小学校1年から2年の途中まで
通学には路面電車とバスを乗り継ぐ必要があった
今では路面電車はすっかり姿を消したしまった
途中に線路がまっすぐ伸びる場所があり
そこで電車のスピードが最も出た
車体を左右に振りながら疾走する
今から考えるとせいぜい時速40Kmくらいしか出ていなかったのかも知れないが
路面電車の場合
運転手さんのすぐそばに立つことができるので
少年にとってはわくわく物であった
電車を降りるとバスに乗り換える分けだが
そのバス停から出るバスは
大きく3方向に分かれていた
小学1年生にとっては
これがなかなかの難関で
乗るたびに間違っているのではないかと
どきどきした
あるとき2年生の男子と私(1年生)が乗り込んだ
先輩(そう1年生の私にとって2年生は頼れる先輩だ)が乗ったから
当然間違いないと思っていた が
途中 曲がるべきところでバスは曲がらずまっすぐ進んだ
思わず先輩の方を見ると
かれもびっくりして私の方を見ていた
慌てて次のバス停で降り
二人で走ってバス停一つ分戻った
たぶんこれが
自分でちゃんと考えなくちゃ
と思った最初だと記憶している
通学には路面電車とバスを乗り継ぐ必要があった
今では路面電車はすっかり姿を消したしまった
途中に線路がまっすぐ伸びる場所があり
そこで電車のスピードが最も出た
車体を左右に振りながら疾走する
今から考えるとせいぜい時速40Kmくらいしか出ていなかったのかも知れないが
路面電車の場合
運転手さんのすぐそばに立つことができるので
少年にとってはわくわく物であった
電車を降りるとバスに乗り換える分けだが
そのバス停から出るバスは
大きく3方向に分かれていた
小学1年生にとっては
これがなかなかの難関で
乗るたびに間違っているのではないかと
どきどきした
あるとき2年生の男子と私(1年生)が乗り込んだ
先輩(そう1年生の私にとって2年生は頼れる先輩だ)が乗ったから
当然間違いないと思っていた が
途中 曲がるべきところでバスは曲がらずまっすぐ進んだ
思わず先輩の方を見ると
かれもびっくりして私の方を見ていた
慌てて次のバス停で降り
二人で走ってバス停一つ分戻った
たぶんこれが
自分でちゃんと考えなくちゃ
と思った最初だと記憶している