息子がドライブに誘ってくれた。
坂出方面に行くことになった。
途中、大海神社の鳥居が見えた。
そこへ、何かに導かれるように行き車を止めた。
はて煙の宮とは!
⦅崇徳上皇の遺体は白峯山で荼毘に付されたのであるが、さらにその時に怪異が起こった。今度は荼毘の時に出た煙が、山のふもとのある一ヶ所に溜まって動かなくなったのである。一説によると、その煙は輪を成し、その中に天皇尊号の文字が現れたとも伝わっている。また煙が消えた場所には上皇のお気に入りの玉があったともされる。その後、この地にも崇徳上皇の霊を慰める青海神社が建立され、【煙の宮】と呼ばれた⦆と。。。
帰京を許されなかったため怨霊と化したと言われる崇徳上皇ゆかりの青海神社は震撼とし なぜか禍々しい気を感じる。
誰も来ない。
鳥の鳴き声もしない。
寂しい青海神社の境内である。
境内からは、崇徳上皇が都を偲んで住んだ白峰御陵へ至る道がある。
白峰神社から白峰領に約く1・3キロの険しい830段の階段が続くのだ。
参道には石灯籠が93基、歌碑88基、西行と崇徳上皇の歌が建っている。
険しい830段の階段が続く。
崇徳上皇の歌碑の内の。一句
「朝日新聞の記事の写真」
白峰御陵は雲居御所とも呼ばれ、白峰神社の境内から少し離れた場所に。
御陵とは名ばかりの宮の跡。
西行さんの像が近くにはある。
西行は白峰山で崇徳上皇と語りあった後、都の騒乱から離れ空海の生誕地の善通寺で庵を結んで3~4年を過ごしたそうである。
現在は、白峰御陵は崇徳上皇さんの名前がまさるばかりで、まことに淋しい陵跡である。
神社から続く西行の径を、以前に降りて来たことがある。
今の足では登ることも下ることも出来ない。
(4~5日前から杖無しで歩くことができる。)
以前、歩いて下った時、韓国から来たバックパッカーに出合った。
歴史が好きで、白峰さんも訪れてたとの話を交わした。
持っていた、鯛焼きをあげたことなどを想い出した。
久しぶりに、自分に立ち返った気のした半日であった。