老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

世界の中心で愛を叫ぶ

2015-10-07 23:57:40 | 俳句
       ☆   鞦韆は漕ぐべし愛は奪うべし   三橋鷹女



       ☆   白玉や次の恋までひと休み   高角みつこ

       ☆   初恋や二人で覗く蝌蚪の国   山本桃潤



片山恭一の青春小説で200万部のベストセラーになった、世界の真ん中で愛を叫ぶ の映画のロケ地、香川県 庵治町である。
海の向うに見えるのは、高松市牟礼町にある五剣山、地元では親しく 八栗さんと呼ばれている山である。四国八十八ケ所の第八十五番札所、八栗寺がある。



港の近くにある鳥居をくぐり、険しい石段を登ると皇子神社かある。本殿の前の広場に ブランコがある。ロケ地の中でも、人気の場所である。
映画は観たのだが、場面としての、記憶が定かでないから、詳しく書くことは出来ない。
ここからは又、主人公の青年が 愛を叫んだ、赤い燈台の近くの突堤も良く見える。



        ☆   初恋の真つ只中や扇風機   森 篤史

        ☆   好きの文字ポケットに突っ込んで冬   小島寿々



朔太郎と言う名の少年と同級生のアキの物語である。高校二年生のアキの白血病による死に始る悲恋のストーリーが田舎の港町を舞台にくりひろげられる。

海の見える雨平写真館へ行った。ここも今は、ロケを巡る土地の観光スポットになっている。
どこから来たのか、いかにも観光をしていると分かる中年の夫婦が熱心に、展示のポスターを覗いていた。



シニア女性の活躍による、私好みの手芸や絵画、俳句、手すさびの趣味の作品が展示されていた。


私が作った作品をブログに載せると同じ気持ち、精を込めて作った作品を少しでも、多くの人に見てもらい、明日の気持ちの上での糧にしたいのだろう。
大きな会場を借りて、作品展を開くのは、気も張るが楽しいことだろうな。

      旅人のわれ道問はる秋の暮れ   葉

恋の句は きごさい歳時記 「恋の俳句大賞」 から。
それにしても、この映画監督 三橋鷹女の俳句を知ったうえで、この皇子神社のブランコのシーンを撮ったのだろうか?
場面にぴったりで驚いた。

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