名古屋の白ウサギ・1964年生

自称・宗教家・・宗教家とは職業ではなく「私の生き方」です。
職業・会社員、投資家  趣味・偽善事業

金儲けの神様との出会い

2025-02-17 | 金融


今から41年前・・私が19歳の時、
邱 永漢(きゅう えいかん)氏
の本を読んだ。

家の近所の小さな本屋にの平台に
 「私の金儲け自伝 」
と言う本が置かれていた。

裏表紙を見ると、
邱 永漢 
と万年筆でサインされていた。

たぶんサイン会で残った
新品の本が間違って流出したのだろう。

何かの縁を感じて、その本を買った。

この本はその後の私の生き方に
大きな影響をあたえる事になる。

もし、あのときこの本に出合わなかったら、
今のような成功は無かっただろう。

この本は今も大切に持っている。



邱氏は 当時「金儲けの神様」
 と呼ばれていた。

戦後の日本の経済成長を
庶民の目線で論評した評論家であると
同時に実業家でもあった。

貨幣経済の特性を鋭く見抜き、
何をすべきかを的確に説いているお方だった。

  

邱永漢氏の本を読んだことが切っ掛けとなり、
19歳の頃
株の世界に初めて首を突っ込んだ。

当時は、株投資という言葉が一般には
あまり浸透していなかった時代でもあった。

当時、私の身近には、
株の取り引をしている人は
一人もいなかった。

誰も教えてはくれない、
株式投資の方法をを独学で学んだ。
若い私にとっては大きな冒険だった。

初めの頃は、大きな恐怖を感じた。
20代の頃は、夜中に目が覚めて、
心配になって眠れなかった事も時々あった。

それでも、邱永漢氏の投資哲学を
心の拠り所にして、耐えた。

目先の浮き沈みに意識を奪われないよう、未来を見つめて
株をを買い続けた。

買い値から、
2倍になるまでは絶対に売らない
という信念をもって株を保有した。

それには、忍耐と信念が不可欠であった。

このことで忍耐力が身に付いたような気がする。。

3年先・・5年先・・10年先・・30年先を意識して
生きて来た。

バブル崩壊・・・
リーマンショック・・
数々の試練を要領よく通り抜けてきた。

45歳~55歳位の時期が
最大級の「忍耐」の期間だった。
当時は無我夢中でその実感は無かったが、

今になって振り返れば、
この10年間が経済的に一番苦しい時期であった。

この氷河期を抜けると、
56歳の頃、爆発的に成果が表れ始めた。

紆余曲折はあったが、
無敗・無傷で現在に至る。

それなりの努力もしたが、
努力だけではどうにもならない部分もある。



頭の良し悪しは、遺伝で決まると思っている。
私の脳は、遺伝的に優れてはいない。

小学生の2年のとき、九九を覚えたが、
3年生になったとき、
半分くらい忘れたしまった。

4年生になって再度、
努力して覚えなおしたが、

5年生になったら
また半分くらい忘れたしまった。

そして、6年生になって再度、
覚え直して今に至る。

たぶん・・発達障害だと思う。

それは宿命であると思う。
宿命は変えることはできないが、
運命は変えることが出来る。

そのことは私が身をもって
証明することが出来た。

大きな失敗もなく
今までやってこられた事は、
奇跡とも思える。

低学歴・・無教養・・低所得労働者・・
不器用・・撫男・・・コネなし・・
そんな私であるが、

若い頃から、少ない稼ぎを地道に貯蓄した。

ある程度まとまった金が出来たとき、
その資金を全て株式投資に充てた。

投資で得た利益の一部は
災害募金、その他慈善事業などに寄付をしてきた。

これは、私の「偽善哲学」であり、
偽善哲学とは・・「自己満足」を意味する。

評価を求めない・・
意味など求めない・・
ただし・・
自己満足が人様の迷惑になってはいけない。

・・人畜無害な自己満足・・
を目指して生きて来た。



高学歴・一流企業の人間に負けない位の
結果を出すことが出来たことは、
私の持って生まれた、
用心深く、
疑い深い性格が功を奏したのかもしれない。

その要因は別問題として、
結果的には勝つことが出来た。



19歳で投資を始めた私は、
株式投資を通して、
「人とは違う視点」
で物事を見るようななっていた。

 金の動き 
 金の性質 
 金の使い方 
 金の恐ろしさ
 金の素晴らしさ
 金のむなしさ

金の持つ特性は、
リアルに人間の性(サガ)
を代弁している。



金は 炎 と似ている。

一切を焼き尽くすが、
一切を生かす事もできる。



邱永漢氏は本業は作家であり、
同時に実業家であった。

小林秀雄ら文壇の芸術至上主義者からは
徹底して白眼視されたらしい。



邱永漢は金持ちになるための4か条を説いた。



【1か条】 礼儀正しいこと

【2か条】 人に教えを乞うこと

【3か条】 約束を守ること

【4か条】 どんな相手にも、
一方的におんぶにだっこを
きめこまないこと



この4か条が金持ちの絶対条件であると述べている。

当時19歳の私はこの邱永漢の教えを肝に銘じた。

金持ち、貧乏を問わず、
この原則を守る人間は、立派な人間であると思えた。



あれから41年の月日が流れた。

現在もこれを守るよう努力している。

邱永漢氏はまた次のようにも述べている。

・・・以下・邱永漢氏の言葉・・・

 私はこれまでに、
人生で成功した人とたくさん会ってきた。
    その中に、高慢な人は一人もいない。
    成功した人は自分の主義主張や
物の見方には固執するが、
他人に対して威張りちらすことはまずない。

以上・・邱永漢の言葉・・・

・・・・・・・

長年この、永漢氏の言葉を意識して、
成功者、金持ち 呼ばれる人を観察してきた。

その結果として、実態分かってきた・・

 この条件を満たしていない
金持ちや成功者も多く存在すると言う事だ。

邱永漢氏の「金持ち論」とは
実践の考え方であると同時に、
邱氏の 美意識  が
込められていたのではなかろうか。

どんな環境であろうと、
どんな立場であろうと、
美意識を捨てずに生きた行きたい。

邱 永漢 氏は88歳でお亡くなりになった。




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