最近、「スイーパー」という言葉をよく耳にする。
これは、今年に入ってアメリカのメジャーリーグで・・・。
本格的に使われ始めた言葉。
スイープ、つまり日本語では「掃く」という意味らしい。
ホームベースの端から端まで、ひと掃きするように・・・。
大きく曲がる新しい変化球。
過般のWBC決勝で大谷翔平投手が・・・。
マイク・トラウト選手から三振を奪った一球だ。
まるで漫画のようにギュンと曲がる変化球。
その特殊な軌道で、今シーズンから新しい球種して登録された。
スイーパーは、スライダーの一種だが・・・。
普通のスライダーよりも大きく曲がる変化球。
スライダーは、投手の利き腕と反対方向に曲がって行く。
直球と同じような軌道から縦や斜めに曲がるのが特徴。
ところがスイーパーは、大きく横に変化し縦にはほとんど動かない。
ホームベースの幅は43.2cmだが、横方向への変化が38cm。
平均球速は時速134km/h、ホームベースを横切るような変化。
そして大谷のスイーパーは、時速137〜140km/h。
一般的なスライダーと同じくらい速いそうな。
曲がりが大きいので、バッターはその変化に反応する時間がない。
まるでボールが自分に向かってくると思ってスイングする。
しかし、遠ざかって行ってしまうので反応できないとか。
そして大谷が投じた今シーズン最高のスイーパーは・・・。
曲がり幅が、なんと53cmという凄い変化球。
打者も捕手も未知の変化、まさに異次元のスイーパーである。