今日は、光則寺で咲いていた黄色の花をご紹介します。
ウマノアシガタ(馬の脚形) キンポウゲ科キンポウゲ属
別名:キンポウゲ(金鳳花)
山野の日当たりのよいところに生える高さ30~70センチの多年草です。
和名“馬の脚形”は、根正葉(こんせいよう)を馬のひづめに見立てたと言われ、また、別名の“金鳳花”
は花の色に由来しているそうです。
花径は1.5~2センチ、花弁は黄色で光沢があり、日の強いときの撮影には露出の難しい被写体です。
エンコウソウ(猿猴草) キンポウゲ科の多年草
和名の由来は茎が広がる様子を手長猿に見立てたものだそうです。
リュウキンカ(立金花)の変種ですが、リュウキンカは茎が立つのに対し、エンコウソウは 茎が横に
長く這って広がり、先が斜上して黄色の花を2輪つけます。
山地の湿地や水辺に生えますが、光則寺では蓮用の大鉢に植えられています。
ケキツネノボタン(毛狐の牡丹) キンポウゲ科キンポウゲ属
田の畦や湿地などに生える高さ40~60センチの多年草です。
キツネノボタンとケキツネノボタンの見分けでいつも迷うのですが、葉の切れ込みが深く鋸葉が
尖る方がケキツネノボタンと見分けています。
コウホネ(河骨) スイレン科コウホネ属
浅い池や沼などに生える多年性の水草です。
和名の“河骨”は、川に生え、肥大した白色の根茎を白骨のように見えることからだそうです。
花径は4~5センチで、花弁に見えるのはガクで、ガクの内側にある長方形で外側に反っているのが
花弁です。
見れば見るほど不思議な花、パティシエが作ったアメ細工のように…見えませんか?
ヘビイチゴ(蛇苺) バラ科ヘビイチゴ属
田の畦や湿った草地に生える多年草です。
花径は1.2~1.5センチほど、花のあとにつく赤い実は、どなたも一度は目にしたことがあると思います。
この赤い実は食用にはならず、蛇が食べると考えられたところから“蛇苺”となったのですが、
私の小さい頃は、“ヘビイチゴの赤い実を、蛇が食べに来ているから気をつけなさい”と聞かされて
いました。
( 撮影日:2015年5月4日 )