☆ ひと息に海の底より昼寝覚 亜紀
こんな句を見つけた。
戴いた句集をめくっていて見つけた。
名前も知らぬ、ただ結社が同じだと言うことだけで、贈られる句集をまとめたコーナーがある。
句集を出すくらいだから、どの方も実力者ばかりだ。
同じ結社に属し、師を同じくしているから、師の個性に少しばかり感化されている句が並ぶ。
平明にして言葉に脚色が無く、言い得て妙な句。
人生訓のような句も往々にしてあるが、、、立派な句集ばかりである。
その中で 亜紀さん の句集。ピカ一に光っている句集だ。
まだお若い。
しかし骨格が太く、感性が豊で、私は時として亜紀さんの句集を開き勉強をさせてもらっている。
☆ いつしかに子は腕の中昼寝覚 亜紀
☆ 昼寝の子花のごとくに目覚めけり 亜紀
彼女は今、闘病中。
夫の転勤に伴いつ、子育ての最中。
昼寝覚の句を歳時記で読む。
が、著名な俳人でも同じ視点の句が多い。マンネリ化している句の中で亜紀さんの昼寝覚の句にはたと手を打った。
☆ 退院の輝く世界へサングラス
前回の闘病を終えて、退院をした時の句だ。
今回も一日も早く回復をして退院をなさる事を祈っている。