緩和ケアというものの認知が少しずつ増してきたこともあり、癌性疼痛のコントロールに使用する麻薬性鎮痛剤にいろいろな種類がそろってきた。効果持続時間や剤型を選択することが出来るようになってきた。以前に比べて、疼痛のコントロールがかなりしやすくなってきた。
少しでも患者の苦痛に関心を持ってさえくれれば、麻薬性鎮痛剤の基本的使用方法を理解することは、比較的容易である。ただ、なかなか十分量の薬剤を使うところまでは行っていない医師が多いように思う。
また、緩和ケアチームを作り、疼痛コントロールに関しての病院全体のレベルアップを図るところまで行っても、その先、つまり心の領域まで踏み込む勇気のある人は多くはない。
そういう私も、なかなか踏み込めない。死を目前にするという経験を自分自身がしているわけでもないというのが、やはり接することに対し臆病にさせてしまうのかも知れない。
孤独感を少しでも和らげようと、四方山話などはするのだが、直接生に関することなど、まだまだ話題にすることは出来ない。そこまで話しをすることが、医者の役割なのかどうか分からないが、流れの中で自然とそんな話しが出来るようになる、というのが私が死ぬまでの一つの目標ではある。
少なくとも、送られる立場になったとき、子供達に何かを語ってあげられるようにはなりたいと思っている。
少しでも患者の苦痛に関心を持ってさえくれれば、麻薬性鎮痛剤の基本的使用方法を理解することは、比較的容易である。ただ、なかなか十分量の薬剤を使うところまでは行っていない医師が多いように思う。
また、緩和ケアチームを作り、疼痛コントロールに関しての病院全体のレベルアップを図るところまで行っても、その先、つまり心の領域まで踏み込む勇気のある人は多くはない。
そういう私も、なかなか踏み込めない。死を目前にするという経験を自分自身がしているわけでもないというのが、やはり接することに対し臆病にさせてしまうのかも知れない。
孤独感を少しでも和らげようと、四方山話などはするのだが、直接生に関することなど、まだまだ話題にすることは出来ない。そこまで話しをすることが、医者の役割なのかどうか分からないが、流れの中で自然とそんな話しが出来るようになる、というのが私が死ぬまでの一つの目標ではある。
少なくとも、送られる立場になったとき、子供達に何かを語ってあげられるようにはなりたいと思っている。