Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

栄養障害

2007-08-31 | 医療・病気・いのち
シャレコウベにお目にかかることはまず無い
晒された(しゃれ)頭(こうべ)
からそういわれるようになったとの説があるように
頭が外に晒されているような時代なら見かけることもあるかも知れませんけれど

骨自体は見えないにしろ
極度の栄養障害となれば
シャレコウベを彷彿とさせるような顔貌になってしまう

それほどの栄養不良にお目にかかることも現代では少ないが
癌の末期になると栄養補給をしても
それを体が利用できず
どんどん栄養状態が悪くなることが少なくない

そうなってくると
普段あまり意識しない
こめかみのあたりがグンと窪み
頭蓋骨の形が浮き出てくる

末期といいながらも患者さんが通院できる状態の時には
「こんなにやせちゃいました」
とご本人が言ったりもするが
更に進むと
筋肉が落ち 日常の所作も難しくなり
自分の姿を鏡に映すことも叶わなくなる

ほとんど骨だけになった姿を見るのはつらい
身内の方はなおさらだろう

手鏡を持つ力も無くなってしまった本人が
その顔を鏡に映すことができないことが
せめてもの救いという気がすることもある