食道がんの手術で
食道を切除したあとには
胃の形を整えて引き伸ばし
首のあたりで残った食道とつなぐ場合が多い
昔はこの手術のあとには
2~3割の人が縫合不全といって
食道と胃のつなぎ目から漏れる
という事態になっていたとされるが
今はせいぜい数%だろう
それでもお腹の中の臓器である胃を
首の高さまで引き上げるわけだから
血液の循環も悪くなりがちで
他の消化器ガンの手術に比べても
縫合不全が起きやすいことに変わりはない
術後1週間ほどして
ガストログラフィンという造影剤を使い
造影検査を行う
うまく飲み込めるかを見るとともに
つないだところに漏れがないかを確認する
透視画面を見ながら造影剤を飲んでもらい
食道から胃 十二指腸と
漏れなく スムーズに流れていくと
ホッとする
患者さんも 外科医も
さあ 食事を再開しよう