wealth of topics to talk about can lead to good conversations,  new information, and job opportunities.
 One thing to be aware of is that in this small world where rumours spread quickly, even bad rumours about you can spread quickly. Therefore, I never tell negative information about myself to the outside world.
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手回しのドアウィンドウ

2023-06-23 05:37:26 | 心臓病の治療
先日乗ったタクシーが手回しのドアウィンドウでした。数十年ぶりに見た気がします。d払いなどのバーコード決済にも対応しながら、このレトロ感、運転手のおじさんの無茶な運転ぶり、最高でした。
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大動脈疾患は遺伝する!?

2023-06-19 04:33:47 | 心臓病の治療
 大動脈疾患は遺伝するかどうか?明確な結論はまだ出ていないかもしれませんが、たとえば、兄弟に腹部大動脈瘤が見つかった場合に他の兄弟にも腹部大動脈瘤がある確率は通常の2~3倍と有意に有病率が増加すると言われています。筆者も兄弟三人とも腹部大動脈瘤破裂しているという三兄弟を少なくとも二組経験しています。
 大動脈解離を兄弟や親子で発症している、という患者さんも少なくありません。
 マルファン症候群は大動脈疾患や特徴的な身体所見を家族内発症することで有名ですが、このマルファンに関しては既にその遺伝子座も特定され遺伝子診断もできる時代になっています。
 他の大動脈疾患も何らかの遺伝子が関連していることが疑われますが、遺伝子を調べるよりも家族内に大動脈疾患が見つかった場合はCTを撮影することを推奨しています。横須賀市立うわまち病院心臓血管外科では、家族内に大動脈疾患を発症した方のスクリーニングCTも積極的に行っています。
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CiNPT

2023-06-18 05:26:20 | 心臓病の治療
 CiNPT: Closed Insicion Negative Pressure Therapyは、手術創感染の予防治療として保険適応となりました。保険適応にはいくつか条件があり、術後ICU管理をする患者であること、感染のハイリスク症例(BMI>30、ステロイド使用、糖尿病など)であることが必要です。2021年から日本国内では保険適応となり、最初は形成外科の症例での使用が多かったのが、2022年には全体の6割以上が心臓血管外科術後症例となりました。保険適応と関係なく全症例に実施している施設では3年間で400例の実施症例で創部トラブル、感染を起こしたのはゼロだったそうです。創部トラブルの予防をすることが結果的に無駄な医療費を使うのを防止し医療経済的にも合理的のようです。
 昨日、Prevena(3M)のシンポジウムがあり参加しました。まだまだ普及はこれからという感じでもありましたが、横須賀市立うわまち病院では保険適応となる症例でまずは開始していきます。

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沖縄出張

2023-06-13 05:01:30 | 心臓病の治療
沖縄に手術支援に先月行った際に立ち寄ったお店。全くの一人出張だったので、那覇の国際通りに宿をとり、周辺を散策していたら、呼び込みのおじさんに誘われるままに入ったお店。最初は筆者と出身地秋田から来たという老夫婦に加わって沖縄民謡を歌うカップルを交えて話したりしたりしていましたが、その老夫婦が帰った後に入って来た常連という若いカップルたちと混じったら、たいへん。マイク持たされて歌わされたり、ちょっとこのままこの人たちといると翌日のオペに影響でそうだったので、トイレに行くふりをして店から退散しました。常連のあつまる?、このお店、また行きたいです。
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超巨大エレベーター

2023-06-13 04:48:12 | 心臓病の治療
横須賀はイベントの多い街です。この日は毎年恒例、乗り物フェスタでした。ヴェルニー公園周辺で、JR横須賀駅では工事用車両の試乗に人が殺到し、バスや消防車などの展示も行われていましたが、筆者の目的は当然、同時に開放される海上自衛隊横須賀基地内です。この日はヘリコプター搭載護衛艦の「ひゅうが(日向)」が解放され、その内部を見せていただきました。東日本大震災では支援物資を大量に載せて災害派遣された内容などが展示されており、大型ダンプカーが何台も入る内部の格納庫から、甲板までの巨大エレベーターにも遂に乗ることが出来ました。このエレベーターでヘリコプターを発着させて、対潜水艦作戦を行います。内部にはコンバット様止血ターニケットなど、救急のキットなども展示されていました。

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心臓外科医の行く末

2023-06-11 08:03:59 | 心臓病の治療
 心臓血管外科専門医の資格は手術に参加していないと、論文執筆などの学術活動に接していないと更新が出来なくなります。メスを置くとき、それは専門医資格もなくなるときです。その知識、技術はなくなるわけではありませんが、資格がなくなるというのはさみしいものです。筆者もすでに五十代半ばにさしかかり、いずれはメスを置く時が来ると思いますが、そのあとの医師人生をどう過ごすのか、それぞれの外科医が決めることではあります。
 早めにメスを置いた後輩医師たちは、在宅訪問診療で儲けているようですし、リハビリ病院で働いている先輩もいます。こうした中で定年まで心臓血管外科医でいられるのは一部しかいないでしょうし、幸せなことだと思っています。内科医として働いた後、老健施設長、そのあとはクリニックの外来をしている恩師もいますし、心臓血管外科とかかわりながら病院の副院長をしている恩師もいます。
 その中で、このたび、学生時代からの友人が病院の心臓血管外科責任者を辞めて、循環器、血管外科系の開業をしました。これも健康さえあれば定年のない就職としては、目指すべき道の一つと思います。事業の成功を祈っています。
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Transabdominal MIDCABの工夫

