暇を持て余している連れ合いを誘ってドライブに!
あてもなく走っていると図書館があった。
何んとまあ、久しぶりな事か。。。
目を悪くしてからなるべく本は読まないことにしているが、意を決して図書館へ入った。
手芸の本を見る。
手芸の本は私の方がたくさんもっているが、中には珍しく持っていない本もあるし、新しく出版されたのは、、もう、要は無いと思っていた。
が、好奇心から手に取る。
ハンセン病患者の てっちゃん がモデルの写真集を手にとる。
59才から詩を作り始めた てっちゃん。
目が見えない。
ペンを握ることも出来ない。指を失い点字を打てない。
彩り豊かな無限の言葉の泉が広がっている、繊細な感覚と記憶力の持ち主の てっちゃんは、頭の中の原稿用に書きためた詩を、週に一度、盲人会館の職員に代筆をしてもらう。
おじぎ草
夏空を震わせて
白樺の幹に鳴く蝉に
おじぎ草がおじぎする
包帯を巻いた指で
おじぎ草に触れると
おじぎ草がおじぎする
指を奪った 「らい」 に
指の無い手を合わせ
おじぎ草のようにおじぎした
てっちゃんの詩は闇の中で言葉を組み立てる作業。
「身長 150センチ」 「体重 39キロ」の身体からつむぎ出すシンプルな言葉は、多くの人々の心をつかんでいる。
(ちなみに、おじぎ草は合歓の花だと思える)
図書館へ行って良かった。
偶然に手にした ハンセン病に感謝した詩人 てっちゃんの本に巡り合えたことに、感謝をする。
⦅オレはね、自分の顔に誇りを持っているの。この顔には、苦しみや悲しみがいっぱい刻まれているのね。それを乗り越えてきた自信も。
だからね、崩れちゃってはいるけど、いい顔なんじゃないのかな。
だってこの味わいはオレじゃないと出せないでしょう⦆
目の手術を前におそれおののき、鬱を託っている私を、勇気づけてくれた てっちゃんの生きざま。
手芸もやります。
小説も借りた。さっそく読み始めた。
後ろ向きではなく、前向きに 生活態度も改めようと、久しぶりにブログも、、、。
明日は医師と目の手術の検討をやる。
医師に異をはさむのではなく、{おまか} します。