老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

選句

2020-07-04 13:28:09 | 俳句
        

明日のZOOM句会の選をやっている。

まるで分らん。

玉石混淆で、どの句が良いか、それとも、、、?か

長い間、句会に出て選句などしていない。
勘がもどらない。
実力が無いから、最近の精進が足らないから、まったく良いくが胸に突き刺さってこない。

とりあえず、五句を選ぶ。

昔から選句も実力のうち、、と言われている。

師は
「師、以外に選句されても喜ぶな(@_@) 。」と常におしゃっている。
その通りだと思う。

明日は自分の句が選ばれると勿論うれしい。。。。が師と同じ句を選ぶのも、嬉しい。

チャペルの上の星空。 旅に行きたい!


     ⛱     髪洗ふ足元に猫遊びをり

     ☽      短夜や漁火見える厠窓
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推敲

2020-07-02 00:03:01 | 俳句

ネットの句。

 

🌷     太郎次郎三郎川の名ぞ涼し

 

推敲をしてくださった。

めったに推敲は、、、

送り仮名の間違いなぞはたびたびだけれど。

 

🌷     太郎次郎川の名涼し三郎も

 

この推敲で50点が大幅に上がった。

試験で言えば、まっこと合格点に!

 

推敲で句が生き生きとする。

自分でも嬉しいより勉強になった次第。

 

今夜は、志度で久し振り泊まっている。

ああ、良いところだ。

夜の海、、、漁火が見える。

何の漁だろう?

 

テレビの無い生活も良いものだ。

 

    🐟    短夜や灯台の灯に近く住む

 

    🐠    生身魂お国訛のあいらしく

 

    🐙    風死すやちんたらちんたら下校の児

 

 

 

 

 

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  まぎれもなき 老人

2020-06-27 10:07:49 | 俳句

    

 

          煙消えお灸の余韻朝涼し

 

何からでも俳句は詠めるってこと。

最近は足が冷える。千年灸をすえている。少しはまし、、、効果はあると信じている。

今朝も三里のつぼにすえていた。

マッチで火をつけるやいな、煙が出る。舞うのもあるし、真っ直ぐに上に昇るのもある。

見ていて、あれあれ、、、俳句ができた。

( 三里を知らない?俳人失格! 奥の細道の冒頭の書き出し、、、)

 

   

 

昨日友人と電話で長話し。誰が亡くなった、誰それが認知症で入院をしている。誰が老人ホームのお世話になっている。そんな淋しい話題ばかりだ。

友人も私に劣らず負けず多くの病を持っている。

 

そして結論。

何がどうなっても私は老人だ。れきっとした老人だ!

それを悟ったから、それなら美しく老おうと決心をした。

ちょっとテンパッテいた、、、が、、テンパルのをやめよう。老人らしくおとなしく控えめに、しかし老人を全面に出して言うことも言おう!

傍若無人の若者の無知を心の中では,遠慮しないで笑おう。

長谷川町子さんのマンガの「意地悪ばあさん」みたいになったってかまうものか。

 

今朝は「美しくおしゃれに」、、、ページを開いて、世のおしゃれな婆さんの写真を見た。

綺麗だ、美しいと思った人たちは、銀座でカメラマンが見つけた美しい人達だった。真似なんて無理無理!

美しいリメイクの服を、、、

私のブログの写真が出てきた。まことに、あっちこっちの検索で引っかかる。

 

美しいとは、老いるとは心を磨くこと。難題だ。

 

感性も頭の回転も鈍く動作も、、、、老いを恥ずかしがらずに正直に生きてゆくことを友人との会話から気づかされた。

 

           網戸の風に舞ふ灸の煙かな

           生身魂出るもの腫物手あたり (夫の放屁)

 

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  水を抜いた

2020-05-13 15:39:29 | 俳句
 
もう我慢うの限界。
整形外科へ行った。
右足の膝が痛い。
歩くのは苦にならぬのに、椅子から立ち上がる時、階段を降りるときに痛む。
風呂でバスタブに足を上げて入るのがやっと。痛いのだ。
 