2023-06-09 08:34:08 | 心臓病の治療
 横須賀市立うわまち病院ではCABGの約半数を胸骨正中切開しない低侵襲アプローチで行っています。右冠動脈のみの血行再建では、上腹部のみの開腹アプローチで、右胃大網動脈を右冠動脈後下行枝に吻合する、Transabdominal MIDCABという手術を行っています。これにより、胸を切らずに冠血行再建が可能です。
 この手術の適応として、右冠動脈の閉塞病変で、末梢の灌流域が大きい症例(4PD 4AV両方を灌流)を対象としています。
 除外症例として、心拡大症例(4PDが心拡大に比例して左方偏移するため)、右胃大網動脈が細い症例、吻合ターゲットの高度石灰化や枯れ枝様に性状不良な症例です。
 手術の工夫として、スタビライザーを設置できる専用の金属バーを作成し、コンドルリトラクターの自由な位置に取り付けれるようにしていること、ケント鈎で胸郭を頭側に牽引すること、剣状突起を切除して頭側方向の視野を広げることです。注意点として、左横隔神経が心尖部方向に横隔膜を切開していくと近接してしまう可能性があり横隔神経麻痺が発生する可能性があることです。
 横須賀市立うわまち病院では今まで4例に実施し経過良好で退院されましたが、胃大網動脈が使えない、心拡大により4PDが左方偏移していた、という理由で2例が胸骨正中切開に変更となっています。可能なら非常にいい方法ですが、慎重な検討が必要なことは間違いありません。
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東京カレンダー

2023-06-09 08:26:51 | 心臓病の治療
 東京カレンダーの6月号の最初のほうのページに、フレンチレストラン「カイユ」が紹介されました。昨年11月にオープンし、筆者も胡蝶蘭を送り、オープン当日にも伺いました。筆者と同姓同名のシェフが開いたこのお店ですが、フランス修業時代に、KOICHIという名前はフランス人には「コイシ」と発音されて呼ばれていたそうです。そのコイシという日本語「小石」をフランス語にしたカイユ「Caillou」とお店の名前を命名したそうです。
 カイユの前に料理長を務めていたアサヒナガストロノームも開店一年でミシュランの一つ星を獲得し、その間、一昨年パリで行われたタタンジェの国際料理コンクールで日本人三人目として優勝し、また、その前にいたお店、ジョエルロブション時代にも国内の料理コンクールで優勝し新聞にも掲載されたシェフが料理を作るお店、是非いってみてください。
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ご搭乗のお客様でお医者様はいらっしゃいませんか~?

2023-06-09 08:22:53 | 心臓病の治療
 先日の飛行機搭乗中に、こんなアナウンスがあり、傷病者発生に対して対応したところ、お礼状と商品券を後日頂きました。今まで救急現場でいろいろ対応したことありましたが、お礼の電話を後日頂いたくらいで、謝礼や礼状をいただいたのは初めてです。さすがJAL!
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手術支援

2023-06-09 05:59:03 | 心臓病の治療
本日は手術支援のため、5時台の電車で栃木の母校に向けて出発です。横須賀から栃木まで乗り換え一回で行けるのは驚きです。過去2回は20分遅い電車に乗って、途中新幹線を使い、乗り換え3回でしたが、20分早いだけで乗り換えを少なくする方が電車で一仕事出来そうです。交通費も新幹線を使わないので、グリーン車を利用しても約千円安くなります。京急戦も最初から座れました!あいにくの雨での往復300キロですが、教授になった大学の同級生に会えるのも楽しみです。
 上野東京ラインのグリーン車2時間、けっこう有意義な時間です。明日の胸部外科学会関東甲信越地方会のスライドチェック、締め切りがすでに過ぎてしまった依頼原稿の執筆など誰にも邪魔されずにできます。業務用の電源を拝借していたら車掌さんに叱られてしまいましたが。。。
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血管外科学会2023

2023-06-01 06:22:54 | 心臓病の治療
昨日から血管外科学会総会が東京新宿の京王プラザホテルで開催されています。横須賀市立うわまち病院心臓血管外科からは四つの演題発表があります。筆者の発表は、急性大動脈解離の手術成績が日本国内全体で改善されて、手術死亡率が10%をきる状況下で、うわまち病院の手術成績を検討するというものです。筆者が赴任する前後に分けて、前半70例と後半70例で比較して、前半の手術死亡率14%に対し、後半は4%と著しく改善していました。うわまち病院の場合は症例の半数以上が他病院からの転送症例なので、搬送に耐えられる患者だけ選ばれて手術するので成績が良いとも考えられますが、やはりデバイスや周術期管理の進歩が大きいと思います。
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