肺塞栓症や肺水腫などで肺の酸素化能が低下した状態では、酸素化されていない血液が冠動脈に流れ込むことで心不全になったり、脳の低酸素ダメージが発生します。こうした心肺不全の状態を緩和する究極の循環補助が、V-V+V-A ECMO + Impellaです。ヴァヴェクペラと呼ぶそうです。肺の酸素化を改善するためのV-V ECMOだけでは、肺塞栓症などでは左心系に十分血液が環流しないために、Low Outputとなってしまうため左心系に血液を循環させるV-A ECMOを追加したものを、V-VA ECMO(VV+VA ECMO)と呼びます。これはECMOの送血回路を二股にして静脈側と動脈側の両方に同時送血する回路で、流量計をそれぞれのOutput側につけてクレンメで送血量を調整しますが、一般に送血される血液は調節しなくてもほぼ半分ずつになるそうです。これだけではVA ECMOによる後負荷があるので、それを緩和する補助装置がImpellaであり、左室内の血液を軸流ポンプによって大動脈に送りだりEDP上昇による左室心筋のダメージを最小限にできるそうです。
このヴァヴェクペラに関しては、先日手術指導に来ていただいた九州大学教授の塩瀬先生に、当院での肺塞栓症例について相談した際にご教授いただいた究極の循環補助治療です。
横須賀市立うわまち病院でも今後インペラ導入を検討しており、実現すればヴァヴェクペラを含むより高度な循環補助治療が三浦半島地区でも実現できるようになります。
このヴァヴェクペラに関しては、先日手術指導に来ていただいた九州大学教授の塩瀬先生に、当院での肺塞栓症例について相談した際にご教授いただいた究極の循環補助治療です。
横須賀市立うわまち病院でも今後インペラ導入を検討しており、実現すればヴァヴェクペラを含むより高度な循環補助治療が三浦半島地区でも実現できるようになります。