老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

鬼が笑う  最初の句会

2020-08-05 12:26:36 | 俳句
                     

       (岐阜の和傘)


昨日はzoom句会の事。

今日は最初に入った句会の先生の事。

ずいぶん昔、昔の事。鬼がきいたら カンラカンラと笑うに違いない。

田舎の神社で行われていた句会。
誘われてしぶしぶ、仕事の忙しい夫の代理で出席をしたのが始まりだ。
先生は、富安風生さんのお弟子さん。
その時は富安風生さんが、、、、知らなかった。
先生は、風生さんが郵政省の事務次官だった時の秘書官だった。
今では、次官の地位も秘書官の地位も少しは把握ができるが、なあ~。
秘書官を勤めるうち、周囲から、そろそろ俳句会にも出席をしなさいとの事。
先生の問わず語りの面白可笑しい夜話をいくつも聞いた。面白かった。
俳句サロンだったのだ。
宮司さんは京都で絵を学び、奥様はお茶の先生。
そんな句会の集まりだった。

まあ、先生は立派な官僚の人生を終えた中で俳句が生涯を通じて残った財産だと、いつもおしゃっていた。

     

   (千鳥掛け。傘を開くと、色とりどり糸で傘骨に刺した模様が浮かぶ)

面白かった。手を取り足を取りの添削や指導をして下さった。
先生は風生さんのお供で虚子さんの句会に出たころが、自慢であった。

俳句の結社を作る、力は無かったのだろう。
朝日新聞の地方版の選者が最後の俳句の仕事だったようだ。

今になると少し古臭い俳句だった。、、、が私にとっては千金に値をする、俳句の生き字引だったような先生であった。

虚子さん、風生さんだ出てくると、想像どおり、時代が遡る。
私は先生の最後の弟子だったに違いがない。
文法だ。古典だ現代だ。
そんな事にはお構いのない楽しい句会であった。

夫の転勤、私の仕事、句会のあった場所(夫の実家があった所)を離れてからの、あっぱぱな私の半生。

今は終活の生活に入っている。
来年の私は想像ができないような毎日。
しぶしぶ夫の代わりに出た俳句の会。それがいまでは私の生活の楽しみになっている。

     🍂    明日植うる藍の宵水たつぷりと    豊川湘風



     📚    生身魂の条件たつぷりアッパッパ   葉

私も生身魂になった。
湘風先生に初めてお目にかかった年齢になっている。





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季語さがし

2020-07-23 11:11:34 | 俳句



     夏の山。  ( 山滴る。 青嶺。 )  夏館


今、午前11時12分。
お掃除を簡単に終えた。

北の窓際のパソコンを置いてある机。
少しだけゲームをして、頭を空っぽにした。(いつも空っぽ)

ここから見える範囲で「季語」を探してみた。


     
  
     登山。 (登山道) 夏遍路。
朝から屋島に上る人が多い。もう降りて来る人も。


風涼し。 風鈴。  夏草。 日傘。 
蝉しぐれ。 
扇風機。 簾。 夏休み(小学校) 夏ぼうし(壁にかかっている) 
アッパパ(私が着ている。 半ズボン。(マンションに来た男性) 白シャツ(小学生)

そして生身魂(ずばり私)

くるっと頭を回転すると、これだけの季語が、、、

しかし句には結びつかない。句は出来ない。

11時40分。
昼食の支度をしなければ。

冷やし素麺でも作りながら、考えようか。
下手な俳句も数打ちゃ?

          💌     よろこんで回るモビール風すずし

      ✉     半ズボン毛深い亭主であったのか

            🏔     登山者を目で追ふ記憶六地蔵

      👒         遅れ来し同窓会のパナマ帽 

      🎐     風鈴の短冊師の句したためて

      🥫     生身魂いつもかたへにカンパンを 

      🐣     町内のどこかしこより蝉の声

      📨     碧眼の生国どこぞ夏遍路


ああまったく、只事俳句はいくらでも羅列ができる。
やめたっと😛 

               
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  漆の花

2020-07-12 20:55:41 | 俳句
           

ダム湖の畔を散策中。
眼下にダムを見ながら歩いていて、白い花を見つけた。
何度か目にした花であったが、さて何の花?
帰って、歳時記を調べると「漆の花」だと。

     ★    花漆こまごまと咲き日にけぶる    上村占魚

     ★    迷ひ来し森の深さに漆咲く     阿部ヒロ

漆と知らず近づくと漆かぶれになったかも。

       
 
