Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

経過

2007-07-21 | 医療・病気・いのち
普通 病気には病期というものがあります
最初ははっきりした症状がなくても
病気の進行とともに典型的な症状が出てきます

後になるほど名医
というのも 経過とともに症状がはっきりしてくるために
診断をつけやすいということを示しています

また 様子を見る(経過を見る)
という姿勢も診断や治療のための大切な手段と言うことになります

事故などの時はその観察も注意深く行う必要があります
例えばお腹を打った場合など
外傷が無く 意識もはっきりしていれば
重症とは判断されませんが
もし脾臓損傷があり出血しているとしたら
出血量が増えるに連れて状態が悪化し
ショックから死に至る可能性もあるのです
そうなる前に診断をつけ治療を開始するためには
繰り返し全身状態のチェックを行う必要があるのです

ここに災害の時のトリアージの難しさもあります
トリアージは災害に遭った人の状態によって
緊急性の程度を判断するものですが
一回の判断で放置されると
実は緊急性を要する自体が進行していたと言う場合
その人の命を救えなくなる可能性があるのです

関西での電車脱線事故の時にも
緊急性無しと判断された人が
次第に状態が悪くなり
危機一髪で助かったという状況があったようです

そういうことは医療従事者だけでなく
一般の方も知っておいた方が良いと思います

砂場

2007-07-21 | 想い・雑感
今でも砂場というのはあるのでしょうか
あまり見かけなくなったような気がします

子供の頃 学校や公園で遊ぶときには
一度は砂遊びをしていました
砂を盛り上げたり 掘ったりして
山 川 道 トンネル などを作り出したものです

時には砂の中から貝殻が出てきたりして
それを眺めたり
貝割りをして 自分の見つけた貝殻の強さを競ったりしました

砂場の表面の砂が乾いていても
少し深く掘ると湿った砂が出てきます
乾いた砂だけだと盛り上げようとしても崩れてきますが
湿った砂だと崩れにくいので
湿った砂で表面を補強したりしました

子供なりにいろいろな造形を楽しみ
空想の世界に遊んだわけですが
作り出した物すべてが簡単に消失していくのも感じていたのでしょう
学校で 砂上の楼閣という言葉を習ったときには
実感として納得しました

近年 地震がよく起きているように感じます
崩れた土砂が道を塞いだり
舗装道路がめくれ上がったりしている様が
映像として放送されます
それを見ると
コンクリートやアスファルトというのは
まさに砂場の湿った砂という感じがします
地殻は人間の感覚からすると堅牢なものですが
地球からすれば脆い砂のような物なのでしょう
その上にいろいろ貼り付けても
一揺れで崩れてしまうのです

人類が積み上げてきた文明も
地球から見れば
砂上にくみ上げた楼閣に過ぎないのかも知れません