プーチン王国の嘘が、真骨頂を発揮する景色である。
ロシアの独立系メディア「プロエクト」が、ロシア国防省が発表のウクライナ侵攻。
6月末、その戦果がデタラメだとの調査報道を公表した!
同省は侵攻開始以来、報道官が戦況を毎日発表。
しかし、一つの集落を4回も制圧したことになっていたり・・・。
撃墜したとする軍用機の数がウクライナ軍の保有総数より多かったり。
???の状態だと指摘した。
戦果を水増しした形跡が明らかだともいう。
ロシア国防省で発表を担当するのは、イーゴリ・コナシェンコフ報道官というお偉い方。
国営メディアを通じて、国民に広く知られるロシア軍の「顔」だとか。
彼は、ロシア軍で広報畑を歩んだとされ・・・。
2015年のシリア軍事介入では、戦況報告を担当して、国内外で有名になったらしい。
そんな彼は、ウクライナ侵攻開始時の階級は少将だった。
ところが功績を認められ、侵攻さなかの6月上旬、プーチン親分の命令で中将に昇進!
ところでプロエクトの記者らは、こんな調査をし始めたよ。
日に複数回行うこともあるコナシェンコフくんの6月26日までの記者発表。
計196回の内容を詳細に分析した。
それによれば、ロシア側はウクライナ軍が保有するヘリコプターの88%。
固定翼機の108%を「撃墜」とした。
トルコ製の攻撃ドローン「バイラクタルTB2」に至っては、135%を撃ち落とした!
おまけに戦車を含む兵器の破壊数でも矛盾が生じているんだとか。
累計は、数字が増えていくはずだ。
しかしロシア側の発表では、ウクライナ軍の兵器の損失数の累計が時々減っているそうな。
プロエクトは、今回の調査報道では、ロシア軍が撤退したり・・・。
小さな村を大きな犠牲を払って制圧したりしている。
そんな時でさえ、コナシェンコフくんは、戦果を平然と報告していると痛烈に批判。
プーチンの戦時プロパガンダも綻び始めて来た景色である。
この親分にして、この子分ありか・・・やれやれおやおや。