Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

自己の選択

2006-12-28 | 医療・病気・いのち
物は大切に扱ってあげると
長くきれいでいてくれる
長持ちしてくれる

体も同じ
大切に扱ってあげると
より良い状態で 長持ちします

親からもらった体質を大きく変えることは難しいけれど
大切にすることによって
長くつかえるのです
丁寧に扱うことを 養生といいます

喫煙などは養生の対極に位置する行為
中には
最近本数を減らすようにしている
と言って少しは健康を気遣っているつもりになっている人もいるが
本数を減らしても健康状態の改善は見られないとの報告が出た

喫煙の害が気になるのなら
きっぱりと止めなければ意味がないのである

止めることができないのなら
煙草で死ぬなら本望だ
くらいのつもりでいたほうが 良いんじゃないかな

どうしても止められないという人
わざわざ止められないことを人に言ってもだれも同情はしません
止められないのも自分自身
ひょっとして喫煙によって健康を害するのも自分自身
自分で背負っていくしかありません

巡る

2006-12-28 | 想い・雑感


水素原子2個と酸素原子1個が結合した水分子

その水が多くの生物の生命活動を支えている

私たちの体から出て行く
水蒸気 汗 尿などに含まれる水

その水分子のあるものは
風に乗り他の町へ行き
川や海に流れ込むものがあり
雲となるものがあり
そしてどこかで他の生命に取り込まれる

様々な所を循環し
様々な生命を支える

その水を汚すことは
人を含め 生命を汚すことになる

全人的

2006-12-28 | 想い・雑感
科学的思考というのは普遍性を求める
様々な事象の中から 
法則 定理 公理 公式
などを 導き出す

医学においても普遍性が求められる
薬などは統計的有意差をもって薬効を認めなければ認可されない
治療法も統計的により良いとされる治療が推奨される

この考え方はとても重要なのだが
医療というのは それだけでは足りないだろうと思う
もともと医療の対象である人が 均質では無いからだ

十人十色 百人百様 というが
実に一人一人違うのである
体質、体調、年齢、性、習慣、環境、歴史などなど
全員違うのである

医療の理想を語るものとして
全人的医療
というキーワードがある
この理想を目指すためには
普遍性の上に 個別性を加えた発想が必要となる
現在の医療は その個別性への配慮が弱い
個々人全体を見つめる努力が足りないのだろうと反省する