病院でレントゲン室、待合室のことを考えただけで拒否反応が。
 
空気が澱んでいて、コロナのウイルスが漂っているなぞと想像をする。
 
しかし、こう膝が痛むと、そろそろ覚悟を、、、、病院をおとずれた。
 
右と左の膝を比べると右の膝が心持太い。腫れている、水が溜まっている、、と素人なりに考えていた。
 
一昨年、医大へ心臓で入院中に、整形外科でも診てもらった。
痛みはもう長く続いているのだ。
 
その時の若い医師はレントゲンに異常が無いから、痛みはそれなりの加齢によるものでしょうと、あっさりとした診断だった。
 
膝を曲げると痛む、、、が毎日の散歩や買い物で平地を歩いても痛みはない。
それで、辛抱をしていたが、トイレの便座から立ち上がる度に「いたっ、痛っ、いたいたい、、、」と、、痛みを口にするようになった。
 
歳のいった名医さまさま⁉
「水が溜まっているから、水を抜きましょう~~」
 
抜いた水を見せてくださった。
黄色い薄濁りの水が(あれなんて言うの)容器にたまっている。
驚いた。たくさんの量だ。どこに、あんな水が、、、、
 
まあ良かった。
一度に痛みは去らないが、おちおちと落ち着くことだろう。
 
「あなたの持病、コロナに気をつけてくださいよ」
と言って下さった。
「サ、、コイ、、オシ、、、」
 
それに疾病の数の多さ。 早くコロナの終息、収束、、、願うばかりだ。
 
 
 
病院の横はこのような田舎の中の田舎のような風景だ。
国道から一本、道を、外れるとなんと静かな風景。
 
水を張った田圃の横には 林檎の花が咲いて、横には柿の青葉が。
 
 
        
            まだ苗の丈のそろはぬ植田かな
 
            滑空の燕はらはら四角い田
 
 
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   菩提樹の花

2020-05-09 15:50:27 | 俳句

 

     ☆   見ひらけば菩提樹の花瞑れば海     佐藤鬼房

 

昨日に続いて、読売新聞の「四季」から。

菩提樹は初夏、小さな花をつける。心静かな花である。

今作者は樹下にいて菩提樹の花を仰いでいる。葉ずれの音を聞きながら目を閉じると、青い海の底にいて波間を漏れる日の光を浴びているようなのだ。    櫂

       

    

 

写真の菩提樹は八栗山にある八栗寺の菩提樹の花。

この山から目を転ずると、瀬戸の海がおだやかに横たわっている。

この句を読んだ今朝、真っ先に八栗寺の菩提樹の花がまな裏に浮かんだ。

心の中の葛藤を静かな海の底に置いて、菩提樹の花に一時の安寧にひたっている。

 

俳句を拾いに、菩提樹の花が咲いたと聞くと、八栗山へ登る。

もう、そろそろ花の季節。

海と菩提樹の取り合わせの妙。八栗寺に何回も通いながら、この句境にいたらぬ自分を、平凡な俳句愛好者と解っていても、このような省略の中に、全宇宙を詠む奧の深い句に接することができ、ああ、今日は素晴らしい勉強ができたと思っている。

 

良い俳句を読んだ後で、、、慎ちゃんの事。

慎ちゃんが生きている時はケーブルに乗って八栗山へ度々行った。

御手洗場に犬用の桶を置いて下さっている。

それを知っている慎ちゃんは、そこへ飛んで行って水を飲む。

菩提樹の咲く頃は汗ばむ季節だ。喉の乾いた慎ちゃんのことを想いだした。

 

      🐢     菩提樹の落花にまみれ仏足石  

 

俳句を読めばおのずから俳句の実力の差が歴然だ。 まッ 仕方ないさ! 

 

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