ダム湖の散策道にはこのような森もある。植林をされた森と思う。木は等間隔で並んでいる。
慎ちゃんは、首輪を外して放してやると、この森に駆け込んでしばらく飛び飛びをしながら走っていた思い出がある。

      

栗が青い実を付けている。
普通だと今は未だ栗の花の時期だ。
青い栗の毬がここでは秋の到来を告げている。

栗の花は良く匂う。饐えたような噎せたような人間の生の息づかいを感じる匂いである。
毛虫のような、もくもくとした15センチもあるような房の花だ。
この花は見慣れて、いて、良く知っている。

      ★     栗咲く香血を喀く前もその後も    石田波郷

半年ぶりだろうか?一年ぶりだろうか? 季語の宝庫のようなダム湖畔の散策。

心が洗われた。
今住んでいるマンションからだと一時間では行けない。

又アッシー君に連れて行ってもらわなくては (◎_◎;)

          
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   また又モビールを、、、、

2020-07-09 20:46:59 | 俳句

        

昨日、作ったモビールが大きかったので小さいのを一日かけて作った。

これだと50センチくらい。まだ大きいが、、、

めでたい暇人と自分でも呆れる。
それで肩を凝らしたり、世話ないと自嘲をする。

       

リビングのテレビの上に吊った。ここだと南の風が入って来るからモビールもよく舞う。
一番下に猫をかたどった団扇を作った。真っ白のハナちゃんにしたかったけれど、少しじみになるから、ミケ猫にした。鈴を付けたい。手元の鈴は小さいのばかりだから、風に吹かれてよく鳴るのを求めるつもりだ。も 大きい金の鈴。招き猫のようになるって。。。

阿波しじらの白と茶系の縞柄。まあ、自分でも関心をする。よくも色んな生地を集めていたものだ。

私の人生。せいぜい一年先はよめるが、三年、四年先は想像ができぬ。
心臓がもつかしら。コロナと無縁でいられるかしら。

好きな手芸で今日もくれた。幸せでした。


     🌧    旅先の夫とぢこめし秋出水

出張中の北海道で秋の出水にあい帰れないことがあった。
ホテルの三階まで水に浸かったことが、、、
その時の句。
今でも、夫はテレビを観るとその時の思いがトラウマに、、、
自然災害は怖い。

最近の政治家は詭弁を弄すことばかり。
安倍しかり、小池しかり、西村しかり。。。。保身に走って言葉が上調子でその場しのぎだ。
俳句をしてをれ。 婆さんは政治に口だすな。 そんな! まず人間である。

      ☂    蟻地獄買い物難民ごとき吾


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ひまわり

2020-07-06 00:08:42 | 俳句
               

散歩の途中に見つけた。
チョコレート色の向日葵。


    

私が思っている近所で最高の菜園兼畑。
普通の向日葵は黄色だが。。。。

いつも手入れをやっているご夫婦が見えなかったから、かってに向日葵の咲いている畑の近くまで行って(畑の中)で写真を撮らせてもらった。

満濃公園の向日葵畑に行くと広くもっともっと種類も豊富だが、こんな近くでチョコレート色のひまわりを見たのは初めてだ。




ここの畑の持ち主。
どうも新しく珍しい品種の作物がお好きなようだ。

リタイアをして、菜園の世話に精を出しているみたいだ。
健康で、私の知っている向こうの家のお隣さんのように大規模な農家?ではないようなけれど? はてさて幸せ者だと思う。 趣味の範囲でしょう? 


色々な趣味が、、、
私の趣味は。下手ピーな俳句。

今日はZOOM句会があった。
先生を画面を通してだけれど近くで見たのは初めて。 少しお痩せになった印象が。

後で感じた事は、田舎に住んでいて本当に良かった!

向日葵の畑もそうだけれど私の住んでいるる地方は季語の宝庫だ。

詠まれていた穴子も鮎も海鼠も手を出せばつかめるような身近の環境で、よーく知っている。

穴子料理の美味しい店が小豆島に在ることも。

海鼠の観察は、何度もやった。

机上の句が多く、虚と実の区別を諾ったうえで作句をしている皆さんに脱帽をした。

俳句は短編小説だと最近、教えられた。


創造力と想像力、両方を兼ね備えた俳人が言った言葉。

それに創作力が加わり、今日は面白い句会だとつくずくと感じた。

まあ私は、田舎で住んでいる特典を活かし、しっかりと詠もうと再認識をしたのだった。


      ☀   蚊柱やサンダル履きを悔やみをり


    



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