Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

色眼鏡

2007-07-10 | 想い・雑感
転職をするときには
十分実力をつけ 資格を持つことによって
より有利な条件で移ることができる可能性が増すそうです
それを「商品価値」と呼んで
なんの疑問も感じないような文章を見たことがあります

人間の働き 役に立ち具合を商品価値と呼ぶと言うことは
人を商品と考えていると言うことでしょう
競争の激しい今の社会で
そのような発想になってしまうことも仕方のないことかも知れませんが

労働力を商品価値として売買されていた
かつての奴隷となにか似ているような気がしますし
自分から進んで商品となろうとする現代の方が
感覚が更にずれてきているような気もします

医師もより良い条件を望んで
病院を変わることがあります
その橋渡しをする業者もいます
そんな業者の広告にも
医師としての商品価値を高める というような表現がありました

きれい事かも知れませんが
病んだ人と接する人間が
人を商品と見る価値基準に馴染んでは
まずいような気がしました

だけど
いろいろな価値基準(色眼鏡)を手に入れながら
人は成長するわけですから
なかなか自分の判断が色眼鏡に過ぎないことを認識するのは
難しいですね

実際わたしも
様々な色眼鏡を
取っ替え引っ替え
世の中を 人を 見ているように思います

ですから
商品価値として人を見ることを
批判する資格は持ち合わせませんが
なるべくそうは考えたくないと思ったりします

孤独

2007-07-10 | 想い・雑感
人と人との関係には
間合いというものがあることは
誰もが感じることでしょう
つきすぎず 離れすぎず
相手によってちょうどよい距離というのは変わってきますが
仲が良くても べったりというのは無理がありますね

人間所詮死んでいくときは一人であることを考えれば
孤独な生き物です
その根元的孤独を何とかしようと思っても
ぬぐい去ることなんて不可能です
どんなに他人とべったり関係になったとしても
一つではないのです

末期の方がおられると
少しでも交流を持とうと努力するわけですが
自身がいなくなると言う
根っこの所の寂しさ 怖さ 頼りなさ などをぬぐい去ることはできないでしょう
私たちすべてが 行く道なんですよね

それとも孤独でない死というのもあるのでしょうか