うーん、判るんだけどね。
元々原作が40年前だから、話の内容が今に合わせると古いというのは否定できない。
しかし元々、この話がピットして映画化が相次ぐのは原田知世の「時をかける少女」があったからだ。
純愛をそのまま待ち望む少女の話だったからよかったのであり、仲版だと、原田演じた和子の娘という設定だから、深町に記憶を消されているというのがあるにしても、すぐに他の男に惚れて…同じようにすぐに消えてしまう男という点は、彼女の共通した好みかもしれない…子どもを産んでいるというのがね…。
原田版で妹がいたから妹の子をもらったとする方が、なんか前の話を崩さないで済んだという気がする。
しかし無理なんだよね。
仲版は話としてもよくできているし、これはこれでいいラブストーリーになっている。
ただ、前を知っていると、変え過ぎ。節操無さ過ぎって感じ。
知らなきゃ、何の問題もない。
それでいて、和子が事故に遭ったら、深町に伝言を伝えたいと言う母の希望を聞いて娘の仲(役名:あかり)がタイムリープしていく。
他の男を心のどこかで思いながら(深町に記憶を消されている設定だが、かすかに残っていることになる、消し残しらしい)、違う男と結婚し子どもを産む。
和子が今風と言っちゃ今風の女だよな。この場合記憶は消されているけど、普通の女でも初恋は初恋でしまって、違う男と結婚するなんて珍しいことじゃない。当たり前のこと。それが人間。生きて行く為でもある。人生を謳歌するためでもある。
なんの矛盾もないわ。
これだけ、映像化された作品も例がないそうだ。それだけ、基本は愛すべき作品なのだ。
些細なことにこだわっても意味ないのか。