Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

すごしたい場所で

2007-04-26 | 医療・病気・いのち
かなり進行した胃癌をかかえた若い女性がいる
なかなか入院したがらなかったが
ご両親の勧めもあり
痛みのコントロールと栄養状態改善のために
入院となった

数日で
痛みのコントロールがつくとともに
食事も摂れるようになってきた

すると当然本人は家に帰りたくなる
しかし家族は心配でもう少し病院にいたほうがよいと思う

今後薬剤が効果を示せば
良い状態でいる時間を延ばすことはできるかもしれないが
完治が望める状態ではなく
本人の希望をなるべくかなえてあげるほうが良いと思う
ということをご両親に伝えた
そしてもし体調が悪くなれば
いつでも対応することを申し添えた

どんな人にとっても
今 という時間は貴重なのだが
かかえている現実によって
本人にとっての時間の重みは全く違ってくる

その一人ひとりの時の重さを
どれくらい斟酌できるのか
なかなか難しいところではある

でも本人がいたい場所に
少しでも長く居させてあげたいな
と思う