グッドぐんま 2

ぐんま大好き! 群馬のちょっとイイものや身近な自然を再発見

分蜂

2009年04月30日 22時12分02秒 | 自然観察
一昨日(4月28日)の昼休み。ご近所の敷島浄水場でツツジを見て職場に戻る途中、松の周辺でブンブンと飛びまわるミツバチの群れを見つけました。



ん? 何でミツバチがこんなにたくさん飛んでいるんだろう?
近づいて見ると、松の枝にミツバチ(ニホンミツバチ)の大群が止まっていました。





分蜂です! 初めて目撃しました(^^)



ミツバチの巣には女王を中心に多数の働きバチから成り立っています(他に交尾以外に仕事のない雄バチもいますが・・・)。
一つの巣に新しい女王が生まれると、元の女王が働き蜂を連れて新天地を求めて引っ越しをします。これを「分蜂」といいます。

飛び回るミツバチを見つけてから2~3分後、飛んでいるハチは少なくなり、みな、木にかたまって止まったようです。



もっと観察を続けていたかったのですが、昼休みの時間は残りわずか。後ろ髪を引かれる思いで職場に戻りました。

翌日4月29日の朝。
ミツバチの群れは、まだ同じ場所にいました。



前日よりもコンパクトに球のようになっています。
まさに「蜂球」。


いったい何匹くらいいるのでしょう?

そして本日4月30日の朝。
分蜂蜂球はなくなっていました。どこかへ移動したようです。

ミツバチは、屋根裏、床下、樹のうろなど、閉鎖空間に巣を作ります。
分蜂蜂球は新しい住みかが見つかるまでの一時的なもので、引っ越し先が見つかると、そこへ移動します。
このように、分蜂蜂球は短期間できれいさっぱりなくなってしまいます。
初夏の頃、大群のミツバチが現れたと大騒ぎになることがありますが、分蜂中のミツバチは普通、人を襲うことはありません。珍しいものが見られてよかったと思って静かに見守ってあげましょうよ (^^)