メディアで報道される
ホスピスを中心とした緩和医療の様子では
様々な身体的苦痛に対するケア
つまり
全身倦怠感
疼痛
嘔気 嘔吐
呼吸困難 胸水 咳
便秘 下痢
不眠 痒み しゃっくり その他様々な
身体的苦痛に対するケアの進歩が伝えられる
これは事実だといえる
ただ心に対するケアは
美しく語られるほど十分であるとは信じられない
迫り来る自分の死を悟り
来し方を振り返り
人生とは 生きるとは何かを
見つめなおす
なんてことができれば理想でしょうが
そこまで至ることのできる人が
大半であるとは思えない
そこまで導く手助けをできる人が多いとも思えない
最後が穏やかに見えるのは
次第に意識が薄れ行くからであり
それまでの時間の中で
心が落ち着くところまでいける人は
少ないのではないだろうか
諦念で穏やかに見える状況よりも
生への執着が残っているなら
それを素直に表出できる看取りというのが
できないものだろうか
泣いても
叫んでも
いいじゃないか
胸を掻き毟る想いの生への希求
そんな想いに
どこまでも付き合うというのは
困難なことかもしれませんが