老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

病葉

2021-07-02 15:47:31 | シニア
          
    (公園で見つけた病葉。つい4~5日前。)

新聞に「人生は一度きり」なる本の広告があった。

もしあと一年で人生終わるとしたら?
3500人を看取った医師が執筆。 
小澤竹俊氏による穏やかに豊かに生きるためのメセージである。


      

< 自分の人生にどんな意味があったか。それを考えるだけで 人は幸せ になれる >

新聞の切り抜きを、ある場所に置いて、考えている。

もし後一年の命だとしたら。。。。
コロナ禍の今、人生の目標地点の変更を余儀なくされた人が世界中にあふれている。


    💄     口紅のような病葉拾ひけり     溝渕徳子

歳時記を開いていてこの句を見つけた。
彼女、徳子さんは私が、もう40年も前に近所の句会に初めて出席した時の句会仲間であった。

彼女の息子さんは、癌センターの医者だった。
それでいながら、母さんを助けることのできなかった癌。

夫の転勤、もろもろの諸事情で、俳句から遠ざかっていた時、彼女の訃報を聞いた。

今、新聞広告の本を見ながら、世の不条理、生き様を考える一日だ。

後悔のない一生なぞはない。

< ふがいない自分も、どんな過ちも これでよい と許せばいい。>

そんな項の言葉。
本屋へ行かなくっちゃ。買って読まなくっちゃ。


      🏇     病葉や藩公馬駆けしたる径

      🍂     病葉の落ちて異彩をはなちをり

      🍃     石垣より巨きホルトの木下闇

      🍂     病葉のようなる色ぞ検査の血  

      🍃     病葉の蜘蛛の囲なれる落ちどころ  



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半夏生

2021-07-01 07:45:13 | シニア
  

今日は半夏生だ。
俳句に接する前は、ハンゲショウ、、と言い、農家の人が休む習わしのある日だと思っていた。
特に田舎では、農家の嫁さんがいつも忙しいから、この日はゆっくりと骨休めをする、、、と聞いていた。
花は知らなかった。


     🍵     平凡な雨の一日半夏生   宇多喜代子
   


     
    この猫ちゃんの面構え。

    

どちらも岩合光昭さんの写真から。


    🐌     半夏生猫が横目で素通りす

    🐌     半夏雨義姉いそいそと里帰り


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ZOOM講座

2021-06-28 07:19:58 | シニア



とある食事処の庭に睡蓮の花。
近く流れる川から、食事処に水を引き、庭に小川を作っている。


コロナ禍の終息はいつ終わるのか?
全く見通しが立たない。

いち早く俳句の師は、収束には何年もかかる、山中伸也さんのブログなどを示し、誌友らにコロナへの認識を知らしめした。

そしてどこよりも早く、スカイプによる句会、ZOOMでの句会や講義、ユーチューブでの講座を始めた。

田舎の片隅で、俳誌の投稿だけでの参加者だった者も、師の句会に参加が可能になった。
清く正しく美しく、投句をやることで結社とのつながりを細々とやっていた私にも、句会に参加ができる朗報は、コロナ禍の蔓延のおかげ??、、、とは過言だが、試しに申し込んで一年が過ぎた。

末席を穢しながら、参加に意義があるなぞと嘯いてはいるものの、楽しみと、反面、自分と皆さんの実力の差が嫌になりストレスの元にもなっている。


      

雪の下。めだかも泳ぐ小流れ。

コロナで滞る飲食業界への救済措置のお上の税金を投入した食事券が地方の街でも発行をされた。

コロナは怖いが、、、外食をもと買い求めたが、機会が無く食事券を反故にするのも勿体ない。今回は、ここ山の辺にある食事処へ来た。
(時々、欲に買いすぎて、恐る恐る外食で使用をしているが、、、)


午前中はZOOMによる講座があった。
結社の一番手の実力ある女性による大岡信の「折々のことば」を、師が監修した本を教材としている。
今回は芭蕉の門下生の俳句の講座となった。
勉強不足の私の目から、鱗がぽとぽと落ちる。

もう一年が過ぎた。
途中で退会をしながら再度の生徒になっての参加。
自分の無知蒙昧を思い切り感じる一時でもある。
この結社で良かったと思う時でもある。
来週は師によるZOOM句。これも楽しみと苦しみ、、、。


講師の方、講座の参加者。
少しだけお名前とお顔が判るようになった。
月に一度の楽しみだ。

ZOOM講座が終わるやいな、待っていた連れ合いが、食事処へ連れてきてくれた。

連れ合いの二度目のコロナワクチンの接種が来週にはあるから、この日でなくては、さて、いつになることか?
老の身は予定がたちにくい。
朝、元気だが、夕方はボロ雑巾のようにくたびれてしまう夫婦だ。


ZOOMの講座と外食。
楽しい日も、たまにはあるのだ。 !(^^)!




     ✡    睡蓮や山ふところの曲水に

     ✡    借景は峙だつ阿波の青い峰
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 🌂     日傘

2021-06-20 17:24:21 | シニア

        

白い額あじさいに青い虫が。
この緑色をした虫は何とも耐えがたい匂いを発する。
しかし、花に止まっていると思わず写真に、そんなそんな昼さがり。


      

この一週間くらいに作った物。
紫の小袋は、最初はアクセサリーを入れようと思ったけれど、薬入れにちょうど良い。
舌禍状の薬を入れて枕元の机の引き出しに入れてっおけばよい。

三日前には団扇を作る。

団扇の骨を買っていたのに麻の涼しそうな生地を貼った。

ぼちぼちと手芸にも励んでいるらしい?私だ。

そして、昨日仕上がったのが、日傘。
     




又、老人向きの模様の傘?
日傘のキットを買って作った。
涼しそうな母が着ていた夏ウールの着物リメイク。
お天とうさまに住んでいる母がクルクル回す日傘を見て落っこちないように。

差し心地の良い母を想い出す日傘が出来た。


     ⁑     風涼し銀梅花の銀の蕊くゆる

           ✡     泰山木見れば飢餓感わき出づる

     🌳     緑陰や幸福度満点の二人


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ギンバイカ

2021-06-15 22:56:39 | シニア

道を隔てた向かいのお隣さんに ギンバイカ の花が咲いている。

我が家から見て思わず感嘆の声をあげる。
白い蕊がけぶるように、垣根が、かげろっているように見える。

この花 ギンバイカ は季語には無い。
[地中海沿岸原産の常緑低木です。春に花びらが5枚の梅に似た花を咲かせるところから、和名を銀梅花(ギンバイカ)と言います。
ギンバイカは、芳香があるかわいい白い花を枝先に開花させる常緑低木の花木です。] 
ネットに解説されている。

       

奥さまはお勤めに出ていてめったに話す機会はない。
変わった種類の花は通信販売の利用をしていると聞いた。


ギンバイカ、桑、色々と雑然と植えられてはいるが、芝生には草の一本も無く、手入れはゆき届いている。


           

写真を撮っていると、ナニャメが私をお迎えに来てくれる。
足にまとわりついて離れようとしない。
先にたって我が家の玄関に入ってゆく。

そんなこんなの向こうの家だった。

さてさて、俳句に挑戦。
季語に無い花をどう詠むの?


     🌩        夏蝶のゆきつもどりつ銀梅花

     ⛈    日雷うち震えをりギンバイカ

     🌤    ででむしの子銀梅花の莟ほど

     ⛈    銀梅花けぶらしをりぬ半夏雨

     ☼    風に蕊くゆらせ涼し銀梅花



実の無い句。臨場感も、おおおーー説明か?




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