老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

庭手入れ

2016-11-10 16:14:43 | 俳句

      ☆    近江より雲流れくる松手入れ    長谷川櫂

     

ちょきん、ちょきんと鋏の音がするので外にでてみた。
お隣さんに、庭師が入って庭の手入れをしている。
シルバー人材センターのメンバーが三人で組になって、庭の手入れを受けおっているらしい。
少し色づき始めているここのお宅の紅葉は盛りになると、真っ赤に染まり、とても美しい。
毎年、ここの紅葉は期待をしている。もう三週間もすれば真っ赤になると楽しみにしていたが、はてさて今年はどうであろうか?
と、云うのは、この紅葉の二本の枝先が、50センチほど白く枯れている。
庭師さんが云うには、ここの庭はどうも、除草剤をまいたらしい。庭には、雑草が生えていなかった。どの木も元気が無い。
松も五葉の松らしいが、何だか妙だと云う。
本職の庭師さんは、みんなお見通しである。
そうなんだ~。草を枯らす除草剤を撒けば、他の植物にも影響があるのは当たり前。
そんなこと、私は今まで全然気がつかなかった。無知と云うこと。田舎に住んでいながら。
我が家の庭は草がぼうぼう生えていても犬がいた。猫もいる。除草剤を使おうなどと考えた事がなかった。小動物に害を及ぼすのではと思ったから。
これも無知なこと?

  
   これは枸杞の実。

ここは別の畑。
二、三年前は赤い実がびっしりと成って枝が撓むほどであったが、昨年あたりから、実はまばらになり、葉に黒や茶色の斑点ができ、元気が無くなっている。

除草剤に不順な気候。
植物も大変だ。


     🍒    公園の松の手入れを豆画伯

     🍒    秋惜しむ古代蓮咲きゐし辺り

     🍒    松手入れ大音量にラジオかけ

松手入れとか、秋手入れの季語はあるけれど、庭手入れの季語はなかった。

しかし調べるうちに、夏の間に伸びた庭木の手入れをすること。手入れをするのは松の木とは限らない。
松に最も手がかかるので、庭全体の手入れを「松手入れ」という。
勉強しちゃった。無知と思い込みは恐いよ。知らない事ばかり。

> 松手入れ終へ石橋の現はるる    
公園で松手入れが終わって、隠れていた石橋が水に映えた景を詠みたいが、だからそれがどうした句になってしまう。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 昨日はさんざんな目に、、、 | トップ | あら 私の句が選をされていた »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